「今なんて!?」「そーね忘れたね~♪」
珍しく進展がゆっくりですがお気になさらずw
どうしよ、タイトルがどんどんリズミカルに・・・・・・!
俺がこの異世界に迷いこんで一週間くらいになるが、死を覚悟したのは今回を含めて既に3回にも及ぶ。(どれも敵の姿を見ただけで、というのは伏せておくとして)
しかし今回は「覚悟」なんて生易しいものではない。むしろ「確信」すら持ってしまえる。
それはなぜか?
敵の降り下ろした鎌が俺の脳天に突き刺さりかけているからだ。
死神の攻撃を食らえば即死。
それは皮膚を掠めても同じなのか、髪の毛一本斬れても同じなのか。
その判断が出来る以前に俺が生きている確率は、大方ゼロ――――――
「バニッシュライト!」
――――――否、コンマ1残っていた。
マホの声と同時に死神の動きが一瞬止まる。
しかし止まったのはほんの一瞬のみ。ヤツが攻撃を中断する気配もなくそのまましたに下ろした。
俺のいた筈の場所に。
もちろん、俺が任意で動ける余裕なんて一切なかった。瞬きしてたかのようにいつの間にか若干移動していた。
なら、ここで行動出来るのは1人しか・・・・・・
「って、あれ?」
気が付くとまた景色が変わっていた。しかも今度は死神からかなり離れた茂みの中にいた。
「クロ「シッ・・・・・・!」
さっきから俺を助けてたはずなのに姿の見えないクロマに声をかけようとしたが、本人に口を塞がれる。 死神は俺たちを見失ったのか、探すかのように辺りを見回している。
「ヤツが死神っちゅうのは分かったな?」
耳元で囁くように確認をとるクロマに小さく頷く。
ちなみに、どうでもいいことだけど、クロマは俺の背中にピッタリ密着している状態だ。いくら幼女体型でも、胸が当たっている時点で色々アウトな緊張感しかない。
そんな俺に「リアクションゼロで話を聞け」と前置きしてから説明し始めた。
「さっきも言った通り、ヤツの放つ魔法だろうが戦技だろうが当たれば即死や。けど、逆にそういった攻撃が身体に当たらにゃ死にはせん」
まぁ、その人の生命力にもよるけどな、と笑い混じりに囁く。
「倒す方法は?」
「あるにはある」
俺も声を潜めて訊いてみると、曖昧な感じで即答された。
「1つは浄化の属性をぶつける」
「浄化?」
あまりピンとこないワードに首を傾げると、魔法を放ってから1度も喋らなかったマホが茂みからひょっこり顔を出した。
『いわゆる神聖の属性だよ。この世界ではあんなのでも扱いは神だから。穢れた霊魂を洗うと考えた方が良いかも』
『フムフム・・・・・・』
マホの解りやすい説明に頷いたが、やがて話とは別の疑問が出てきた。
『そういえばお前、今日はやけに静かだけど、どうかしたのか?』
『仕方ないでしょ!死神にだってあたしらの声が聞こえるんだし。こうやって契約者直通の会話じゃなきゃ話せないの』
『ふ~ん・・・・・・?』
何も興味ないように答えているが、相手から見れば今の俺は相当ニヤけているだろう。
『な、何よ。気持ち悪い顔して』
『いや、そんなに慌ててるから、いまだに見習いのまんまなのかな~?ってさ』
冗談混じりで答えてみると、マホの訝しげな表情が赤みを帯びながら怒りに満ちた表情へと変化していく。
「どした、ユウ?そんな幼女を弄んだ顔して?」
ギャーギャーと喚くマホにしてやったりとドヤ顔してると、クロマに白い目で睨まれてしまった。
てか何だよ、幼女を弄んだ顔って?俺そんなに変態紳士みたいな顔してんのか?
と、そんなアウェイな空気に包まれたと思った直後―――――
「チェストォォォオオオ!!!」
少女の雄叫びが響き渡った。
つか、この声。どっかで聞いた気が・・・・・・と思い、声のする方を見やると、
「ど――――――せいっ!!」
死神の真上から赤髪の美少女が太刀を思い切り降り下ろしていた。
・・・・・・あれ、ライナじゃん!?
「おぉ、相変わらず見事な強襲法やな」
「呑気過ぎるだろ!相手はワンパンキラーなんだろ!?」
クロマがマイペースな性格なのは、昨日の今日で大体把握してたことだが、流石にこの状況でだと楽観的過ぎる。
ましてや攻撃を掠めるだけでもアウトなのだ。
そんなヤツ相手にまともに勝てる訳が・・・・・・
ところが、
「それなら心配に値しないよ」「あぁ、ライナとメリルなら心配あらへんよ」
何故か、お互いに相談したわけでも無いのに、2人の言い分はぴったりシンクロした。
「一体、何を根拠に・・・・・・?」
「あれ?もしかして自分、あの『訳あり姉妹』から何も教えてもらってへんの?」
「えっ?」
クロマの質問の意味が解らず、首を傾げると、クロマは余裕綽々な笑みで告げた。
「あの2人、元勇者の連れやったんやで?」
何か最後の最後でとんでもないカミングアウトをw
次回は・・・・・・なんだっけw?
マホ「そーね、知らないね~♪」
・・・・・・お前が乗るなし




