【歩く危険物と魔法少女であります!】
『ダーリン、おはよう…昨日は遅かったのね』
『旦那様、おはようございます…どこへ行っていたんですか?』
『主、おはようございます…ロリアマーナ支店ですね』
「そう、ようやく落ち着いたわ…プリティーム魔法国のカレン王妃から魔法書まで貰ってしまった、判りやすいと思ったら自分で書いたモノだとは」
『ショウ、ちょっとその貰った魔法書を見たいわね…』
「母上!そこにいらっしゃったとは、この5冊です」
・誰でもイチから呪文も組める魔法
・サルでも魔法はレベルさえあれば必ず出来る!
・日常で有効な魔法呪文、改訂版
・攻撃魔法で失敗しない方法(魔力調整編)
・素人を魔法少女に出来るアイテム作成技法(呪文例付き)
『凄いわ、出回らないから王都でプレミアが付いているのばかりよ…カレン王妃に見込まれたのね、最後の1冊は見たことが無かったわ、これってショウなら余裕で魔法アイテムが作れるんじゃない?まさかリディアを!』
「それはありませんよ、リディアに断られますって、それは判ってますから」
『やります、やらせてください!』
「いま、なんて言った…アリス!」
『おっぱいも無い、忍術も無い私なら挑戦する権利があります!』
「アリス…実は結構恥ずかしいかもよ、本の中身を見てみろ」
『…公爵家での辱めに比べたら、パンツ丸出しで飛び回るぐらい余裕です!』
「ああああ!母上、何か言ってやってください…」
『いいんじゃないかしら、アリス!ショウの左腕になれるチャンスよ!』
『はい、お母様!』
「もう、完全に詰んだ…」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「食パン、チョコマーブルとカスタードマーブルの焼き具合はどうだ?」
『混ぜ具合で最初に2~3斤がコケましたが、バッチリです』
「どれ…うむ、これは新パターンでいけるな、美来!これを持ってプリティーム魔法国のルミエール城へ行けるか?」
『はい、ここから転移して行って来ます』
「自分は先にシマリーン国のノクール城へ行って黒宝結晶石の話と魚の身のフレーク保存について話をしたら帰りにルミエール城を回る」
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『チクワルです、この間はどうも』
『エナです、黒宝結晶石の話でしょうか?』
「まず聞きたいのは、魚の身のフレークは…ガラス瓶での保存か缶での保存かという事です、それによって話は変わってきます。
『長期保存…は無理でしょうねえ』
「いや、出来ますよ…ついでに捕った魚も保存できる設備も何とかしましょう、港に空き地を用意してください、広ければ最高ですね」
『あと、黒宝結晶石は』
「近いし…これから取りに行きますか?」
『『え?』』
港に行き空間収納から、クルーザーを取り出して海に浮かべた
チクワル国王とエナ王妃は驚きまくっていたが全速力のクルーザーが出す
速度に更に驚いていた。
『うちの軍艦の何倍速いんだこれは!』
「まぁ、そーゆー船ですから、座標点から言うとこの近くだが魚群探知機じゃわからんか…おお、下に魚の大群が居ますね」
『漁船じゃないけどそーゆーのも判るのか』
「ところで、どれぐらいの量があれば?」
『30m真っ角ぐらいで』
「了解、スクリュー逆転…船の停止確認、ウィングシェアー!」
『おおおぁああ!ショウ子爵が浮いてるー!』
「物体透視…ここか、30mで切断…念動力で浮かしてテレポート」
『…もう出た、早いよ!』
「空間収納で私がとりあえず仕舞っておきますので、港へ戻りましょう」
港へ戻って港の空き地を見る、これだけ広ければ建てられる
