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コミカル三国志(第一部)  作者: ダメ人間
第九章 奸雄の転戦
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百八十五.親孝行をすること

 その日は何か変わった日というわけでもなかった。

 陽が強いとか、風が強いとか、地震が起きたとかそういう特別な日ではなかった。

 ごく普通の平和な日。

 しかし、曹操はこの日、ふとあることを思い出した。


「・・・私も今日になるまでに随分と父に迷惑をかけてきたのだな。」


 曹操が思い出したことは、彼の父である曹嵩(そうすう)のことであった。


 曹嵩は今、故郷の陳留(ちんりゅう)にはおらず、琅邪(ろうや)(徐州北部の国)という片田舎で隠居生活を送っていた。


「今の自分があるのは全て父上のおかげ・・・この恩を返すには、今において他になし!」


 曹嵩は曹操を溺愛しており、曹操もまた父の曹嵩を敬愛していた。


 敬愛する父を自分の屋敷に迎えようと、彼は早速行動に移った。

 側近に筆と硯を用意させ、一筆したためると、泰山(たいざん)の太守『応劭(おうしょう)』を呼びつけた。


「応劭!琅邪(ろうや)にいる我が父と面会し、この手紙を父に渡せ!!そして、琅邪(ろうや)の中で死を待つ父を息子が心配していると伝えろ!!よいな!!」


「了解ちゃ~ん!曹嵩様を応じさせ、曹操様の元に召(しょう)するよう力を尽くします!今のを略して応劭です!なんちゃって~!(テヘペロ!)」


「つまらんことを抜かすな!早く行け!!」


「アイアイサー!!」


 曹操より命を受けた応劭は、ピューーッ!と急いで琅邪へと向かったのであった。

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