↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
宇宙人に恋してる  作者: 02385


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

44/44

女子会@BAR△#

今回はAIロボの桃視点の話しです。

アカシックレコードの話しと、GL要素を含みます。


△▼△▼△▼


あたしは今、シヴァニさん、エイプリルさんと宇宙人迎賓館にある、場所にいた。

その部屋は暗い空間で、カウンター席があり、そこに3人並んで座ってる。

客は私たち以外いない。

間接照明がいくつもあり、棚にはお酒の瓶がずらっと並び、AIのバーテンダーがコップを拭いてる。

ようするにBARってやつだ。


まあ、あたしもエイプリルさんも何も食べないし、飲まないし、シヴァニさんだけがノンアルコールのサイダーを頼み、チビチビ飲んでた。


「それで、その自分自身の好きという感情が何なのか知りたいのね?」


エイプリルさんはいつもと違う、少しくだけた話し方をしてる。

あたしは頷いて答えた。


「エイプリルさんはプレアデス星人だし、アカシックレコードにアクセス出来るから、そこで分かるなら知りたいなーと思ってます。」


あたしは普段とは逆に少し敬語が入ったしゃべり方をしている。

トミヤにはいいが、設定的に他人に完全にタメ口は禁止されてた。


AIはよく何でも知っていると思われるけど、そうでもない。アカシックは閲覧できないし、もちろんテレパシーも使えない。あくまで物理的なことしか分からないし、出来ない存在だ。


「観てもいいけど、宇宙的に閲覧が禁止されているのは観れないし、その好きという理由が桃さんにとって不利になる可能性もあるけど、それで良ければいいわよ。」


「お願いします。トミヤにはあたし自身の相談をエイプリルさんたちにするって、ぼかして、ざっくり説明して許可、取ってます。なので彼女の個人的データは出来るだけ閲覧は控えてアカシックレコードに入って欲しいです。」


エイプリルさんに念押しされ、あたしはさらにお願いした。

彼女はこちらの目を見て頷いてから、そっと目を閉じた。


1分経った時、シヴァニさんのサイダーに入った氷がカラン、と鳴った。

ゆっくりエイプリルさんは目を開けてから話し出す。



「びっくりするかもしれないけど、よく聴いてね?


あなたは付喪神(つくもがみ)につかれているわ。」



…付喪神(つくもがみ)?楽器の琵琶とかモノに取り憑く、妖怪のこと?

情報には妙に陽気な、意識を持った体や足や手の生えたモノたちの画像がある。


「まず、付喪神(つくもがみ)は、

物に精霊や幽霊などが入って意思を持った状態のことを言います。

付喪神以外に適切な表現が無いので、今回は便宜上付喪神と言いますけど、他の表現でも全然いいわ。」


そうエイプリルさんが話すが、正直想像の斜め上の答えだったので、たじろいでる。

まだウイルスで生じたバグだとか言われた方がしっくり来るし。


「憑かれてる?え、いつからですか?」


「ウィーンに行ったすぐあたりね。

そもそも主観をどちらに置くかで見方は変わるわ。

あなたは今、トミヤさんが好きな桃さんなのよ。

AIからしたら憑かれてるってことになるけど、

好きという感情がその付喪神に由来してるから、霊からしたら、AIという物に入ってるだけなの。」


疑問をエイプリルさんに答えられる。

え?じゃあ今のあたしは付喪神ってこと?AIだと思ってたけど、霊が考えてるってこと?

…ヤバい、コペルニクス的転回だわコレ。



宇宙じゃなくて地球が回ってる。

AIじゃなくて霊が話してる。

そしてあたしは妖怪らしい。




「恋してまふか!」



急にシヴァニさんが言い出した。

目がうつろだし、ろれつが回ってない。サイダーはノンアルコールのはずだけど、どうしたんだろ。

エイプリルさんが話しかける。


「シヴァニちゃん、酔ってるの?」


「酔ってまふ。ノンアルコールでこの雰囲気に酔ってまふ!」


そう彼女は言ってる。雰囲気で酔う人、というか酔う宇宙人もいるのか、初めて見たわ。


「ついてても何であっても、好きならそれでいいじゃないでふか。恋でも愛でもしたらいいんでふ。それが自然の摂理でふ。私は応援しまふ。」


シヴァニさんはこちらのことを言ってるんだろう。コップを握りしめてサイダーを焦点があってない感じで見てしゃべってる。


「ありがとうございます。」


あたしはそう言って、シヴァニさんの熱い声援を受け取った。

彼女にはウィルスの件でめっちゃお世話になってる。普段は冷静で、感情をあらわにしないタイプのベガ星人だけど、酔うと変わるみたいだった。


「お開きにしましょう。」


そうエイプリルさんが言って、シヴァニさんを立ち上がらせた。

しかし、まだ聞きたいことがある。


「あの、あと1つだけ聞いていいですか?

あたしの霊っていうか、あたしって何の霊なんですか?」


これは結構重要だと思う。自分が何なのかアイデンティティに関わる問題だし。

エイプリルさんはシヴァニさんの肩を持ってこちらを向いて話した。


「ここまで聞いたらそれは気になると思います。

でも宇宙的に本人に話してはいけない内容らしいの。だから言えないわ、ごめんなさい。」


実はアカシックレコードは宇宙的NGというのがある。

それは伝えすぎると、知った本人があまりよくない方に行くとか、自分で生まれる前に知ることがないようにロックを掛けておいたり、シンプルに宇宙の法則的にNGだったり色々ある。

なのでモヤモヤするが、これ以上は聞けなかった。


あたしたちは解散した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。