1 マリエール
マリエールは毎日ロイドと洞窟の祠に通っていた。そこでマリエールは祈りを捧げると光を放つ。ある日いつもと同じように祈りを捧げると声がした。
1 マリエール
マリエールは貴族の令嬢、貴族の令嬢と言っても田舎の男爵令嬢だ。誰もマリエールが貴族令嬢だとは思っていない。今日も水筒とおやつを持ってお散歩だ。お伴はロイド、村には悪い人はいないけど念のためだ。ロイドじゃお伴の役に立っていないと思うけど人手不足だ。ロイドがマリエールに尋ねた。
「ねぃ、マリエール、またあの洞窟に行くのかい。あそこの洞窟何か気持ち悪いよ。違うところにしようよ。」
マリエールは頑強だ。
「それならロイドは家でお留守番ね。ついて来なくてもいいわ。一人で行くから。」
ロイドはマリエールに強く出れない。何しろお嬢様なんだから。
「さぁ、グズグズしないでさっさと行くわよ。」
2人は山に向かった。
そこは不思議な空間だった。村人に聞くと真っ暗な洞窟だそうが2人には仄暗い光がさしていて歩くには支障なかった。もういったい何回通っているだろう。始めはロイドが背負って歩いていた。今では小走りで進むマリエールに追いつくのが大変だ。行くところは決まっている。洞窟を多分1kmほど進んだ祠のような物のあるところだ。マリエールはそこでお祈りする。10分くらい祈ると祠が光る。不思議な現象だ。何をしているのかロイドが聞くと、
「魔法を授けてもらうのよ。」
マリエールの言っている意味はロイドには判らない。しかしここに来る度にマリエールが成長している事は判る。外見ではなく能力的に。この日も祠まで来た。マリエールは祈った。また光った。ロイドは今日も終わったと思ったがそれだけで済まなかった。声がした。
「我に祈る者よ。授けるべき魔法は全て授けた。この先のダンジョンの扉をお前だけに開けよう。部屋は365室、一日一つづつ開けよ。達成した暁にはその方に我の持つ全ての力を与えよう。」
と言う声だ。マリエールは、
「ロイド少し待っていて。」
と言うとマリエールは消えた。1時間くらい待っているとマリエールは帰ってきた。戦闘の跡のようにマリエールはぼろぼろになっていたが何故か誇らしげだった。
「ロイド帰ろう。」
2人は男爵屋敷に戻った。
夕食の時、マリエールは男爵やロイドの家族に今日の事を語った。ロイドの父親は男爵の執事、母親はこの屋敷の家事を担っている。家族のような付き合いだ。ロイドは知らなかったがマリエールは財宝を手に入れたらしい。男爵は、
「財宝? ここに出せるか。」
マリエールは財宝を出した。金銀宝石、古銭、ジュエリー--------。かなりの量だ。男爵は、
「これを365回出せると言う事だな。大した物だ。この財宝は我が預かろう。信用できる商人に売ることになるからな。後はお前のアイテムボックスに入れておく事はできるか。」
マリエールは了解した。
翌日からも洞窟に潜ってダンジョンに潜った。マリエールはダンジョンに転移する。前回の続きからだ。先ず安全地帯に転移してダンジョンの様子を確認する。今回はオークだ。早速討伐に向かう。時々ドロップアイテムが落ちる。戦っている間は拾う事はできない。オークはマリエールにとって中々手強い相手だ。全て倒してドロップアイテムを回収した時にはマリエールはぼろぼろになっていた。
マリエール専用のダンジョンの扉が開かれ、マリエールはダンジョンでお宝を手にした。男爵に事情を説明してお宝を見せた。




