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―――今よりずっと未来―――
人類は科学を発展させ、より豊かな暮らしを送っていた。
戦も無く、平和な日々。
しかし、当然のように平和は突如崩れる。
町や人の肉体を破壊する、『破壊者』の登場。
彼らは、人類にまた戦をもたらした。
その破壊者を取り押さえる為に作られた軍隊『国家特設倒破軍』
人間とは異質の力を抑えなければならない為、日本全国から武闘、勉学が出来る者が集められた。特にその中でも実力のあるエリート達には、「SSS」という階級が与えられる。
先程破壊者狩りをしていた青年――――平上龍一と三井広明も、このSSSにあたる者だ。
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「『SSS』所属平上龍一、只今帰還しました。」
「同じく『SSS』所属三井広明、帰還いたしましたー♪」
「2名了解。確認を取りますので暫しお待ちを。」
破壊者侵入防止の為、セキュリティー対策は万全なこの施設。
IDカードを受付員に渡し、スキャンを待つ。
このシステムで、まだ一度も破壊者は"侵入"した事が無いらしい。
―――イコール、ここからは人の目を盗んで出れないという事でもある。
「確認完了です。お通り下さい。」
「どーも♪」
自動ドアが開く。
中には無機質且つ地味な灰色の廊下。病院の地下を思い出させる。
しかしそんな事は慣れっこ広明。
「なぁ、食堂!食堂行こうぜ!!SHO・KU・DO・U!!!」
「……別に、腹減ってねぇし。」
「あのねぇ龍一クン?飯食わんと動けなくなるよ?ってかエネルギーどっからとってんのさ?ガソリン?バイオエタノール?」
「…俺は車か。」
「しかも腹減ったぁとか思わねぇの?」
「…空腹だろうと仕事に関係ない。それに、朝以外は食ってる。」
「あらあら、マジメ人間ちゃんは~。仕事に命でも捧げてんの?」
「…所詮、俺がやるのは『殺し』だけだ。」
「俺ら17だぜ?花咲くセブンティーンな俺たち、青春まっさかり♪」
「くだらねぇ。」
「青春イコール女だぜ、女!」
「女がどうした?」
「…あぁ、可哀想な龍一クン。女の子の魅力が判んないなんて。いいか龍一、女の子ってのはまず――」
「俺には関係ねぇしどうでもいい。お先。」「あ、龍一ちゃん!?」
龍一は広明を放っておいて先に行く。
「言っとくと、朝食わんと太るぞー!!」
広明の叫び声。
……どうでもいい。
「あっ!ヒロ♪」
「おっ、美幸ちゃーん♪おっはよー!」
背後から知らん女と広明の上機嫌な声。
…またかよ。
広明は女好きとして、SSSだけでなく軍の中でも有名だ。
ルックスも悪くないし、性格も明るいからモテる。
…しかし、前の女と名も声も違うようだが?
「ヒロぉ、朝ご飯奢って♪」
「もーう、美幸ちゃんの為ならしょーがないなぁ~。」
「わぁ、嬉しい!さっすが私のヒロねっ♪」
それにしても、朝っぱらから鬱陶しい…。
呑気に、平和に生きている愚民共が。
何かの為に一生懸命戦う筈の破壊者の思いが……。
ここで、のうのうと生きていると何もかもが無駄になっている気がする。
醜い。
平和な自分があまりに醜い。
―――元からして、見てられるモノじゃないのに。
そして、広明もそう思ってる筈。
チャラチャラしてるのは表だけ。
誰も、他人の裏の姿など、判りはしないのだ。




