第十二話 擬人化
あの後、兵士達は皆、一人残らず逃げていって魔の森はいつもの平和を取り戻した。まあ元々、平和もクソもあったもんじゃなかったが
「王よ、我らが召喚される際に王に必要であろう物がありましたのでこれを献上します」
そう言うといつも俺の隣にいる骸骨リーダーは俺に本を渡してきた
本はとても古く使いこぼされていた
「これは?」
「はい、この本は我々が命ある頃に国が所持していた魔法を習得するための本の一つです」
魔法の本、魔導書か
やっぱり魔導書もこの世界にはあるんだな、しかし俺が使うには小さすぎないか?
(心配無用です、貴方が本を持った瞬間に私が全て本を理解し把握しますので)
なるほど、声のナビゲートがあるからそこらへんは心配無用と
「しかも、この本には擬人化の魔法も書かれてあります」
「それは本当か!」
擬人化の魔法、それがあれば人がいる街に行くことも、この姿でいちいち驚かれることもなくなる訳だ、さすが異世界!夢が広がるな!
「ではその本は貰おう」
すぐさま俺はその本を手に取った
(内容は全て把握しました、今すぐ擬人化しますか?)
勿論するに決まっている
了解しました、では擬人化を始めます
すると体がどんどんなっていく、全身からは煙が出ているので、よくわからないが肉が付いていく感じがする
(終わりました)
おお、終わったか
「王よ、鏡です」
お前は何でそんなに準備がいいんだ?
俺は鏡を見るとそこに映っていたのは前の世界で学生だった、ただの冴えない青年だった




