日常~久しぶりにギルド行ってみました。~
またちょっと番外編みたいなの挟みますよっと。
そうだ。ギルドに行こう。
何てことは無い。ただ、ふと思い立ったので行ってみることにした。
~移動中~
「私は帰ってきたぁ――――――!!」
「とりあえず迷惑になるからやめてもらえないかしら」
ギルドに入ってからの第一声。即座にルイーダさんに怒られる。
「・・・・・・私はまだルイーダなのかしら?」
うん。未来永劫変わることはない。
「さて。ここに来たからには何をするか分かっておるよな?」
「はいはい。これが今あなたに出来る依頼よ」
と、ルイーダさんがいくつかの紙を寄越す。
「何々・・・・・・?『憎いアイツを暗殺してほしい』・・・・・・おい。流石にこれは嘘だよな?」
「いいえ。ちゃんとした依頼よ」
こんなもの依頼すんじゃねえ。
「後は・・・・・・『失踪した娘を探してほしい』・・・・・・これはまた何とも・・・・・・」
ただの家出じゃねえの?
「ああ、それね。最近その手の依頼が多くて困ってるのよ」
聞いたところによると、最近身分が高い家の娘が失踪する事件が多発しているらしい。野郎はしてないみたいだけど。
「身代金要求で誰かが誘拐したんじゃねえの?」
「身代金が欲しいのに連絡をしてこない誘拐犯なんている?」
金が欲しい訳でもない。でも身分の高い人のみ、か。
「・・・・・・これは、大金が動く気配がしますな」
「貴族の娘を奴隷オークションに出すとかかしら?」
「・・・・・・なるほど。この世界には奴隷制度がある、と」
んー・・・・・・。一気に重い話になっちまった。
「とりあえず、これ受けてみるかな」
「止めておいた方がいいわよ。その依頼に関わった人は皆大怪我して帰ってくるか、死んで帰ってこないかだから」
「俺がそう簡単に死ぬような奴に見えるか?」
「少なくとも見た目は」
「oh...」
見た目ちょっと女っぽいからって、そんな貧弱そうに見えるかね?
「いんや。そこの兄ちゃんは出来る奴だぜ。俺が保証する」
いつぞや俺が殴ったおっさんがこちらに来る。
「大丈夫。コイツはきっと生きて帰って来る。俺の勘がそう告げている」
「・・・・・・随分と買いかぶってくれるなアンタ」
「なに、俺の目は本物だ。少なくとも死ぬようなタマじゃねえだろ?」
まあ、この世界の住民全員でかかってきても死なないだろうけど。多分。
「てな訳で。受けるぜ、この依頼」
「・・・・・・はぁ。分かったわ。期限は1週間。それまでに失踪者を探してくること。後死なないこと」
「おk!」
さあ、次話からシリアスだぜ!
次話からシリアスとか言っといて多分ギャグ混ざります。
いや、多分じゃなくて絶対入ると思います。私重いの苦手なので。