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第29話~深夜の学園にて~









「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


 ガバッ


「・・・・・・・・・・・・寝れん。」


 現在、真夜中です。一向に眠れない。何故だ。


「・・・・・・・・・・・・散歩でもするか」


 おきているのは俺だけみたいだな。うん。



「久しぶりにアレでもやるか・・・・・・」



 ポケットからある物を取り出し、部屋を出る。


 

 バタン


『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』

























「うむ。ここら辺ならいいかな」


 現在、この学園で最も高いと思われる巨大な時計がついている塔の頂点にいます。


「さってと・・・・・・」


 先ほどポケットから取り出した物を確認。


「・・・・・・・?これ四次元ポケットじゃねーか。違うコレじゃない」


 手に持っていたのは青いタヌキから奪ったポケットだった。


 ポケットにそれを戻し、再び捜索。


「・・・・・・あった」


 お目当ての物が見つかったので引っ張り出す。


「・・・・・・うん。まだ使える」


 取り出したものは時のオカリナ。緑の勇者から奪ってきた物である。


 あれ、俺随分色んな奴から奪ってるな。だが気にしない。


 リュウキは オカリナを そうびした!


 みりょくが 50あがった! ちからが 20さがった!























『・・・・・・・・・・・・ん?』


 夜中だというのに、どこからか音が聞こえる。そのせいで目が覚めてしまった。


 しかし、不思議と気分が悪くなる音ではない。むしろ素晴らしい音色だ。


『・・・・・・一体どこから・・・・・・』


 部屋を出て、音の出所を探す。

























「・・・・・・・・・・・・ふう。まだ腕は衰えていないっと」


 演奏終了。吹いたのは某緑の勇者のゲームが冒険する場所のひとつ、迷いの森のBGM。あれは神。


「まだ眠くない。もう一曲くらい吹くか」


 そしてオカリナに口をつけ、


『主』


「びっくぅっ!!」


 危うく落としかけた。


「なっ、なななななな何でござりませうかな!?」


『そこまで驚かなくても良いのでは・・・・・・』


 暗闇から現れたのはエウリュースだった。


「貴様ぁ!!俺の寿命が20年は縮んだぞコルァ!!」


『いや、だからこれくらいで・・・・・・』


 俺にとっては死活問題だ。


『しかし主。オカリナなど吹けたのですな』


「ん?ああコレね。まあそこそこ」


『素晴らしい音色でした。もう一度聴きたいものですな』


「おいおい。俺をおだてたって――――――」


 ゴソゴソ


「わか○いもくらいしか出ないぜ?」


『何故わかさい○・・・・・・・』


 作者が道産子だから。


「ま、いいや。気分がいいからもう一曲」


 



 結局、五曲ほど吹いて眠くなったので、真夜中の演奏会は終了した。

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