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バックフォース 〜僕は異世界の救世主〜  作者: 阪岸春
第2章 才器陽国編
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切綱と過去

__天切綱。本名海円。彼は五羽烏衆の中で年齢が一番高く、剣城よりも年上である。彼は海を愛し海に愛されていた。漁師の息子として生まれた彼はその強靭な体を持ち小さい時から海に出ていた。海を愛していた彼にもいつしか愛する妻ができ子供ができた。そんな彼だが、ある日まだ膳藤家の名が知れ渡っていない頃膳藤家の人間が無差別に人間を殺し回るという事件があった。彼と彼の家族はぞの被害に遭い、妻と子供を殺された。彼はその強靭な体のおかげで一命は取り留めた。彼は体は強かったが精神は弱かった。妻と子供が目の前で殺された彼は立ち直れるわけもなく妻と子供の遺体を埋葬できずにいた。生きる目的が無くなった彼、大好きだった海も嫌いになり遺体を連れて歩き回るに日々だった。

家族を生き返らせる方法は無いかと彷徨っていた時彼の姿を見た人が彼を妖怪と誤認した。その誤認した人間が五羽烏衆の国丸であった。海円と遭遇した国丸は話を聞かせろと彼の家族の話を聞く。


「家族を殺されて生きる目的が無くなった、か。」


「あいつらがいなかったら俺に生きる価値はねぇ。」


「ではその命、剣城様に捧げろ。生きる価値がない人間は私もそうだ。この命は剣城様のためにある。その命を捨てるなら剣城様のため死んでくれないか?」


(こんな青年にここまで言わせる人間がいるのか、、、)

「そうかよ。そこまで言わせる人なら会ってみたいな。」


そうして海円はジャポーニャに入団し、剣城に会うために五羽烏衆にまで上り詰めた。


「よう。お前が海円か。」


剣城が放つオーラは凄まじいものだった。海円は瞬く間に彼の虜となる。

傷つく家族を助けれずに死なせ、家族を生き返らす方法を探していた海円。家族を生き返らせたかった彼のその後悔とトラウマが童子切安綱と彼を繋げた。


***


浜辺の幻覚を喰らっている二人。過去のことを忘れていた二人だが、底にある何かは失っていなかった。


(私の奥にあるこれはなんだ。忘れては行けないなにかを忘れている気がする。しかしこの名だけはこの想いだけは忘れてはいけない。私をどん底から救ってくれた人の名を。私に生きる価値をくれた人への想いを。)


(海はやっぱりいいもんだ。けど底深くにある忘れてはいけねぇもんが消えそうになっちまった。俺がそうすると決めた。生きる意味のない俺に無理やり価値をつけたあいつの名を。あいつの期待に恥じぬ戦いをしないとならねぇ。)


『剣城(様)の為に!』


彼らの奥底の感情が彼らを幻覚から現実に戻させた。

浜辺があった場所には大きな湖がありその真ん中に一つの影があった。


「あれが酒呑童子、」


「明らかにそうだな!」


水面の上に立つその細い体つきの見た目の鬼。これこそ彼らの探していた酒呑童子である。


(帰ってきたか。我の幻術を掻い潜るとは。)


「頭に直接語りかけてきやがる。」


(幻魔法。幻影種子。)


酒呑童子の分身が彼らの周りを取り囲む。それらは全てに実態を持つ。

酒呑童子と彼らの戦いが幕を開けた。


分身体の攻撃を全て防ぐ切綱。防いだところに国丸の才器鬼丸国綱で斬る。これが彼らのコンビネーションである。鬼丸国綱に斬れないものはない。所有者の精神が強ければ強いほど斬れるものが増えていき斬るものを選択することができる。国丸は分身体を斬ると同時に酒呑童子の魔力も斬り刻む。


(魔力を斬る刀か。)


