表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
大崎真のほのぼの日記  作者: 大崎真


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
5/5

5、大崎真はメガネを作りたい

 数十年振りに眼科に行った。

 理由は映画館の字幕が読み辛いような気がすることと、スマホの文字が読み辛いような気がするからだ。


 待合室で待っていると名前を呼ばれた。促されて機械の前に座らされ、早速、検査が始まった。

 白衣を着た先生が言った。


「穴の空いた向きを教えて下さいね。ちなみに今は裸眼ですか?」

「はい。裸眼です」

「では始めます」


 画面に出てくるたびに、私はすらすらと答えていった。


「終わりました」

「先生、どうですか?」

「右が1.5、左が1.5弱ですね」


 私は驚愕した。


「そんなにいいんですかっ?」

「凄くいいですね。何の問題もありません」

「メガネが欲しいんですけど……」

「必要ないですね」


 一蹴された。


「そんなこと言わないでください。私には必要なんです。映画館の字幕がくっきりと見えていない気がするんです」

「見えてるんですよね?」

「見えてます。でも、くっきりと見えてない気がするんです」

「でも、1.5もあるならいらないですよ」

「くっきりっハッキリッと見たいんです。そのためにもメガネが必要なんです」

「いらないですよ。だって1.5もあるんだもん」


 堂々巡りとはこのことだ。こっちはどうしてもメガネが欲しいと言うのに。

 そもそも処方箋を作ったほうがそっちは儲かるのに、なんて良心的な眼科医なんだ。

 私は頭にきた。


「あ、そうだ。近くの文字も見えなくなってきたんです。どうか診てください」

「分かりました。検査してみましょう」


 数ページが付いた見開きの本を手渡され、大きな文字はもちろんなこと、一番小さな文字まで私はすらすらと読んでみせた。


「……見えてますよね?」

「見えてますね」

「失礼ですが、本当に見えなくてメガネが必要なんですか?」

「実は見えてます。ただ、昔に比べて集中して読めないような気がするんです」

「それも気がするだけですよね?」 

「そうですね。気がするだけです」

「やっぱりメガネはいらないですね」

「ちょっと待ってくださいっ。昔に比べて読み辛い気がするので、老眼が入ってませんかっ?」

「確かに、ほんの僅か〜に老眼が入ってますが、ほとんど入ってないです。処方箋を作ってメガネをかけるほどではないです。残念ですが」

「そんな……困ります」


 こっちはどうしてもメガネが欲しいと言うのに。


「そんなにメガネが欲しいなら、百均に売ってる老眼メガネをかけてください。あ、一番、ゆるいやつにしてくださいね。あなた、見えてますから」

「分かりました。ご親切にありがとうございました」


 私は2330円を払って眼科を出た。正直なところ、入った時と出た時の私はなんにも変わっていないので、ちょっとお高くないですか?と思った。

 そして、少年漫画の主人公のように、もともと凄い力を持っているような気持ちになったのであった。

読んでくださって、ありがとうございました。 

久し振りに日記を書きました。楽しいもんですね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
慌てなくてもすぐメガネになりますさ! はははん♪( ´θ`)ノ コロンも目良くて2.0あったさ。 今も1.5と1.2だよ。 でもな。 近くは全然見えないよ(´;ω;`) 買ったお弁当の隅っこにちょ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