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種蒔く者【再筆版】  作者: 星見流人
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虚ろな問いに

 超長距離からの爆撃、失敗。

 近接格闘での破壊、失敗。

 約百万の兵による圧殺、失敗。

 敵対勢力との協力体制の構築による偽計、失敗。

 どんなシミュレーションをしても失敗の二文字が浮かんでくる。

 今の彼に味方は一人しかいない。

 反マザー派テロリストとも戦わなければならない、しかもマザーも倒さなければならない。

 彼はいったん考えることを止めた。

 無理なものは無理だ。

 吐き出した息は妙に冷たい。

 そういえば、と彼は考えた。

「俺は、マザーを殺したい、のか?」

 誰もいない空間に問いかける。

 夜のとばりは降りた。

「俺は……?」

 自分のことを何一つ知らないのではないか、と思った。

 どうして死にたくないのか。

 どうしてマザーを殺さなければならないのか。

 がらんどうの心を持った虚ろな人形。

 入力された数式の通りに動く殺戮機械。

 彼は気付いた。

 何者でもなく、何者にも成れない虚ろな自分自身に。

「俺は一体……何者だ?」

こんにちは、星見です。

こっちもこっちで更新速度を上げていきたいと思います。

秋は中々来ませんね……


ではまた次回お会いできることを祈りつつ……

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