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         2  ダンジョン

 オークはゴブリンよりも勿論強敵だった。ぎりぎり勝てたけどこれ以上強い相手では敵わない。その場に立つと能力アップされた。

           2  ダンジョン


 お宝の部屋だ。昨日よりも宝箱の数が多くて大きい。金銀の量も多くて宝石も大きくて豪華だ。ゴブリンの部屋よりもお宝が多くて豪華だ。ロイドに報告すると、

「そりゃ、ゴブリンとオークを比較したらオークの方が強いからな。お宝が多くて豪華になるのも当然だ。それより明日からオークよりももっと強い魔獣が出て来るんだろう。大丈夫か。」

全然大丈夫じゃない。今日でもぎりぎりだったのだ。これ以上強い魔獣が出てきたら死ぬんじゃないかしらとマリエールは思う。

 翌日出掛けてみると相手はベアーだった。本物を見るのは始めてだがオークよりも強い魔獣であることは知っている。マリエールは戦っても大丈夫かしらと思う。その時声がした。機械的音声だ。

「魔法ウィンドウカッター、エアシールド付与。魔力身体能力20%アップ。」

と案内された。使い方も説明される。ある程度理解すると戦闘開始だ。始めは中々上手くいかないがエアシールドが機能しているのだろう。あまり相手の攻撃は効かない。徐々にウィンドウカッターの使い方になれる。次第にマリエールが優勢に転じる。最後の一匹をしとめドロップアイテムを回収してお宝を得た。

 魔獣も日々強くなるが魔力魔法能力も上がり使える種類も増える。魔獣には簡単なフェイントが効果があることが判った。どんな魔獣でもそうなのか判らないが力が拮抗している相手の場合フェイントが切り札になる事がある。

 数日が経ち夕食の席で男爵が上機嫌だ。

「マリエール、先日お前に貰ったお宝が高値で売れたぞ。これで我が領地も当分安泰だ。また困った時にはお宝を頼む。」

マリエールは了解した旨を男爵に伝えた。

「それにしてもお前しか入れぬダンジョンがあるとは歓迎していいのか悪いのか迷うところだな。」

確かにゴブリンのお宝はダンジョン産のお宝として最高ブランドとは言えない物だろう。それで男爵領が潤ったと言う事は、それほど危機でなかったのか男爵領の規模が小さい証拠なのかも知れない。領地は結構広いけど、人口も少ないし土地も痩せていて魅力のある産業がない。マリエールは、

「お父上、男爵領をもっと魅力のある楽園にしていきましょう。」

そこにいる人々は、

「おぉ~」

と応じた。

 王宮の一室に国の幹部が集まった。ゴブリンのお宝の一部が流れ流れて国王陛下の元に流れ着いたのだ。宰相は、

「男爵領のダンジョンから出たお宝と聞いております。他のダンジョンにはないお宝です。男爵領産のダンジョンのお宝は国が優先して買い取る事にしては如何でしょう。」

国王陛下はゴブリンのお宝を手に取り眺めて、

「これは確かに他には見ぬ珍しいお宝だ。不思議な宝石や見たことのない素材、美しいジュエリーもある。国が優先して買い取る意味はあるだろう。どんな価格設定するかなど準備はできているか。」

財務大臣が、

「ご許可頂きましたら、鑑定師と供に財務省の職員を男爵領に派遣します。私の片腕と言うべき熟練の者です。」

国王陛下はこの場で許可を与え鑑定師と財務省の職員を男爵領に派遣する事になった。

 国は男爵領のダンジョン産のお宝を高く評価した。国王は男爵領に財務省の職員派遣を決めた。財務大臣の片腕と言われる凄腕だ。

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