【ロリアマーナ支店の顔見せ行脚であります!】
塩害を煙害と書くとは
機械作業室へで真空実験室の隣に…出来るかどうかわからないけど
たぶん時間が無い気がする、神頼みとはこの事かもしれない
「空間作製…大きさ不明、機器不明、原材料から各金属のインゴットを作製する設備とその場所を大きめに作製せよ!」
光った…さすがに無理だろ、いや!出来てたわ
真空実験室と同じくフルセットで作れるモノなんだなと思った。
その隣に大きさも指定して大体デカイロボットアームが大小数百本とか
恐ろしい設備を作ったけど、資材が足りない!
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【ショウ殿、山に来るって珍しいな…って、いきなり鉱石が湧いて出たあああ!】
[おお、黒竜か…隠し鉱山を掘りに来たぞ]
【掘りに来たというか、穴も無いのに鉱石だけ出てくるのは驚きだ】
[場所と鉱脈だけは資源探査衛星の雅で判っているから後は能力で地中から鉱石だけを切り取ってもしくは削って抜き出すだけの作業だ]
【ところで、雅ってなんだ?】
[ああ、星空と同じところで空気が無い所に鉱物を探す機械を置いている、全部で5つ置いているけどね…]
【やはり、ただもんじゃないと思っていたが】
[これぐらいでいいだろう…お、アクア・ファル共和国のシマリーン国、海底に黒い新鉱物があって分析ではミスリルより硬い可能性があるって?]
【それは聞いた事がある、粉末にして剣とかに塗り強い魔力を投入し焼き固めるとミスリルの聖剣でも木っ端微塵に砕ける硬さがあるとか】
[これはいい話を聞いた、今回の戦う相手は魔族になりそうだから]
【ショウ殿、決戦の場には必ず呼んでくだされ…黒竜も参戦します】
[ああ、よろしく頼む!]
CICの捕捉とマップデーターがあるからシマリーン国の海の上でも
一発でテレポートしてこれるのはいい、元の世界にあるGPS衛星を自分で
打ち上げたようなものだから…今度からリアルタイム上空写真データもある
【ウィングシェアー】を使い旋回飛行しながら
ここか…【物体透視】水の中はコレでないと見えないし、あれ?大半が砂に埋まってるようにも見える、これは周りごと【念動力】
あっさり取れました…巨大な黒い結晶みたいな何かが、横の岩とか砂が落ちると
綺麗な黒光りな100mのトゲトゲ岩としか言いようが無い
水深200m以上の深さにあったから誰にも見つからなかったのか…
空間収納に…デカくても入った!コレ用の倉庫を作っておかねば。
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帰って倉庫を空間技能で急遽作って取り置いたが面倒なので倉庫自体を
10000mにしました、スパニッシュ8号までの自動移動式台座付きでの
置き場が無かったし良かった
インゴットを隣で自動作製している間に、この黒いやつの一部を…意外とモロい
ミスリルの銃剣で羊羹のように切れるし細かく砕ける。
そして、無加工の銃剣に粉末状にして均等に塗ってと…魔力を流せと、ふんす!
…まだか?本気出すぞ、んぉほぉぉォォアアア!眩しく光ったあああ
剣がピアノみたいな黒光りになってるぞ、コレ本当に切れるのか?
そうだミスリルと鉄のインゴットを切ってみればいいんだ
ミスリルが羊羹で鉄が寒天並みにスッパスッパと切れる…そうだ!
とりあえず、この黒い粉末でよくある簡単なモノを作らせておいてと。
シノービ村へテレポートしてバッキリ折れた刀と薙刀を1本ずつ貰ってきた、
刀身が途中で紛失しているから鞘のサイズや茎や目釘穴の位置を再現して刀身を作り治す
薙刀は…ほとんどカンだけで作り直しだ、資料が無いから勢いでやろう
機械で作ったから素人から見ても完全なパチモンだけど、さっき作った
黒い粉末の缶スプレーを刀身に吹き付けて
魔力を流し込めば…んぉほぉぉォォアアアっ!
黒光りな刀身が出来た、これを組みなおして…うん、妖しい。
黒光りする薙刀は内務班の寝室にでもカバーを付けて立てておこう。
刀は本社の机に隠しておこうか、場所を丈にだけ言っておくとして。
この素材も含め魔力砲を含め寸法を含め設計を連結型入力器に入れる
インゴット作製機と連動出来るかどうかはわからんが…間に合うか?
