鏡の中にうつる男の姿は
仕事中、トンボが頭の上にとまった。
170cm100㎏でスキンヘッドの私。
車のガラス窓が鏡になってうつっている。
タケコプターをつけたドラえもんそっくりだった。
写真を撮ってほしかったが生憎のひとり。
皆さんにもお見せしたかった。
それが先日。
今日は車の窓からカナブンが飛び込んで来てバックミラーにしがみついた。そのまま動かないんでしばらく一緒に仕事をした。
そのうち飽きたのかブンとうなって飛び去って行った。
海を見せてやりたかったな。
色んな人や生き物に出会うと機嫌がよくなる。
まあ、アシナガバチに出くわして右手を刺されたり、でかい蜘蛛と目が合って(あっちは目玉も沢山あるが、どれかと合ってるはずだ)ビックリこいたり、そういうケースもあるが。
腰は相変わらず痛いが、どうにか仕事だけをこなしている。
終わって家に帰ってお風呂に入って、自室の畳に(私の部屋は和室なのだ)座っちゃうともうダメだ。
次に立つ時から激痛が待っている。
どうも私の場合は座るとダメらしい。立って動いていれば、まだなんとかなる。
一度痛み始めると止まらない(Ha~Ha)ので、最近は諦めて寝てしまうことも多い。
でも寝ても痛い。寝返りどころか、脚や肘で体を持ち上げて体勢を入れ替えることすら出来ない。膝や肘で体を持ち上げて、その隙間に反対側の足を差し込んでスルっと反対側を向いたり立ち上がったりする。立ち上がる時も手をつかず体重の移動だけでスッと立つ。
これはガキの頃から何度も何度も反復練習して、毎日、毎週やってた動きだった。
8歳の冬から少林寺拳法を始めて、中学に入って柔道もやって、メキシコでアマチュアレスリングも少しだけ教えてもらって。
ずっとずっと自分の体も心も支えてきた所謂バックボーンたるものの動きが出来ない。痛くて身じろぎ一つ出来ない。
終わった肉塊がひとつ、うめき声をあげている。
なんとも惨めで、つらい。
格闘技やプロレスリングをあきらめて文章を書いているのに、それも出来ない。
ただ毎日の職務だけをどうにかこなして家に帰る。
こんなにつまらないことはない。
どうにか治療のめどがたったので、早く治したい。