冷凍倉庫と缶詰工場を作るか…黒宝結晶石をそのままプリティーム魔法国へ
届けるという事で掘削料金と交換で広大な土地の無償提供を手に入れた、
「ではあの空き地に「RA2-i 缶詰工場・冷凍倉庫」を作るので、これからプリティーム魔法国のルミエール城へ行きます…うちの営業が別件で行っているので、また後日来ます」
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『モンブランじゃ、2度目じゃのう』
『カレンです、新作が届きました、ありがとうございます』
「おかげでウチもバリエーションが増えました、半分切断セットでもいいかなとは思ってます、1斤だと多すぎる気がします。それとシマリーン国からの黒宝結晶石を持参しました…どこへ置きましょう?」
『なに!ついに来たのじゃな、案内させるから向こうに置いてくれ』
空間収納で30m立法の黒宝結晶石が出てきた時は周りから絶叫が上がった
この技法を使えるのはほとんどいないらしい。
何かに使うらしいが…銃剣にコーティングして魔力を投入したらミスリルが
羊羹のように切れたと現物を見せたら
『これ、何人がかりで黒宝結晶石を変換できたんですか』
「え、1人で気合入れたら出来ましたが…」
『一番魔法力必要な魔法は、何が使えます?』
「えーと、ファイナルバーストですね…うっかり軽く詠唱したら一気に発動して何も知らないから逃げるのが精一杯で、帰って母上から正座モノでしたよ~はっはっは」
カレン王妃が頭を抱えて一言
『魔力が有り余ってるのに…魔法使いの初心者以下でファイナルバーストが使える、この歩く危険物があああ!これから3日間、ここに宿泊させて魔法をイチから叩き込む!反論は許さない…どこかの国がいつのまにか消滅していそうで怖いんですよ!』
「カレン王妃、うちの母上…エリザベート夫人並みに怒ったらこええよ!」
ここでいつもなら「黒とうがらし」で連絡するが、支店と本社連携の携帯電話で
屋敷に置いてある1台に向けてサーティを呼ぶと考えて通話ボタンを押す…
『はい、サーティです…マスター初めてですねこれを使ってくるのは』
「よくわかったな、母上を呼んできてくれるか?」
『OSのせいで機器が色々と連携が出来たので、そこに居ますので呼んできます』
『あらショウ、どうしたの…何かあった?』
「すいません…いまプリティーム魔法国のルミエール城にいますが、カレン王妃の逆鱗に触れまして3日ほど屋敷に戻れません」
『ショウ!また何をやらかしたのよ!』
「いや、魔法使い初心者以下なのにファイナルバーストが使える歩く危険物は3日間ここで魔法をイチから叩き込むと…」
『…ショウ、このままカレン王妃と話が出来るかしら?』
『はい…まぁ!エリザベート夫人、初めましてショウ様には色々お世話に…』
そのまま10分以上、盛り上がっていました、はい
どこの国や世界も同じようなモノですね。
あ、携帯電話が戻って来た
『ショウ、完全に覚えるまでそこに3日以上居ても怒りません、リディアたちには
私から言っておきます…あと、カレン王妃にも例の「黒とうがらし」は
渡しておきなさい、ショウと私に繋がるようにしておくのよ!』
「はい、わかりました」
さっき、話が盛り上がっていたもんなぁ…
まだ予備機があるので設定書き込み機で作って
「黒とうがらし」ナンバー004の使い方を教えカレン王妃に渡す
入っている番号は自分とエリザベート夫人とスメリア王妃だけです。
魔法学校というのがあるらしく、そこの特別講師というのに
ビッシビシとやられるそうだ…昔、陸曹教育隊で地獄を見たのを思い出す
その前に片手ずつで丸い玉を握る石の板の前で名前を言えというので
ショウ・マクリミナスと言うと、スキルが一気にバレたあああ!