魔力を斬るというカラクリを瞬時に見抜いた酒呑童子は分身体の数を増やし手数で勝負に出た。


「数を増やしたか。切綱。」


「おうよ!」


「才器解放。鬼丸国綱。」


「才器解放!童子切安綱!」


二人の魔法が解放された。


(その名は、我が友の敵。)


「そうなのか!まさか友とはなぁ!」


童子切安綱はある日京都で暴れた茨木童子に留めを刺した才器。そこから正式にこの名がついたとされる。

分身体が切綱目掛けて攻撃を仕掛ける。大量の酒呑童子が切綱に覆い被さる。


「私もいるのですが、」


構える国丸。


「斬殺魔法。虚空の権利者。」


切綱に向かって斬撃を飛ばす。その斬撃は見事に酒呑童子の分身体のみを切り刻んだ。

仰向けに倒れている切綱。無数の傷が体を襲う。


「治癒魔法。無限の蒼天。」


傷が回復していく。童子切安綱は回復系の才器で最強。それの所有者である切綱も回復系最強のフェリスである。そして回復系以外の最強枠に君臨する者でもある。


「マッサージにはちょうどいいな!」


酒呑童子は二人と相性が悪かった。分身体はすぐに対応されてしまい、酒呑童子は力を解放する決断をした。


『!!!』


酒呑童子の覚醒による熱で湖の水が蒸発し、完璧に鬼となった。切綱と国丸はここからが本番ということを理解する。


(対極幻。(うつつ)魔法。浄玻璃の鏡。)


対極魔法。それは使える人間が少ない魔法。元の魔法とは対をなす魔法の使用が可能になる。

蒸発した湖の底で二人を見つめる酒呑童子の横に二人の人物が現れた。

一人は切綱の家族を斬り殺した膳藤家の人間。彼は昔国丸が人斬り椿と呼ばれていた時にいたもう一人の人斬り、切り裂き蘇芳。

そしてもう片方の隣にいるのは国丸が一番会いたかった、しかし会えなかった人間。知り尽くしている顔とその不気味なオーラ。彼の名は、人斬り椿。


酒呑童子の現魔法、浄玻璃の鏡は対象のトラウマとなる人物が本物の実態を持って出現する。


「あれは、、、」


「あいつはっ!」


二人は過去を掘り返されていた。


「ふざけるな。」


「掘り返しやがって。」


『あの時とは違うのを見せてやる。』


切綱が己の敵である切り裂き蘇芳に、国丸が昔の己である人斬り椿に。それぞれ過去を振り払いに向かう。


しかし、そうなれば酒呑童子がフリーになってしまう。それをどうするかを考えていた国丸だがそれはすぐに解決することとなる。


「恒次です。援護します。」


恒次がこの状況を見て国丸と切綱にコンタクトを取った。


「任せた。」


「はい。動きを封じるだけですが、」


「斬殺魔法。孤独の白百合。」


「治癒魔法。大地の創造。」


「空間魔法。封印我王。」


恒次の空間魔法で酒呑童子をその場から動けなくする。それの魔法の効果が切れるまでに二人はお互いの過去を倒さなければいけない。


孤独の白百合は斬る対象を一つに絞ることで斬撃の攻撃力、スピードがあがり自身の能力も上げる。しかし対象以外は斬れず攻撃した場合自分にダメージが入るハイリスクハイリターンの魔法だが、個人戦に置いて鬼丸国綱の最強の技である。


治癒魔法、大地の創造は回復魔法とは少し違い自身の能力を徐々に上げるバフ魔法。レアトのガキツカイより上がる能力値は多い。


「昔の私よ。まさか会えるとはな。」


「俺も会えると思ってなかったぜぇ〜。」


「俺の仇!」


「斬りがいがある。」


***


もう一人の自分と初めて対峙した国丸。


「あなたが昔の私ですか。かなり普段の私と違うオーラを放つんですね。」


「そうらしいな!まさか自分とやれるとは!」


椿が国丸に斬りかかる。


「遅い。」


椿の攻撃を華麗に避ける。


「まさかここまで弱かったとは。」


「避けただけじゃねぇか。」


椿の攻撃には魔力がこもっていない。しかし酒呑童子の魔法で出現した彼は酒呑童子の魔力を使用することができた。

ブン!