一応、シスターにだけは何を作ってるのか言っておこう
『マスター!これ、正気ですか!』
「しょうがないだろ!相手は魔王だぞ魔族だぞ!」
『…ついに王都を制圧か殲滅するかと思いましたよ』
それはさすがない無い、今回は自分でも正気だとはもう思えません
時空の扉まで開けやがったから何があるかこの先、わからないです。
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朝から【RA2 industry ロリアマーナ支店】に美来と自分が
リーゼロッテへ会いに来た
『ど、どうしたんですかショウ子爵!』
「リーゼロッテ、これからRA2 industry ロリアマーナ支店としての顔見せに3人で6箇所の王様にサクっと回るぞ!」
『えええ!メイド服で…ですか?』
「いや、ここに他所行きの服を用意してあるから着替えておいで」
『は…はい』
『社長、あの服って何ですか?美来、どうもアレだけは…』
「外回りはみんなアレなんだが、着たいなら用意するが?」
『絶対に嫌!このフレアスカートとブラウスが限界です』
『…ショウ子爵~この服、スカートが結構ピッタリしていて短いから…屈んだらパンツが見えそうで怖いんですけど!』
「大丈夫だ、偉い人はみんなこのスーツで1回は巡回するのが常だ、よし行くぞ…それがタイトスカートというんだぞ」
『それで、どうやって行くんですか?』
「テレポートでいきなり城に乗り込む、このプラチナヘキサスター称号があれば顔パス状態で行けるから、ほれ2人とも手を出せ…【テレポート】」
『うわぁぁあ!ショウ子爵、心の準備があああ!』
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まず隣のロリアマーナ国の隣にある【ゴルゴゾール教国】へ着いた
いかにも砦というゴツイ感じのゴーズメガ城にはプラチナヘキサスターで楽勝で入れる
ドム・ゴルゴゾール教王とハンナ・ゴルゴゾール王妃に挨拶
えーと、ドム教王は…組み合ったらマジで負ける気がする、あの筋肉はないわー
ハンナ王妃は信者を集めれそうな美人だなーすげぇわ
試供品の食パン1斤とバターを渡してみる…やはり驚いていた
リーゼロッテと美来を紹介して「A4サイズの手書きパッド」を金額などが書いた
パンフレットと共に渡す。
これは支店用に作っておいた、小さいかまぼこの下に板が付いている
そこに刺さっているペンで文字を書くと黒いところに白く文字が出る
間違えたらペンを逆さにして擦るかかまぼこ部分の白い所を引っ込むように押せば
全部消える、書き終わったら右端の赤い所を押せば支店に届くので注文が出来る
控えが欲しい場合は、この上に紙を置いて黄色いボタンを押せば裏に文字が写る
ヘキサパッドと名づけようか、これ
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次にウィンダーマ聖国へテレポートしてウィンルック城へ
普通の城だが廊下に並んでいる甲冑の多さにビビる
フランクリン・ウィンダーマ聖王とアイリス・ウィンダーマ王妃に挨拶
うぬ、フランクリン聖王はいかにも騎士様という感じのイケメンだなー
アイリス王妃は…意外を越えてマジで年齢低い!
まぁ、うちも他所様の事は言えません…はい。
試供品の食パンとバターとヘキサパッドを、アイリス王妃が美味さに食いついたか
これは注文が来そうな予感がする。
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そしてプリティーム魔法国へテレポート、ルミエール城って
レンガ作りの…城には見えない普通の建物かこれ?
