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16.魔導書8

本日二度目の投稿です。

 

 そうなのよ、毒草なの。ちょっと、シャレにならないわよね?

 山菜とそっくりの毒草があって食中毒になるってよく聞くわ。そんなカンジで、その毒草も紛らわしいやつだったの。だからさ、どう説明したら良いのか悩んだわよ。

 そりゃあもう、禿げ上がるくらい! 魔導書だから、紙が抜けるくらい? あらやだ、紙面が抜け落ちたら大変だわ!

 絵とかも描けるのよ? 紙だものね。ただ、ちょっとさ、ほら、誰しも得意不得意があるじゃない? つまりまあ、その、アタシには絵心がないってワケ。

 でも、セシリアったら薬草マスターじゃない? ちょちょいと見破ったのよ。すごいわよね!


 ところがどっこい、ヒロインちゃんこそが食べられる香草を毒草だって言い張ってね。

 逆じゃなかっただけマシなのかしら。

 っていうか、ヒロインちゃん、どうやって毒草のことを知ったのかしら。

 つか、寝坊ってなんじゃい! アンタ、イベントをことごとく失敗しているってのに、イイ性格してるわよね!



 こないだ夜会から帰ってきたセシリアが公爵令嬢と仲良くなったつもりでいたのに、勘違いだったってヘコんでいたんだけれどさ。

 とんだ勘違い令嬢ですわー!って。

 まあ、セシリアはそんなふうに言わないんだけれどね。

 ほら、あのコ、おトモダチが欲しかったじゃない? おトモダチに裏切られた心の傷はイケメンじゃ癒せないのよ。おトモダチじゃないとね!


 んでもって、今回、カレが颯爽と現れて助けてくれたんですって!

 これはあれね。

 セシリアに気があるのね!

 公爵令嬢も距離を置いていたのは、ブラコンだからカレの様子に聡くって、まだカップル成立していない状態でつつくと、こじれちゃうってのを分かっているから、そっとしているんじゃないかしら。

 アラ、公爵令嬢は気が回るって本当だったのね。

 あとはブラコンからくる嫉妬も少しはあるのかもね。

 まあ、でも、セシリアもブラコンだから、気が合うんじゃないかしら。


 第二王子もさ、話を聞いているとチャラい感じじゃないわねえ。なんだか、幼馴染の公爵家の兄妹と話していると自然体なんですって。

 アレかしらね、公爵家の兄妹がタッグを組んで支えたら、真っ当になるのかしらね。

 じゃあ、セシリアったら、イイ仕事をしたってことじゃない!

 セシリアのお尻を叩いて社交の場に出したアタシの功績でもあるわよね!



 それはそうと、伯爵令嬢と仲良くなったのなら、次はアレね。きっとアレがくるわ。

 セシリアに入れ知恵————コホン。言い方が悪かったわ。そうね、アドバイスしなくちゃね!




 さあ、いよいよ、大詰めよ!

 みんな、準備はよろしくて?

 最後まで応援よろしくね!



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