表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/3

一番長い夜明け

 僕の名前は夜空(よぞら)(ひかり)何処にでもいる高校1年生だ。今は授業中、無音の中チョークの音だけが響く、僕は黒板の文字を映し、先生が間違えた文字をノートでは訂正しながら書き写す。


 授業終了のチャイムが鳴り響き授業が終了する。僕は教材を片付け、次の授業の教材と復習を始める。


「あの、夜空さん!良ければ今日、皆で勉強会するんですけど来ませんか?」


 僕に話しかけて来たのは、この学校のマドンナ的存在の桜井 舞(さくらい まい)僕にクラスの行事を参加させる為に何度か話しかけてくる物好き。


「すみませんが私は貴女達と共に勉強をしても学ぶ事は何も無いので誰か別の方に声を掛けたらいかがですか?」


 正直、不快でしかない。馴れ合った所で意味はない大人になれば離れて行く関係、それに今は勉学の方が重要だ。


「やめなよ、桜井さんあの人は付き合い悪いんだから」


「いえ、でも!」


 ここでチャイムが鳴り響き授業が始まる。

_______________________________________________

昼休み


 昼休み、教室では男共が猿の様に叫び散らかし、女が黄色い悲鳴を上げる。何時もの事なので気にせずに勉強を進めながら、ポケットに入ったカロリーメイトを取り出し齧る。口が水を欲するので、カロリーメイトと水を一緒にお腹の中に流し込む。


 放課後になったので教材を片付け、学校を出る。家に帰る途中の道で本屋に寄り新しい参考書を買い、帰路に付く。道を歩いていくと、旅館と見間違いそうな家が見えてくる。僕はその家の扉を開く。


「お帰りなさいませ。光様」


 奥の廊下から、性格の悪そうなおばさんが出てくる。彼女は僕の世話係兼見張り係の伊藤さん。


「光様本日のご予定ですが、全てキャンセルでとある方が先生として来てくださいます。19時に来てもらうので、それまでは暇な時間が続きます。夜空家のルールを破らない範囲でご自由にしていてください。」

 

 新しい先生か、前の先生は僕が中学生の時に不要と見なされて切られたんだったか。今日の人もどうせ同じだろう。僕は部屋に戻り勉強を始めたが、どうにも集中できずにいた。机の真ん前にある窓には大きな木があり、そこの木の上には降りれなくなったであろう猫がずっと鳴き続けているのだ。


 僕は机の引き出しから耳栓を取り出し、耳にはめる。やっと猫の声が聞こえなくなったので僕は勉強の続きを始める。少し時間が経ってそろそろ16時になる頃、扉の方からノック音が聞こえてくる。


「光様、昼間に伝えた先生が御出でになりましたので、準備をなさってください。」


 伊藤さんの声を聴いたが学校から帰って来てから、特に着替えたりもしていないので服装は問題ない。一応部屋に埃が落ちていないかを確認する。問題はなさそう。


――――バチン


 凄い大きな音が鳴ったと思ったら、部屋の電気が消える。もしかしてブレイカーでも落ちたのか?

僕は月の光と感覚で懐中電灯を見つけ出し部屋の中を照らしながら部屋の扉を開ける。部屋の外も当然電気が付いていなかった。


 廊下を懐中電灯で照らすと廊下の床に赤い液体がベッタリとくっ付いており、その跡は引きずる用に奥へと続いている。


 なるほど、襲撃もしくは闇討ちどちらにしても、今は部屋に戻るべきか。僕は部屋へと戻り扉を閉め扉の前に大量の家具を置く。悲しい事に僕の部屋には鍵なんて物は無い。僕はスマホを取り出し父親に電話を掛けるが通話は繋がらない。何時もの事なので、通話にメッセージを残す。


『お父様ですか?今家が襲撃されました。時刻は代替19時20分です。方法は電気のブレイカーを落とし一人ずつの暗殺です。私には興味が無いでしょうがこのままでは警察沙汰になるのでお早めにご対処を』