モンブラン・プリティーム魔法王とカレン・プリティーム王妃に挨拶
おお、モンブラン魔法王はおひげのおじちゃんという感じでやさしそうだ
でも…カレン王妃は隙が無い、全部仕切ってるというかすっげー賢いというか
ロリアマーナ国のスメリア王妃を越えてる王妃だと思った。
試供品の食パンとバターとヘキサパッドを渡すと、食したカレン王妃が
このようなタイプが出来るのではと言い出したからもう大変
予想してなかった、やっぱり賢い…チョコレートマーブルとカスタードマーブルは
試験的に作って持参させます。
帰りにカレン王妃から魔法レベルがあるのかを聞かれ300超えだと答えると
顔とクチがピキッ!となったが、メイドに包みを持ってこさせて
帰ってから1人で、こっそり見て下さいと…なんか怖いんですが。
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シマリーン国は、ノクール城にテレポート…海沿いに建ってるよ
塩害対策からなのかガッチリ作りすぎて山に見えるぐらいデカい
チクワル・シマリーン国王とエナ・シマリーン王妃に挨拶
やはりチクワル国王は海の男という感じでゴツいでも目が優しすぎるから
グラサンをしているそうな。
エナ王妃は別に何も無く、のんびりしているという感じ
ショートカットは茜以来だな
試供品の食パンとバターとヘキサパッドを渡すとボソリと
サンドイッチに最適とエナ王妃が言い出すので聞くと
魚の身のフレークが特産品であるが保存法で困っているそうで
これって…後ほど、この件で訪問する事にする。
ここの国の水深200mにあった黒い石を誰も掘り当てていないから
ごっそり持っていきましたと言ったら、黒宝結晶石を見つけて回収したのはどーゆ事だと
エナ王妃がブチ切れて他には無いのかと聞かれ{雅の探査結果}で
水深10000mの海溝に数キロレベルであるのと離れた島の沖合い水深500mに
200m規模の鉱脈があるので掘ってくださいと言うと
掘削費用を払うから必要分を掘ってくれと言われる、プリティーム魔法国が
黒宝結晶石を欲しがってるそうだ、この件も後日相談する事にしよう。
「RA2 industry」は掘削事業までやるのか…自分しか出来ないけど。
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エストリーズ国はコネクト城にテレポート、結構他の建物が多い中に
白亜の記念館みたいな建物が建っているという感じだね、
ゴットハルト・エストリーズ国王とクリスティアーネ・エストリーズ王妃に挨拶
なんかゴットハルト国王って、名前負けしていないぐらいの風格
クリスティアーネ王妃は髪型も王妃という感じがして凄い
試供品の食パンとバターとヘキサパッドを渡すと逆に
リーゼロッテと美来の分の業者パスを貰う
黒い光沢の板に金色のヘキサゴンスターが掛かれていて下に「RA2 industry」と
白地で記載されている出入り証明書、これさえあれば配達が出来る
何でもリアルタイムで行った先からここへ連絡が随時来ていたそうだ
連絡手段と各国の城からここまでの転移手段はあるようだ。
ここで会って物事を決めるので、あのプラチナヘキサスター称号授与も
事前にここで決めてからエストリア城に来るので持ち帰ったそうだ。
6ヶ国のまとめ役がここになるので今後ともよろしく頼むとの事
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最後に、支店のあるロリアマーナ国はエストリア城にテレポート
これで2回目だな…パスカル・ロリアマーナ国王とスメリア・ロリアマーナ王妃
お久しぶりです。
『ショウ子爵、そしてリーゼロッテ…久しぶりですね』
「スメリア王妃、お久しぶりです…これで共和国全部に顔を出してきました」
『王妃様、支店長として…ちょっと恥ずかしいですが、がんばってきました』
『リーゼロッテ、普通に控えのポーズをとると…王様からパンツ見えるのか』
『あ…やっぱりそうなんですかああああ!もうお嫁にいけないいい!ショウ子爵、責任とってください!』
「なんでだよ!それぐらいでは大丈夫だ」
『リーゼロッテさんは、フレアスカートでも同じような結果になった気がします、詰めが甘いですね…どうせなら本気出して黒レースのパンツを履いて勝負するべきです』
『そっちのほうが、いいんですか…ショウ子爵、このスーツ2~3着と黒レースのパンツを何枚か用意してください、支店長としてこれで行きます!』
「リーゼロッテ、いきなり開きなおるのかよ…わかった経費で落とす!」
ヘキサパッドと試供品セットを渡すとスメリア王妃から話が
『ショウ子爵、お願いがあるんだけど…交代ではなく2名専属でそっちへ配属する形に出来ないかしら?』
「え、それはこっちも色々と助かりますが」
『王妃様…まさか、メリッサとミッシェルを押し付ける気じゃないでしょうね?』
『何でわかったの…』
『メイド宿舎じゃ有名な話ですよ!メリッサが10分以上居なくなるとミッシェルが号泣するというのはもう誰でも知ってます、双子はどこかで繋がってると伝説化してますよ』
