【ロレッタの扱い方であります!】
『MCAC-X23Aアルテミス、マクリミエースを専用ドックへ転移完了しました…メインエンジン停止、メンテナンスシーケンス開始します』
『ダーリン…ここ、どこなのよ!外が見えないじゃない』
「RA2 industry 本社の地下100mに位置するマクリミエース専用ドック兼待機場所だ、ここから転移機能を使って飛ぶ事になる…これでみんなドックの座標位置は記憶出来たから帰ろう」
『提督、まさに秘密基地という感じですね』
「外に出しておくと母上がうるさそうだから空間技法で作っておいた、さて練習も兼ねてそれぞれブレスレットの転移機能で屋敷まで戻ってみよう」
リディアとアリスとエリカとキアーラは無事に転移が出来た
その後で特能トリオと自分がテレポートで戻る
サーティはマクリミエースのメンテナンスデータをシスターへ送ってから戻るそうだ
居ない間にシスターズ全員がVer4.1にOS書き換えと改良が済んだらしい
シスターだけは…スペアボディがあるから5分で改良が済むそうだ
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『お母様、ただいま戻りました』
「父上、母上無事に戻りました…色々ありましたが」
『本当に7人全員がゴールドヘキサスターを受け取ってるとは思わなかったぞ』
「共和国でも数人という称号です、父上…1つ下のシルバーぐらいかなと思ってましたが自分が甘かったようです」
『お母さん!面白かったよ』
『キアーラ…共和国 国王の嫁でもあるのですから共和国の見聞は大事ですよ』
『お母様、オムツ入れておいたり疲れたら休める椅子を収納して持ち運べる特殊能力を授かる事が出来ました…』
『ああ、エリカよかったわあああ』
『ショウ、訪問中に嫁への能力付与があったの!』
「ええ、頼み込んでリディアとアリスとエリカには衣装を変換する能力とモノを格納する特殊能力を付与してもらいました、あと創造神加護と能力増強1.25倍が入っていますがキアーラだけは、魔王との兼ね合いで加護は無く衣装の変換と格納する能力が半分だけです」
『おぢちゃん、魔王もビビっているぐらいだから』
「魔族戦の一件で相当やってしまったから…自重する条件で折り合いをつけたんだよ」
『皆様…共和国訪問お疲れ様でした、今日はゆっくり休んでください、ショウは私の部屋へ来なさい』
「…これは勝手にマクリミファイブを出動させたの、怒られるぞ」
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『ショウ、そこへ座りなさい』
「すいません、ウィンダーマ聖国の一件は連絡する時間も余裕も無かったんですよ」
『それは連絡して記録しているのを後から見ることが出来たのでいいですよ…ともかく大きいモノに3人のみでの対応は無理というのがわかりました』
「それは自分もそう思います、マジックリバースの魔法陣を全員に組み込む作業があるので一緒に茜には【白光石ソード】を、舞には【魔力無反動砲】、春燕には【特殊仕様5尺棍】を考えています」
『リディアだけ地上を走って行くから遅れるのは問題よね』
「今回みたいに人が多い所を抜けるのは大変です、ハンドライフルの予備も後ろへ搭載せず後部を飛行形態に出来るよう何とかしてみたいとは思っています」
『あと、出動したらこっちでも判るようにしておきなさい!』
「そこはシーケンスを変更して出動したら腕のリモコンにも知らせるようにしますからあああ」
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マジックゲートでグランアレクトル城に来ています、ロレッタを引き取るためです
『ショウ殿か、ジャスティーナから聞いているぞ』
「さすが母上、もう白電話で連絡していたとは」
『…クラウディアメイド長とジャスティーナから怒られたよ!』
「…はい?」
『夜伽まではメイド長も知っていたが、愛人と持ち帰って専属メイドや妾などは私が勝手に決めた事なんだよ…2人には言ってないからバレて怒られた』
「もうウチで決めてしまいましたよ、ロレッタ号泣してましたよ!」
『それで、ロレッタが不在になってショウ殿の王都学識者専属メイドになりたい人は挙手と候補者を見たら…200人近くが出てきてクラウディアメイド長が頭を抱えているんだよ!』
「何でそんなに居るんですか!」
『最初にショウ殿を亡命しないようロレッタを夜伽に出した時…メイド控え室で話してしまったらしい、ショウ殿はこっちが気を失うぐらいナニがアレでビンビンで凄かったと』
「それ、夜は部屋に泊まると自分の身がすっげー危ないじゃないですか」
『そこで、ジャスティーナから出された提案だけど…メイドとしてロレッタの籍をこっちにも残しておいてほしいと、そしてショウ殿がここへ来る時にロレッタも同行してもらい給仕サービス他を行ってもらえば他のメイドを入れずに済むと』
「確かに、それはありますね…まさに専属メイド」
『それで、部屋は違うところへ移ってもらう事になるから案内させよう』
「わかりました、荷物を持って移動したら引き続き話があるので戻ってきます」
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城から離れた敷地内にある研究部屋に戻ってから21型の液晶テレビとカメラ受信箱と薄っぺらい端末中継箱と見た目はカメラ受信箱と同じワークステーションを空間収納に入れて転移ドアを外してロレッタに案内されて1階上にある部屋に行く…今度は角部屋だ
あれ、ここは前より広くないか?