レベルや体力に魔法力がバレるのはいいけど…最近見ていないから魔法力400超えてた
使える魔法の種類は判るが、特殊能力や固有能力は見えないらしい
それが見えたらパニックになるわな、神様の加護13個はねえ。
『予想以上に魔法力がありました、明日から本当に基礎から叩き込みます!禁忌教典でも勘違いして発動しそうだから…』
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こうして3日間の講習が始まった
1日目:座学と簡単な土・火・水・風・光・闇・雷の実習
普通はそれぞれの属性が無いと魔法は使えないが、魔法力が多いと
お構いなしになる場合があるそうだ
2日目:昼まで自分で呪文を考え出して魔法を作り出す
お題はあるが…結構難しい、レッドストロゥフローズン!
空からイチゴのかき氷を降らせて怒られる、でも気合いを入れると
魔法力が上がりすぎて暴走気味になるのがわかった。
午後から押さえ気味にして違う呪文の組み合わせで出来る効果を試す
これは小声にしたり、わざとゆっくり言うようにしたりと変化を見てる
3日目:独自に魔力を抑えてファイアボールやアイスランスを実行せよという
最終日だからか、これは超難しい!何をやってもフルに飛ばしてしまう
はああああ、どうしよう…待てよ、魔法は半分以上は精神的なモノなんじゃね?
ならば精神統一と平常心、心を無にして…ファイアボール
おおう!半分以下の破壊力になった…
アイスランスも大きさが小さい、そういや母上にいつも言われてるなあ
何事も平常心だと。
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『見ていましたが魔法は精神力だというのがわかったようですね』
「はい、今まで何も考えずに気合いを入れたら出来ている状態でした」
『それだけわかれば十分です、精神力が魔法の基本なのですから』
「色々とご教授、ありがとうございました」
『きっちり教えないとウチのは平気で街のひとつは吹っ飛ばすだろうとエリザベート夫人から言われてます』
「やっぱり言われたか、ファイナルバースト大花火の件は未だに覚えているか」
『ところで、渡した本の魔法少女アイテム…実行しますか?』
「その予定です、1人志願者が現れたので」
『では、この計画資料を差し上げます…衣装まで考えたのですが』
「ありがとうございます、何か不都合があるのですか?」
『変身用の石を作るのに、かなりの錬金術が必要なのです、そこまでの技術者がいませんでした…上級ポーションが作製できるレベルではないと無理です』
「カレン王妃、言いにくいんですが…アレクターを作れます」
『本当に魔法少女計画をやりそうね、魔法レベルといい錬金術の高さもあるし…ショウ子爵、左手の甲を出しなさい』
左手の甲にハンコみたいなのから光が降り注ぎ
青い魔方陣の中に「A」という文字が浮かび上がった
『これでプリティーム魔法A級がショウ子爵に発行されました、最高でSS級までありますが魔法の商売している人だけぐらいです、S級は魔法使いでハンターとかその職業です、兼業だと最高でA級が多いです。A級はプリティーム国で魔法関連品を買うと半額になるのでお得ですよ』
「それはいいですね、ところでエストリーズ国に各国で集まって色々と物事を決めているようですが、各国の王妃様が一同に集まる機会はあるのでしょうか?」
『無いですね、連絡は取れますが一対一ですから、集まろうと企画はするのですが予定が合わなかったりする事があるので…あと出かけるのが面倒とか』
「なるほど、実は星と同じような場所に双方向通信衛星 暁 というのが浮かんでいまして、それを経由して全員が顔を見ながら同時に会話が出来る仕掛けを作れるんじゃないかと、うちのエリザベート夫人へ連絡した時にカレン王妃が楽しそうだったので王様抜き会話システムを試験的に作製しようかなと」
『それ、面白そうね…王様にはバレないよう色々と工夫してみて、あと実施日がコッソリ判る仕掛けを、そこも考えてみて』
「わかりました、やってみます」
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『ダーリン!寂しかったあああああ!』