「なんか凄いなあ、それは…」
『ショウ子爵、何度も組んで当番の仕事をしてますが2人揃うと凄いですよ…連携して3人分はやりますから』
『2人専属の勤務、頼めるかしら?』
「いいですよ、大きい部屋を1つ出しますので2人で宿舎として使ってください」
『わかりました、メリッサとミッシェルを呼んできて!』
よかった、うちのエマとユマみたいに髪型を入れ替えたら区別がつかないレベルだと
どうしようかと思ったら違うようだ、普通に金髪ロングヘアーだけど
メリッサがブルーアイでミッシェルが碧眼で簡単に区別がつけられる2人だ。
『メリッサです、2人が離れない部署での勤務だというので嬉しく思います』
『ミッシェルです、これでおねえちゃんといつも一緒にいられる…ううう』
「リーゼロッテ、支店長として部下が出来たんだ…がんばれよ」
『とりあえず、6ヶ所も回ったし今日は風呂入って寝たい…』
「何を言ってる、戻ってから注文受注機器やその他のセットする仕事や色々あるぞ」
『んぉほっ!支店長も楽じゃないですね…』
「あの屋敷には大浴場があるんだぞ…居住者特権だぞ使えるぞ!」
『リーゼロッテ、がんばります!メイド時代には無かった楽しみが!』
メリッサとミッシェルを空間収納を駆使して一気に屋敷へ引越しをした
広い部屋…が居間か食堂だったので普通のベット付きの部屋を2つ用意して
仕切りを1つ「名刀五月」で一部だけブッた切り3Dモデリングで横スライド式
魔力自動ドアを付けてあげた。
『わざわざすいません、改造までさせてしまって…』
「いや、自分の持ち物だからね…ところで2階でよかったのかい?」
『ええ、元のメイド宿舎も2階でしたから落ち着きます』
「そうか、それならよかった…っておい!」
『小さい頃は極端な人見知りで男が来たら泣きながら逃げてたのに…初めてみたわ』
『やっぱり、おねえちゃんの次に落ち着く…居ない時、こうしていいですか?』
「まぁ、状況次第という事で、ウチの嫁の前だったら間違いなく殴られる」
抱きつかれてわかる…茜以上に着やせするタイプだなコレは
まてよ…時空の扉のせいかコレも!
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事務所に巨大なコピー機みたいな箱が置かれてケーブルが1本繋がれ
その先に繋がれて50cmほどある球体の衛星アンテナが念動力で屋根の上に置かれた。
58インチの液晶モニター2台を箱に繋いで壁に付けて…スイッチを入れてと。
『ああ!共和国の地図と先ほど行った城の場所ですね』
「そう、こっちには在庫や作製状況などが出ている、この箱には発注されたのが紙になって出てくるから保存したり色々やる事はあるぞ」
『社長、支店のほうはこれで完璧ですね』
「そうだ、美来用で営業用として屋敷にKS30を1台置いておくから使ってくれ、あと暁も無事に動いているからコレも…小さいけれどビジネスホンと同じだから共和国中どこからでも支店や本社にでも繋がるぞ」
小型の折りたたみではない携帯電話を渡しておく、アンテナは伸びなくても大丈夫だ
もう1台をリーゼロッテにも渡しておく、一応の保険みたいなものだ。
メリッサとミッシェルには、赤のフレアスカートと白のブラウスというオーソドックスな
服装を用意した、でもリーゼロッテを含む3人には【RA2-i】という赤字が入った
クリスタルの細長いプレートを胸に付けてもらっている、社員章みたいなものだ。
営業を含め工場勤務以外は本社も同じ。
このロリアマーナ国で貰った屋敷は12LDKだけど
これで1階は支店事務室で1つ、支店応接室で1つ、リーゼロッテの部屋で1つ
2階がメリッサの部屋で1つ、ミッシェルの部屋で1つ、美来の部屋で1つ
そして自分の部屋で1つと…半分以上使ったのか
応接室は…そのまま支店で使ってるが食堂もあるからなあ
それでも有効活用しているか、うん。
今日は遅くなると家に連絡を入れた、少し屋敷でゆっくりする
屋敷の自室で、そういえばプリティーム魔法国のルミエール城で
カレン王妃から何か貰ったなと、包みを開けてみたら
・誰でもイチから呪文も組める魔法
・サルでも魔法はレベルさえあれば必ず出来る!
・日常で有効な魔法呪文、改訂版
・攻撃魔法で失敗しない方法(魔力調整編)
すげえええ!母上の言うとおり街には判りやすい魔法書がいっぱいあった!
それを貰ってしまったぞ…いいのかこれで。
あれ、最後に見た事が無い謎の本が、こ…これは!
ありえるのか、こんな事が。
・素人を魔法少女に出来るアイテム作成技法(呪文例付き)
確かに、魔力を目一杯封入したら発動条件を複雑化して暴発しないように出来るが
この本の通りにやると…動作過程がすっげぇ恥ずかしい気がする
踊るような流れとボタンを押す過程と恥ずかしいような必殺技宣言と
最後にキメポーズが必ず必要と、リディアならやってくれ…ないな
誰が書いたんだろ
貰った本、全ての著者がカレン・プリティームと書いてある
あの王妃…魔法学にかけては天才だと思う。