みんなのステータス
「やったぞーー、やっと森を抜けたぞ~~~~~!」
「そうですね」
そう、俺たちはやっと森を抜けた。
ん?やっとっていうほど時間はたってないって? 何を馬鹿なことを言っているんだ?
もう旅に出て森に入ってから2カ月・・いや3・・・・いやいや1かな・・?
そんなことはどうでもいい。とにかく時間はかかったのだ。
・・・もうこれで疲れたし旅終了でいいよね?
「いまマコトさん・・疲れたし旅終了でいいよね?的なこと考えてたよね?」
リウラがそういってきた・・・言ってきた?
え?なんでひとの心読んでるの?もしかして、ファイヤードラゴンにはそういう能力があったりするのか?
「そういえばみんなはレヴェルどのくらい上がった?」
さっきも言った通り俺たちは長い間森を抜けていない。それゆえにレベルを見る余裕もないのだ。
え?そんな余裕くらいあるだろって? 残念なことにそんな余裕なんてものは微塵もない。まだ空気中の窒素のほうがあるぞ。・・それだと結構あるな。
まぁ、そんなことはどうでもよくて、とにかくレベルを見る余裕がなかったから森を抜けた今落ち着いているすきにレベルを確認しようというのだ。
「ええと・・僕はいまのレベルは・・・39レベルですね」
なるほど、シェーミは39か。・・・・そういや俺、レベル聞いても元のレベル知らないし39がどのくらいのレベルなのかも知らないや。
「そういえば、さっきさらっと噛んでましたよね。レベルをレヴェルって。・・・・ぷっw」
あれ?シェーミってこんなに毒舌だったっけ?と思っていたらイズホが口笛を吹きながら歩いてどっかに行こうとしていた。いや、正確に言うとどっかに行こうとしていたのではなく俺から離れようとしていた。予測できるイズホの出発点は・・・シェーミ。
シェーミの性格が変わったと思ったらイズホが告げ口か何かしたんだろう。
よかった。どっかの馬鹿みたいになってなくて。
「言い出しっぺのマコトさんは何レベルんなんですか」
「えっと俺は・・・」
そうして俺は見てみた。・・・いや実際は[見る]というより[イメージする]のほうが正しいかもな。
なぜなら、レベルとかは自分のステータス画面をイメージすることでその画面に自分のステータスが勝手に入っていくのだ。だから、[見る]よりも[イメージする]のほうが正しいのだ。
そうしてレベルを見てみると・・・・・
「俺のレベルは・・・・・見れない」
「「「!?」」」
そりゃあそんな反応になるよな。だって本当なら見れるステータスが見れないのだから。
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