『旦那様あああああ!3日も不在なんて、うわぁぁあん!』
『主、お勤めご苦労様でした』
「茜のが一番合ってるか…3日間軟禁状態だったから、おかげでプリティーム魔法A級が付与されたぞ」
『お帰りなさいショウ、ちょっと話があるから部屋まで来なさい』
うわぁああ、母上の説教かこれは…
『カレン王妃から聞きました、暁を使った同時に会話できる仕掛けを考えてるそうね』
「ええ、作製にかかろうかと思ってます…それが何か」
『それ、ここでも使えるかしら?』
「ええ、共和国と王都まで全域使えますから…って母上まさか!」
『ここにも設置してちょうだい、カレン王妃には言ってあります』
「やっぱり…わかりました、システムにそれぐらいの余裕はあります」
翌日、RA2-i受注システムの応用で出来てしまうため、あっという間に完成した
32型の置き型液晶テレビだけどケーブルの先には20cmの球型アンテナがあるので
それを窓際に置いてもらうだけ、普段は雫からの天気状況を
30分おきにリアルタイムで見られるが、石鹸サイズのリモコンが振動して
全員に開催日時と時間が表示されるという仕掛けです。
開始時間にリモコンを押して付属の自動吸着方ヘッドセットを装着して
会話するわけだが、開催前に開始日時と時刻をメニュー画面から音声通話で
事前に申告する、これはCICで誰かが受ける事になるのだが。
完成後、コッソリとテレポートしまくって設置しに行ったが
寝室が別な人はそれぞれの寝室へ、旦那と同じ寝室な人は
自分の書斎というパターンでした。
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出来た、本当に錬金術が必要だった…それと研ぎ澄まされた魔法力も
3日間は無駄では無かった、でもいいのか?
志願したとはいえ、これをアリスにやらせるのか?
薬剤室から持ち出した錬金板を使って機械作業室にて格闘しながら
ハンドメイドで作った、サーチ検索で核となる魔石が必要なので
サーチ検索で盗賊を見つけ64式小銃1つで壊滅させてしまった…いや、ちゃんと
買い取ると交渉したんだけど、いきなり攻撃されたんでさあ。
「アリス、出来たよ…本当にいいんだな」
『はい、どんな事でも恥ずかしくてもかまいません!』
「じゃあ…おでこをくっつけて、マニュアル送付!」
『このブレスレットを左腕に付けていればいいんですね、どこかでテストしたいですね』
「じゃあ、北区の岩場に行くか」
『主、見届け人としてお供します』
『ダーリン、たまには本妻の私も連れて行きなさいよ!』
「全員で行くのか、ほらリディア手を出して…ってガッチリ抱きつくな!」
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『では、アリスいきます…ラブリーエモーション!』
ブレスレットが腕半分ぐらいはある赤い菱型をした宝石状の何かに変わった
『プリティラブリーエクスチェーンジ!』
踊るようにクルクル回りながら足や腕に色々と装着されいくが服も左右に引き裂かれ
上から装着されるプロセスは変えられないのかコレは!
『愛の戦士、ラブリィアリス!一途な愛のチカラ、見せてあげるわ!』
栗毛の盛り上げ超巨大ポニーテールが凄すぎる…人間よりデカイ気がしてた
ピンクラインの白ブーツに同じく腕までの手袋にフリルがバリバリの薄ピンク色の
ヘソ出し衣装と胸に透明なハート型の胸当て、そして…ピンクの縞パン
『まずは上にジャンプしてみます』
「…いきなり豆粒になる高さまで一発で飛んだ」
『今度はパンチしてみます…ラブリィぱーんち!』
「…10mの岩が木っ端微塵ですか」
『今度は…ラブリィ旋風脚!』
「うわぁああ!縞パン大開脚の竜巻すげえええ!」
『風があああ!ダーリン!アリスこんなに凄いのおおお』
『主、破壊力では3人のうちトップクラスかもしれません』
『ラブリィアウト…旦那様、どうでした?』
全身が光に包まれ元の姿に戻っているアリスが聞く
「ああ、十分左腕としてやってもらえるよ」
『旦那様、やっとお役に立ててうれしいです!』
「まだ二段変身と必殺技、出してないし」
『そうですね、旦那様」
『えーまだあるの!』