 僕は通話を切り、スマホをへし折る。これで事件発生時の対処は全て終了した。後は父の話を漏らす事以外は自由になったので窓を開け、さっきまで猫がぶら下がっていた木に飛び乗る。

 

 僕は木の上から少しづつ降りて行こうとしたが、木の下で凄い音が鳴り木はそのまま倒れてしまう。


「おいおい、やっと見つけたぜ!夜空家の御曹司様がよう!」


 僕が木から落っこちると、バカみたいな男が騒ぎ立てていた。


「貴方達が私達の家を襲撃した犯人ですか..なるほど!さぁ殺すなり、連れ去るなり好きにしなさい」


 男の手には斧が握られており、普通の人間では逃げる事さえ出来ないだろう。男は僕の目の前まで来ると僕のお腹を殴ってきた。男に殴られた僕は後ろに吹っ飛び家の壁に当たるが減速せずに部屋の中まで入っていく。


 なんだ?この威力少なくとも僕の知りうる人間の出せる威力ではない。驚きを隠しながら、僕が開けた壁の穴を男が拳で壊しながら中に入ってくる。


「おい、お前ら!見てみろよ、この上級階級様の醜い姿をよぉww」


 斧を持った男以外にも、覆面を被った黒い全身タイツの人間が10人位入ってくる。今の僕に出来る事は無い。仕方ないから男達の方を見ながら、次どんな事をしてくるかを創造する。


「おいおい、こいつまだこっち見てんぞwww悲しいなぁ?何もできなくてよぉ?」


 男の声と一緒に他の全身タイツ達も笑い出すが、別に恥ずかしくも悲しくもない。しいて言うなら目の前の男達が静かにしてくれないかなぁと、その程度だ。


「そうだ!おい、新入りアレ持ってこい!」


「お頭、もしかしてアレってカプセルの事ですか?」


「おう!当たり前だ。コイツが最後の最後でどんな能力を手に入れるのか知りてぇだろww」


 斧を持った男が一声掛けると黒タイツの一人が壁の穴から出て行き、数秒だろうか?戻ってくる。全身黒タイツは斧を持った男に何かの薬を手渡すと僕の近くに近寄ってくる。


「悲しい奴だ。せめて能力に恵まれれば生き残れるかもよ」

 一言、言い残し僕の元を去っていく。


「んじゃぁ、お待ちかねの能力鑑定ターイム、さぁ御曹司様が生き残って能力を得るか?それとも死ぬか?さぁ賭けた賭けた~」


 急に、全身黒タイツが大声を上げたと思ったら、急に賭け事を始めた。男達が賭け終わると斧を持った男が急に近づいてきて、僕の口を開けさせ、さっき黒タイツが持ってきた薬を僕に飲ませる。もしかして死ぬってこれで.....


「うっがぁぁ」

「うわぁぁ」


 僕の体は悲鳴を上げながら、のたうち回る。なにこれ?痛い痛い痛い......目が覚めるとまるで痛みがなくなっており、頭の中に文字が浮かび上がってくる。


【ありとあらゆる物事を数字と認識し操作する能力】


 なんだこれ、能力何を言っているんだ?自分でも分からない事だが脳は理解していた。近くで発生する微粒子の回転数まで数字で何となくわかる。


「おいおい、マジかよ生き残ったじゃねぇか!おい誰か鑑定しろ!」


「わかりましたぜ、頭!【鑑定】....ハハハwwwコイツこんな土壇場で能力ランクDのごみを手に入れやがったww」


 周りの笑い声のせいで上手く頭の中を整理できないでいた、僕は今更何をしようとしてるんだろう?別に死んでもいいじゃないか。


「残念だったなぁ!強い能力だったら生かしてやろうと思ったがあばよ!!」

 男はその手に持った斧を振り下ろす。

この作品は息抜き程度に作った作品なので、更新が遅くなる可能性があります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