椿が魔力を込めた攻撃を国丸に仕掛けるが国丸は魔力の揺らぎを先に感じ取り避けることに成功した。


「魔力はこう込めるのか。」


彼の素の攻撃は相当な代物である。相手が国丸でなければ喰らっていただろう。


「魔力を覚えても私の前では無力。」


鬼丸国綱の素の能力は相手の魔力を斬ること。これを併用することによって孤独の白百合は最強になる。


「ん?」


魔力を覚えたての椿だが魔力が斬られる違和感は感じれるようだ。しかし元々魔力などは不要だった椿は少しの魔力でも脅威となる。

敵が国丸でなければの話だが、、、


「残ってる魔力をこうやって、」


椿が刀に魔力を込めて斬撃を飛ばした。これも魔力の流れを感じ取っていた国丸に取っては予想ができる状況。同じく斬撃を飛ばし相殺する。


「元は同じ人間だった私たち。お前はあの時のまだだが私は成長しているのだよ。」


「らしいな。」


椿は剣城にやられた記憶は残っている。彼と似ているオーラを放つ国丸に勝てる道筋がないことを知る。


「ハッハッハッ!俺と同じ体だったお前がここまで強くなるとはな!俺を召喚した奴に感謝するぜ!お前に会えたことが嬉しくてたまらねぇ!」


そう言って椿は持っている刀を手放した。


「どういうことだ?」


「お前の今持っている最強で俺を殺せ。」


「ちっ。」


「見せてくれよ。俺らの最高傑作を。」


「感謝の言葉は吐かんぞ。」


「あぁ知ってるさ。」


「斬殺魔法。孤独の白百合 斬。」


鬼丸国綱が光輝き、それを天に掲げる。椿に向け無理降ろされた刀から出る光は椿目掛けて一直線に伸びていき彼を一刀両断した。


「もう顔を見せるなよ。」


「地獄で待っててやるよ。」




「地獄でか。」


光の力で椿が消し炭となった。国丸は改めて己が地獄にいくのが楽しみになった。


***


国丸が椿と対峙した反対側では切綱が仇である切り裂き蘇芳と対峙している。


(五羽烏衆になってやっと分かったがこいつは強い)


人斬り椿と同時期にいた蘇芳だが、実力には大きな違いがあった。椿の人斬りの伝説に比べ蘇芳のそれは遥かなものだった。

彼の実力は当時の椿とは比べるに値しないほどの実力があることを切綱は理解していた。


「それでこそ敵ってもんだ!」


「誰だ~?お前?」


「知らなくて結構。」


切綱は蘇芳が切り裂き蘇芳と呼ばれていたことはもちろん知らない。


「俺は蘇芳だ。」


「それがどうした!」


「強いやつには名前を語るようにしている!」


(強いと認められたということか。)

「光栄だ!俺の名は言わん!」


「そうか!では死ね!」


戦闘開始の合図である。


***


切綱の戦闘スタイルは超接近戦。攻撃されても即座に魔法で回復し、相手を徐々に削っていくというもの。しかし切綱は蘇芳に攻撃をあてることすらできなかった。


「おいおい!どうした!攻撃してくれよ!」


切綱の接近戦に答えるように蘇芳は刀を使用せずに戦っていた。本来の実力を出せていない蘇芳にさえ切綱と互角の戦闘力にはならなかった。

しかし、切綱は大地の創造を自分に施している。切綱の戦闘力が少しずつ上昇していくのを蘇芳は気づいていない。

切綱を殴り続ける蘇芳。段々と切綱が自分の攻撃を耐えるのに気づき距離を取った。


「急に離れてどうした???」


殴られた傷が回復していく。


「そろそろ本番と行こう。」


切綱の戦闘力が上がってきていると直感で感じた蘇芳は腰の刀を抜いた。

その刀の名は大心月。純粋な刀の中で最高傑作と呼ばれており一番美しいとされている刀である。

それを抜いた蘇芳の力は才器を持った五羽烏衆さえも退くほどのレベルにまで達する。


(おいおい刀を抜いただけでこれかよ。)


