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その3

リジーは絵本作家だ。だからあちこちの書店や図書館にはよく行っている。

皆顔なじみだ。

だから新しい本が入ると教えてくれる。

リジーも絵本を書いた時には真っ先に持っていく書店がある。そこはまだマイナーだった頃からの馴染みの小さな書店だ。

小さいが新しい本がたくさん置いてある。

そんな書店に足を運ぶのが好きなのだ。

そこに場違いなほどの素敵な男性が現れた。

シュナイダーだ。

刑事だとは聞いていたが、実際の彼の姿を見るのはこれが初めてだ。

何処かのお偉いさんの警護をしているように見える。刑事がそんなことする?と不思議に思ったが、その時のリジーは新しい本のことで頭がいっぱいだったので大して気にもしていなかった。


今日の要人警護はまだ半分しか過ぎていない。時が流れるのが遅く感じた。

早くリジーに会いたい。

彼女は野に咲く一輪の花だ。

しかも可愛らしい。

癒しの対象として見ているのを知ったら彼女はどう思うだろうと考えていた。


程なくして要人の予定は終了し、書類整理にボワれることになると思うとゆうつになっている自分がいた。

その時彼女の姿を見た気がした。仕事柄周りをよく見るようにしている。


リジーは慌てていた。何に対してなのかはわからないが。その姿を遠くから見ていたのだ。

シュナイダーは追いかけたい衝動をぐっと抑えて持ち場に戻った。


リジーが慌てていたのには理由がある。絵本作家としてはとても良い話だ。

展示会を開催しないかと言う誘いの話だったのだ。そこにはきっとたくさんの子供達もやってくるに違いない。

とすると当然親も付いてくる。そこで子供が欲しい本があれば買ってもらうこともできる。売り上げの一部は恵まれない子供達への寄付とすることもできる。そうなれば幸せになる子も増えるに違いない。

リジーはそう考えていた。




町の一角ではよからぬ話が進められていたなどとは誰も思わなかった。

そう、狙いはリジーの命。

何がどうしてそうなったのかわからないが、男達は皆真剣な話をしている。見た感じ真っ当な職を手にしているものはいなさそうだ。

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