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その16

「やれやれ、ようやくの解放か。長かったなぁ〜。」

「でもよかったのかしら?これで犯人捕まると思う?」

「まぁ、下っ端の下っ端なら捕まえられる可能性はあるが、上になるとなかなか難しいかもしれないな。頭が違うからな。」

「そうよね〜。それでもまずは一歩ね。」

「考えることが違うね〜。その前向きさ、別の方に使ったら?」

「何だと?怒られたいか?」

「イヤイヤ、遠慮しときます。」

リジーはトムに連絡を入れてみる事にした。こちらの場所は教えずにである。

さっきのやつらがまたトムの所に行ったら間違いなくバレてしまうから。

トムと話をし、今どこにいるかだけは教えられないことを伝えると、トムも納得した。

「そうだね。僕から足がつくといけないから知らない方がいいだろう。だけど君1人で大丈夫かい?」

「大丈夫よ。ボディガードをつけてるから。何かあったら彼等が助けてくれるわ。」

「彼等と言う事は複数で警護してもらってるって事でいいのかな?」

「ええそうよ。だから心配しないで。でもあなたは大丈夫なの?あいつらがまたやってこない?」

「何とかなるさ。君だって知ってるだろ?僕が舞台俳優志望だった事。」

「そ、そうね。でも気をつけてね?」

「君も。」

「ええ。ありがとう。」

そう言って電話を切った。

移動しながらだから場所の特定まではいかないだろう。

それよりもこれからのことを考えないといけない。


狙われたという事は犯人はこちらの事を知っている、又は尾行しているということになる。

一瞬だが周りをチラ見した。

だが、それらしき人物は見当たらなかった。





倉庫では見知らぬ男達が集まって喋っていた。

「おう、どうだった?」

「ダメだ。すでにもぬけの殻。どこに行ったのか…途中で気付かれたのか巻かれた。」

「何やってんだ?たかが素人に遅れを取るなんてな。あんたもヤキが回ったな。」

「何!?」

「まあまあそうカッカするなって。俺が始末してやるよ。」

「だがどうやって?どこにいるのかわからないんだぞ?」

「だからさ、あっちから出てきてもらうんだよ。罠を仕掛けてな。」

「さすが兄貴。頭が違うね〜。」

「あったりまえよ。だてに年はとってないぜ。」とは言っても仲間とそう年は違わない。若いのだ。

「で?どうやっておびき出す?」

「それは内緒だ。俺様が直々で動くからな。」

「カッコエエ!」


新聞広告欄に一言こう添えた。


【助けこう。サミーより リジーへ。】



その新聞を見たのは偶然だった。

3人で喫茶店に入ってシュナイダーが新聞を読んでいた時、視界の中に入ってきたのだ。

慌ててシュナイダーから新聞をひったくると食い入るように見つめていた。その様子からただ事ではないと感じたシュナイダーもその一文を読んだ。


「罠…だね。」イヴァンがそう言った。罠だと私も思うのだが、本当だったら?

リジーはシュナイダーに仲間がちゃんとサミーを警護してくれているのか聞いてほしいと伝えた。

シュナイダーは黙ってうなづきすぐに仲間との連絡を取ることにした。


コール音が鳴るが、誰も電話に出ない。

おかしい。

ツウコールで出ない場合は何かあったと思っていいだろう。

顔がこわばる。イヴァンも同様だ。

リジーは何が起こったのかはじめは分からなかったが、2人の真剣な顔を見てまずいことが起きたことを悟った。



「何があったの?…教えて!」

「君の友達を警護しているはずの仲間との連絡が取れない。何かあったのかもしれない。」

瞬間目の前が真っ暗になった。


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