↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夢だと思っていたら現実だった件 ~死にたくないのでソウゾウリョクを駆使して全力で抗います~  作者: 神子島 航希
第1章 転生!?

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

13/150

13.帰り道

 俺とシンシア、アルルの3人で孤児院に向かって歩いている。


「リノ君は凄いね!あんなに早く正確に計算できるなんて。商業学校を卒業した僕よりも、難しい計算が出来るなんて尊敬しちゃうよ。」


「学校?」


「そうだよ。このイスタールには、初等学校と、それ以上の専門職用の学校があるんだよ。

 初等学校は、6歳から6年間あって、学費はそれなりに掛かるけど、基礎教育をしてくれるんだ。

 その後、自分が就きたい職業の、専門知識を学ぶ事が出来る専門学校があるんだけど、こっちは職業の種類によって、年数が違ったりするんだ。僕が行ってた商業学校は、3年間あって、商取引のルールや高度計算、貴族との接し方なんかも教わるんだ。」


「へぇー。他にはどんな学校があるんですか?」


「軍人になるなら軍学校かな。軍は、15歳になれば試験を受けられて合格すれば入れるけど、軍学校に行っているといきなり下士官待遇らしいよ。あと、鍛治や大工、貴金属加工、税理士、ギルド員養成学校なんかもあるよ。」


「色々あるんですね。でも、鍛治とか大工なら早くから職人さんの下に付いて、下積みした方が早く手に職が付きそうですが。」


「君、本当に僕より年下?子供の考えつく事じゃ無いよ?・・・まぁいいか。学校に行くメリットは、やっぱりコネかな。一から職人を探して、その人の下に付けるかなんて殆ど運だからね。最初からコネがあるなら別だけど。でも、学校は就職先を斡旋してくれるんだ。学校も斡旋するからには、それなりの店や職人を探してくるから、いい成績で卒業すれば、卒業後の就職先は安泰って事なんだ。」


「店や職人も、基礎知識や基礎技術がある新人を確保できるから、win-winなのか。」


「うぃんうぃん?なんだいそれ?」


「あ、気にしないで下さい。アルルさんも、ダルトンさんのお店を斡旋して貰ったんですか?」


「アルルでいいよ。さんなんてこそばゆいや。僕は父のコネかな。父とダルトンさんが、昔からの知り合いなんだ。父も商人でね。将来、店を継ぐ為の修行で、ダルトン商店で経営方法を勉強しながら働いているのさ。」


「へえ、凄いね。働く目的がしっかりとあって。」


「リノ君もちゃんと働く目的があるだろう?」


「僕もリノでいいですよ。僕はただ、みんながお腹いっぱいご飯が食べられたらって思って・・・」


「それも、立派な目的だよ。リノは優しいね。」


「そ、そうかな?」


「2人ともそろそろ着くわよ。アルル君、わざわざありがとね。」


「いえ、これくらいお安い御用です。今後とも、ダルトン商店をご贔屓に!リノ!一緒に働けるの楽しみしてるからな!」


 そう叫びながらアルルは商店の方に駆けて行く。


「うん!アルルまたね!」


 俺も、空いている手を大きく振って別れの挨拶をした。


 しかし、思わぬ情報収集ができた。リノの記憶の中には、学校の情報は無かった。孤児院の子供達は、15歳で院を出なければならない。


 大体は、それまでやっていた土木仕事や、家事手伝いの仕事を住み込みで続けるか、一念発起して冒険者になるからしい。


 院を出た後、殆どの子供は、院に寄りつかないので、どの様な生活をしているか分からない。シンシアが、こうやって戻ってきて働いているのは、レアなケースなのだ。


 あと、地味に住んでいる街の名前を知れた。孤児院の子供達の生活範囲が狭すぎて、街の名前すら出て来ないとは泣けてくる。


「では院長に、報告にいきますか。憂鬱ですけど・・・」


「シンシアお姉ちゃん。その事でちょっとお願いがあるんだ。」


 俺は、シンシアに報告方法について相談した。



お読みいただきありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。