剣を探そう! でも、どこで?
バラボンに剣を爆破されてしまったユウタ。リュウマの提案で剣を探しに行くことに。
「…といっても、どこに探しに行くの?」
ユウタがリュウマに尋ねる。すると、リュウマは「分からん」と、答えた。
「とにかく探しに行こう。」
とりあえず、2人は村の方へ向けて歩き出した。すると、道のど真ん中に剣が落ちていることに気づく。
「あ、こんなところに剣が落ちている!」
無邪気に剣を拾おうとするユウタを見て、リュウマは「やめろ!」と叫ぶ。だが、その声がユウタの耳に届く前に、ユウタは剣を手にしていた。
ブンブンブン!
突然、ユウタの持っていた剣がリュウマに斬りかかった。
リュウマは、「はめられた。この剣もあいつらの仕業だな。剣は小型コンピュータ内蔵で、誰かがその剣を手にすると、自動的に近くにいる人に斬りかかる。剣を手にした人は離すこともできない仕組みになっているのがこの剣なんだ。」と、思いながら、「どうやったらあの剣をユウタから離すことができるのか」と、考えていた。ただ、考える暇なんてない。すぐに剣がリュウマに斬りかかってくる。
「どうすればいいんだ!」
その時、リュウマは1つの方法を思いついた。リュウマは元きた道を走り出した。当然、ユウタの剣もリュウマについてくる。これまた当然、ユウタもユウタの剣に連れて行かれる。とにかく、体力がなくなるまでの勝負だとリュウマは思った。
1時間ほど走ると、バラボンと戦った場所が見えてきた。そこには、バラボンもいた。バラボンの横を素通りしたリュウマは、木の陰に隠れて、事の成り行きを観察した。
ユウタの剣は、リュウマよりもバラボンの方が近くなったと判断して、今度はバラボンに襲いかかった。すると、バラボンもこれに反撃してきた!
バラバラ!
ボーン!
バラボンの特技が炸裂、ユウタの剣は塵と化した。
ユウタとユウタの剣を引き離すことに成功したリュウマは、ユウタを連れて、バラボンから逃げた。こうしてまた、剣を探すことになった。