6、高校の制服が届いた
高校に合格し、制服の採寸をしにいった数日後、我が家に段ボールに入った制服が届いた。
段ボールを開けてみると、綺麗に畳まれて透明のビニールで封をされた状態の制服が規則正しく並べられていた。
注文票の数と照らし合わせ、あっていたため、そのまま段ボールに戻して放置しておいた。
数日後、入学式の前日になり、俺は自分の部屋でビニールの封を開けてみた。するとなんと、ブレザーが七分袖になっていた。
驚きながらも、とりあえず長袖シャツを着て、長ズボンを穿いて、ネクタイをして、ブレザーを羽織ってみた。
鏡で全身をチェックしてみた。明らかに、白い長袖シャツが肘先から丸出しである。
(……まあ、いっか。――ってそんなわけないやん! 大変や!)
俺は階段を駆け下り、慌てて台所のお母さんに報告した。
「お母さん、ヤバイ! ブレザーが七分袖や!」
「だからちゃんと確認しときって言うたやろ!」
「数は確認したよ! でも、ブレザーが七分袖になってるかも?って普通、考えるか? 無理無理っ!」
「すぐに業者に電話しぃ!」
俺はすぐに電話した。
『ブレザーが七分袖に? 大変申し訳ないんですけど、商品の到着後、一週間以内にご連絡を頂かないと対応いたしかねます』
「そんなこと言わずにさぁ~。数の確認はするけど、ブレザーが七分袖かもって普通、考える?」
『そうは言われましても……大変申し訳ありません』
「謝らんといて〜っ。俺、これ、着なあかん流れや〜んっ」
『申し訳ありません』
「だから、謝らんといて〜っ。俺は許したくないから〜っ」
『申し訳ありません』
「嫌や〜っ。絶対、女子にモテへんやん、これ〜っ。学生生活、終わりや〜っ。嫌や〜っ」
『申し訳ありません』
「嫌や〜っ!」
――そこで目を覚ました。
俺はビジネスホテルで部屋着を着て寝ていた。
(こいつのせいか……)
部屋着を見ながら納得した。
ここのビジネスホテルの部屋着は七分袖だった。
久し振りにはっきりと覚えている夢を見ました。
普段はTシャツを着て寝ているので、(七分袖は違和感あるなぁ〜……)と思いながら眠りについたら、これです。




