第60話~本当の地獄はここからだ~
「・・・・・・おろ。ここどこだ?」
ここは・・・・・・校舎?って事は学校か何か?
・・・・・・ううむ、暗くてよく見えん。
『も・・・・・・い・・・・・・やめ・・・・・・!』
『るさ・・・・・・コ・・・・・・おま・・・・・・!』
ふぅむ?途切れ途切れだが、どこからか声が聞こえる。
・・・・・・あれ、待てよ?
・・・・・・校舎、声、どこからともなく香る血の臭い・・・・・・。
・・・・・・・白俺め、そこまで再現しやがるか。次会ったら本気で〆てやるぞコラ。
『やめて!もういいから!私のことはいいからやめてあげて!!』
『うるさい!コイツは・・・・・・お前に傷をつけようとしたんだぞ!?許せると思うのかよ!!』
声が聞こえた場所は、なんと体育館裏。
よく不良のたまり場だったりリンチする所だったりするが・・・・・・。
髪の長い少年が、見た目イケメンな(爆発しろ)野郎に馬乗りになってひたすら気合パンチを繰り出していた。
そしてそれを後ろから止めようとする少女が一人。
『それ以上したら・・・・・・本当に死んじゃうよその人!!』
『こんな下衆野郎・・・・・・死んだっていいじゃねえか!何で庇うんだよ!!』
どうやらイケメン(滅びろ)と少女の間で何かトラブルがあったらしく、少年がイケメン(くたばれ)に制裁を与えている様子。いいぞ、もっとやれ。
イケメン(もげろ)の顔は血だらけ+ボコボコでイケメン(笑)な状況になっている。ざまぁ。
『やめてあげてよ・・・・・・それ以上は本当に・・・・・・!!』
少女がひたすらイケメン(笑)をリンチしていた少年に抱きつく。羨ましゲフンゲフン。
『っ・・・・・・くそっ!』
少年はそれを振り払うと、逃げるようにその場から走り去ってしまった。
『・・・・・・龍ちゃん』
少女はそれを追いかけようとはせず、ただ名前だけを呼んでいた。
あの後、俺はイケメンを殴ったとして教師にとてつもなく怒られた。
少女が何度か接してきたが、冷たい態度で返していたのを覚えている。
その時、俺は中学3年生だった。
そして、あの少女とはもう会っていない。
彼女は遠くの町へ引越し、俺はあの町に残った。
ただそれだけだ。
「よう。随分と苦しそうな顔してるじゃねェか」
「誰のせいだと思ってるんだコルァ」
結構本気で放った右ストレートを易々と避ける白○恋人もとい白い人。
「てめェの心の闇はまだあるぞ。いい加減諦めて俺に身体を譲ったらどうだ」
「おいおい・・・・・・まさかアレやコレも再現すると言うのか・・・・・・?」
「可能な範囲ならな」
人のトラウマえぐって精神ダメージ与えるとか・・・・・・コイツマジおにちく。
「休んでる暇はねェぞ。ほら次だ」
「次会ったときが貴様の命日だ・・・・・・・!!」
またもや胸の前で手を以下略な儀式の後、四回目の眠りに落ちる俺であった。
二連続投稿やってみますた。
やっぱなれない事はするもんじゃないですね。かなりクオリティ落ちてる気がします。
元ネタ解説やる夫!
「白い○人」
一時期賞味期限がどうの~で話題になりましたね。
あそこのお菓子結構美味しかったのに、あのニュース見た瞬間謀ったなシ○ア!と叫んでしまったのはいい思い出。坊やだったし。