どう考えても妻帯者用に作られていて3LDKなんですが
部屋が1個増えてるよ、とりあえずリビングに液晶テレビや
ワークステーションを設置して転移ドアを付けてと、1部屋は自分用だとしてもう1部屋は何が…中にメイド服がハンガーに掛けてある!
『ショウ様、ここはメイド宿舎から移動してきた私の部屋です…専属でもあり愛人なのでこうなりました、相部屋から単独の部屋ですよ…でも一緒にシックビアンカの屋敷へ帰ります、滞在中の時だけ使う部屋です』
「マジですか、襟についている金色の流れ星デザインのバッチは見たことがないけど」
『これは先ほど完成して業者から届けられたものです、特定専属メイドというグランアレクトル城でも指示が出せるのはメイド長だけという証です、でも自分から進んで城内の給仕の行動は出来ます、本日からジャスティーナ夫人が作って出来た新部署です』
「おわあああ、亡命防止は恐ろしい…ロレッタにコレを渡しておくからメイド服のポケットに入れておいてくれ」
アムリタへも渡した3ボタン式小型携帯端末を渡す、丸い1から3までのボタンと
通話と通話を切るボタンしか無い機器だが1を押すと000Aに繋がり
リビングという表示は出る
2を押すと自分のビジネスフォン端末0000に着信する
3を押すと000Zに繋がり母上の持っている端末に繋がるのを説明する
ちなみに、ロレッタの持っているコレは002Aです
アムリタの持っているのが001Aになっています
『では、国王様とお話が終わったらコレを呼んで下さい』
と言って首に手を回して濃厚ぶっちゅをしてから一礼をして部屋を出て行った
【特定聴取耳】広角で聞こえたロレッタのつぶやきが凄かった
『ああ、ついに愛人メイドとしての生活が始まるのね…帰る前に1回は契って欲しいわ、せっかく愛の巣も出来たのに、まずはクラウディアメイド長の所へ行かなくては』
やっぱり、クラウディアメイド長へ詫びは入れておこう
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それで、国王の執務室に戻ってきてリディアが言っていたドメスティックバイオレンス条例を発覚したら即死罪というのを追加案をDE-78の動画付きで説得してみた、実際に何が起きたのかも話に入ってます
『確かにひどいなあ、でも逆パターンの場合はどうするんだと、女性が強くて男を殴る、それも…あるんだわ』
「国王は放置しろというわけですか…」
『このような奴らは、発覚しないと思ってやり放題のような気がするんだが』
「…わかりました、少し考えましょう」
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「屋敷へ持って行く荷物はこれだけかい?」
『はい、これだけです…今日は契ってくれないのですね、ぐすっぐすっ』
「ごめんね…ちょっと緊急にやる用事が入って、終わったら溶けるまで契ってあげるから」
『んほおおぉぉおおお!期待しちゃいますよ!』
「よし、帰ろう【テレポート】」
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『メイド長のグレイスです、ロレッタさんよく来てくれました…服や宿舎を教えますので付いて来て下さい』
「サーティ、荷物を持って一緒に行ってあげて…そしてサーティ自身の事や機能をロレッタに説明して」
『イエス、マスター』
内蔵されたグラビティシステムでロレッタの荷物を浮かせながらサーティが付いて行くが…こっちも集合かけるか
[茜・舞・春燕周りにバレないようマクリミエースのリビングにテレポートしてきて]
《主、わかりました》
《提督、了解です》
《丈夫いま行きます》
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『主、どうしたのですか?内密な話とみました』
『提督、特殊能力トリオが集まるというのは特命ですね』
『丈夫これは相当な話とみましたよ』