その異様なオーラに切綱の体は本能で震え上がっていた。逃げろという体しかし彼の心はそれに従おうとしない。


「刀を抜いただけで本番か!」


時間を稼ぎたい切綱。リスクはあるが大地の創造に上限はなく時間を稼げば稼ぐほど強くなる。

蘇芳は本能で切綱の時間稼ぎを阻止しようとしていた。


「天生流。轍。」


一瞬にして切綱の目の前に現れた蘇芳が刀を振り下ろす。反応が遅れた切綱はそれを受けてしまい。腹に大きな傷が残る。

先ほどまで蘇芳がいた場所には巨大な足跡。


「くっ。」


血が滴り落ちる切綱は蘇芳から距離をとる。



「逃がさんぞ。」

「天生流。翔。」


蘇芳が視界から消える。実際は消えたのではなく飛んだのだ。彼の脚力が高すぎるがあまりに切綱は飛んだところが見えていなかった。


「どこだ!」


「上だ!」


蘇芳は潔く上にいたことを切綱に伝えた。

それにより上からに斬撃を避けることに成功するのだが天性流、翔はそれが目的の技ではなかった。


切綱が避け誰もいない場所に刀を振り下ろす蘇芳。地面を叩き斬ったと同時に大きな衝撃の波が周りに広がっていく。その衝撃は地面から切綱の体に伝わり体が膠着してしまったのだ。

相手を膠着させるのがこの技の真骨頂である。


「これで動けねぇな。」


口さえも動かせない切綱に話しかける。


「お前の本当の力見せてくれよ。」


「グッ」


蘇芳が回復しかけている腹の傷を抉る。


「どうすんだ〜。このまま死ぬか?」


何も反応ができない切綱は腹の傷の回復ではなく大地の創造に意識を割り振っていた。

翔の膠着時間も長いわけではない。切綱の口が動くようになる。


「死なん。」


「じゃあ抵抗してみろよ。」


「そうするさ!」


ここというタイミングで無理やり膠着状態を解いた切綱。その一瞬で蘇芳に攻撃が命中した。

殴られた頬から血が出る蘇芳。


「やっとか〜?」


「お前はもういい。」


過去のことを思い出していた切綱。家族を斬殺されている彼は蘇芳に今出せる戦力を出すことを誓い童子切安綱を鞘から抜いた。


「対極治癒魔法。破壊。」


童子切安綱は五羽烏衆が使う才器の中で例外中の例外。対極魔法の使用が可能になる才器である。条件は刀身を鞘から出すこと。


「破壊か!」


切綱は今対極魔法と本来の魔法の2種類の同時使用をしている。とてつもない量の魔力を消耗するこの芸当は五羽烏衆でも切綱にしかできないものである。これからの戦いは逆に時間を掛けない超短期戦であることは両者周知の事実。逃げれば勝ちという蘇芳だが人斬りとしてのプライドがそれを許さなかった。


大地の創造の効果で今の切綱は蘇芳と同じレベルのフィジカルを手に入れていた。


「破壊魔法。空斬り。」


蘇芳の轍と同様に目の前に現れ蘇芳に刀を振り下ろす。

それを見事な反射神経で避ける蘇芳。空斬りの影響で空気に歪みができている。

それほどの威力を持つ空斬りを連続で蘇芳に仕掛ける。


「速いなぁ!」


「じゃあ当たれや!」


「い〜や当たらないよ。」


刀を片手に持ちながら避け続ける蘇芳。

攻撃を続けていたその時蘇芳が切綱の視界から消える。


「!!!」


ブシュ!