「国王にリディアが言ったドメスティックバイオレンス条例を発覚したら即死罪というのを追加案をDE-78の動画付きで説得して、実際に何が起きたのかも話をしたが…この手の奴らはバレないと思って発覚しないとやり放題だと思うと国王に言われたんだわ」
『主、確かに…見つけにくくなるかもしれませんね』
『提督、法案のせいで逆にイキってひどくなるかも…』
『丈夫…正義の鉄槌は法案で出来るのかしら?』
「それだ、だから3人を呼んだ…ここに作ったモノがある、サイズが判っているからセットして【衣装変換】の箱に入れておけば大丈夫だ…付属品もそれぞれに合わせてある、今回のリーダーは舞が一番詳しいだろうから総指揮は頼む、全員にマニュアル送付」
『提督…何をやるかわかりました、いいじゃないですか手袋式の黒いナックルカイザー!』
『主、持ち手以外は黒い硬質ゴムの木刀…そそりますね』
『丈夫、硬質ゴムのヌンチャク…ふふふふ』
「その黒い仮面にはマニュアルで送った通り、【グラビティ】と【エアブロック】の組合わせで数センチ浮いた状態で空気抵抗無しに高速で相手へ向かって突進する事が出来るように仕込みがしてある、あと【マルチテレパス】も仕込んであるので仮面装着時のみだが3人同時の会話形式で念話が出来る…作戦も送ってるぞ」
『提督…この作戦、どこかで見たような気がするんですが』
「それは気のせいだ、宜しく頼む」
『わかりました』
『『『【サーチ検索】現在、ドメスティックバイオレンスをやっている男!【テレポート】』』』
そして…王都で男が女性を一方的に殴っている現場には黒い仮面を被った黒いストッキングを履いた黒いレオタードの3人娘が現れて音も無く1列に正面から並んで飛んできて鼻にグーパンを食らわせてアゴの下から黒い武器で殴り上げられ黒い棒で横っ腹を水平に殴られ吹っ飛ばされて倒れる事件が1時間に数十件の規模で発覚、対抗して剣や魔法を使うと全てが魔法陣で跳ね返され、それが原因で命を落とす事案も発生した
更に王都の政治家であろうが公爵家であろうが問答無用なので鼻の骨折や肋骨損傷など犠牲者は100人近くになった…しかし一方的な暴力は「またあいつからが来るんじゃないか」と恐怖に脅えたのか王都では、ほぼ無くなった
人は彼女らを「黒い3人娘」と呼んで恐れている
確かに…みんな髪の毛も黒いからなあ
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『『『戻りました』』』
「ご苦労さん、これでしばらくは大人しくなるだろう」
『提督、今度のマクリミファイブ改修の時に…3人にコレ付けられないですかね』
「確かに地上戦は有利かも、【グラビティ】と【エアブロック】の組合わせは3人限定で増設として付けてみよう」
『主、木で無くゴムで良かったですよ…無駄な殺生をするところでした』
「これでコリてくれたらいいけど」
『丈夫、樫の木なら全員アゴの骨砕いてます…』
「ゴムでも十分痛いって」
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翌日、国王執務室です
『ショウ殿、外務大臣がしばらく休みなんだが?』
「あ、そうですか…」
『謎の黒い3人娘に鼻を殴られアゴを下から吹っ飛ばされ何かで叩かれて横に吹っ飛ばされて肋骨にヒビが入ったとか』
「あ、そうですかあーやはりインドルティナの紅茶はうまいですねー」
『ショウ殿だろ!やったのは』
「発覚しないとやり放題のような気がするというから成敗しただけですよ、死んだのは反射魔法陣で自分の魔法や武器を使って自滅した奴らでしょう、武器は制限させましたよ」
『確かに黒い3人娘は暴力を振るったら来ると伝説化しているぞ』
「そうですか…もう十分ですね、今度から中央公園に黒いポストを設置しておきますので、そこに投書があったら出向いて成敗する事にしますので設置許可を」
『まだやるのか、勝手に出向いてこられるよりはマシか…わかった、1つだけだぞ』
中央公園に四角いポストが1つ設置された、説明書きも付いている
投書は自動的にシックビアンカの屋敷へ転送されるようにもなっているし、一応は投函時に
カメラでも撮影する仕様にはしてあるが…もう使う事が無いようになればいいのだが