切綱の死角から蘇芳の大心月が鳩尾に炸裂した。


「天生流。卍。」


タイミングを見て相手の視界から消え死角から攻撃を仕掛ける技である。


鳩尾から刀を抜いた蘇芳は追撃をするわけでもなく切綱から距離をとり傷が治るのを待っていた。


「さっさと治せ。」


血が噴き出る切綱だが治癒魔法でこれを治した。傷の度合いで使用する魔力の量が変わるのだがこの時に使用した量は今の切綱の半分の魔力を使っている。切綱はこれ以降傷を治すことを諦め攻撃に専念することを決める。


「待たせたな。」


「待ったぜ〜。」


「破壊魔法。決空壊。」


当たったものを破壊する斬撃が空を舞い蘇芳目掛けて飛んでいく。


「俺もできるぞ。」

「天生流。虚空。」


同じく斬撃を飛ばす蘇芳。お互いの斬撃が相殺される。

破壊魔法が当たらなくとも攻撃をやめない。止めるわけにはいかない。いつか当たるその機会を無駄にしてはいけない。

頭を回転させどうすれば攻撃が当たるか考える切綱。


(あれを使うしかないか、、、)


今の切綱は蘇芳の異様なオーラを感じないほどに集中していた。


「手伝うか?」


「!!!」


椿を倒した国丸が切綱の援護にくる。


「あの野郎は俺が倒すさ。」


「そうか。死ぬなよ。」


「死にたくても死ねねぇよ。」


「だな。」


国丸は酒呑童子の元へと向かう。


「おいあいつは誰だ!」


「仲間だよ。」


「あいつ強そうだなぁ〜。お前を殺したらあいつだなぁ〜。」


「死ぬのは俺じゃない。」


「じゃあ証明してみろよ。」


「いくぞ。」


「こいよ。」


「破壊魔法。奥義神羅万陽。」


「奥義か。」


童子切安綱にドス黒い色をした魔力が纏わりついていく。それを距離の離れた場所にいる蘇芳に向けて振り下ろす。安綱に纏わりついていた魔力が高速で蘇芳の左手を襲った。

これを避けることが出来なかった蘇芳は左手が切り落とされる。

奥義神羅万陽は原子から破壊する奥義。これを喰らったものは傷から体が崩壊していく。これを防ぐためには崩壊するより前に腕を切り落とさらければいけなかった。

本能でそれを理解した蘇芳は自ら左腕も切り落とした。


「さすがだな。」


「次は心臓に当てる。」


「当ててみろ。」


心臓にあたれば一撃で勝負あり。次の一手が最後の勝負であることは分かっていた。


「天生流奥義!!!転生修羅ぁ!!!」


天生流。その流派の初代は先先代神烏天転星である。蘇芳は彼の子孫であった。本名池田蘇芳。生まれながらにして彼は刀に選ばれしものだった。

もちろんこのことを知る人物はいない。

奥義転生修羅は全ての力を出し切り一振りに全てを賭ける一撃必殺。蘇芳の元の力は相当なものだがその上火事場の馬鹿力を出し繰り出される奥義はその圧力が高すぎるが故に斬ったものを跡形もなく消し去る。

つまりお互いにあてれば勝ち。


ドン!


二つの衝撃が響きわたる。


(この一刀に全てを賭けてやる。)


(右手一本!上等!!)


大心月と安綱が大きな音を出し衝突した。

その衝撃が収まったとき勝敗が決まる。二つの刀が折れた先に真の勝者が現れた。

蘇芳の体が崩壊していく。勝ったのは切綱。


「またやろうぜぇ〜。」


「やらん。」


完全に崩壊した蘇芳。大心月も同じく崩壊する。

安綱は転生修羅の影響で粉々になってしまった。粉々になった安綱を手に取る切綱。


「まぁそりゃこうなるわな。」









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