ハーレムは体に悪い
ミンメイとのエロイベントは危なかった。危うく不遇になるところである。いや、実際、半日ほど痛みが引かなかった。あいつ、もしかしたら拳法の達人という設定でも持っていたのか?でも安心してくれ、次のエロハプニングで僕の息子は復活したから!
【アデリナ・ボルセツグ ツンデレ担当】
「タケル、お前は少し他の女たちに甘いんじゃないか。」
その日、何故かアデリナが僕に突っかかってきた。アデリナは5人の中で唯一、積極的に僕に迫ってこなかったキャラだ。こちらから話しかけてもいつの間にか口げんかみたいな感じになって怒って行ってしまう。そんなアデリナの方から声を掛けて来たのだが内容は喧嘩腰である。
「えっ、そんな事ないよ。大体、僕は君たちの専属ガイドだからね。聞かれたら丁寧に説明するのは当然だろう?」
「そんな事を言って私には全然説明しないじゃないかっ!」
「いや、アデリナって、いつも説明の途中で怒ってどこかに行っちゃうじゃないか。」
「うっ、だ、だがそこを推し量って追いかけるのがお前の役目であろうっ!フランシアやミンメイの時は追いかけていたのを私は知っているぞ!」
何だ、この子?何が気に入らないんだ?随分、イライラしているな。
「いやぁ、あれは追いかけざる得ないだろう。あのまま放っておいたら今頃この学校は跡形なく吹っ飛んでいたよ。」
「くっ、あの程度、私だって出来るぞ!よしっ、やってやる!追いかけて来いっ!」
「いやいや、アデリナまでそっち側に立たないでくれよ。アデリナは君たちの中で唯一手の掛からないいい子なんだからさ。」
「えっ、いい子?・・そうか、いい子か。なら、ごっ、ご褒美を要求するっ!撫でろっ!」
う~んっ、もしかしてアデリナってツンデレなのか?いや絶対そうだな。いやはや小説なんかと違って実際のツンデレは扱いが面倒だな。僕はまだ学生で人生経験に乏しいから相手を慮るのは得意じゃないんだよ。
「あーっ、うんっ。アテリナはいつも僕のことを気遣ってくれるいい子だね。よしよし。」
そう言って僕はアデリナの頭をなでなでしてやった。するとどうだろう、さっきまでプンプンしていたアデリナが急に借りてきた猫のように大人しくなってしまった。それどころか僕に体を寄せて、僕の膝の上に乗ってきた。お前は猫かっ!
「こらっ、止めるな!もっとだっ!」
「ああっ、いいこ、いいこ。」
僕は、アデリナを膝に乗せて頭を撫でる。見るとアデリナの耳が真っ赤だ。膝に乗せているので顔は見えないが、多分顔も真っ赤なんだろう。
「なんだ、熱でもあるのか?アデリナ。」
そう言って僕はアデリナのおでこに手をやる。
「ひゃっ。」
アデリナは驚いたのか変な声を挙げたがいつものように罵倒してこない。僕は調子に乗ってアデリナの耳を触る。
「うわっ、耳まで熱いぞ?」
「あふぅっ、だ・・め・・。耳は触っちゃ・・、ううっ、続けて・・。」
僕は調子に乗り更に過激になる。
「ははっ、アデリナの紙は柔らかいなぁ。しかもとてもいい匂いがする。」
そう言って僕はアデリナの首筋に鼻を埋めた。
「はぁ~んっ、あっ、ああっ!」
何故か、アデリナが意味不明な言葉を吐息と共に吐く。
「どうした?もしかして苦しいのか?服がきついんじゃないのか?少し服を緩めた方がいいぞ。」
「う・・んっ、でも、自分ではできない・・。タケルがやって・・。」
成程、これがおねだりというやつか。昔の僕なら卒倒もんなシチュエーションだが、既に4人も経験しているからな。今度こそ、失敗しないぜ。
僕はアデリナの制服のボタンをひとつづつ外してゆく。
「どう?楽になった?」
「ぶ、ブラウスもきつい・・。」
小さく、アデリナが答える。くくくっ、女の子にこんな事を言わせるとは僕もワルだな。よしよし、恥ずかしい事を言ったご褒美だ。ブラウスだけでなくその下の最終防御壁も打破してやろう。
僕はブラウスの小さなボタンを手探りだけで外してゆく。当然、手探りだから色々な所を触って確認しながらだ。ミンメイの微乳と違いアデリナの胸は結構大きい。フランシアやスジャータに比べたら少し小さいが、どちらかと言えば彼女たちが規格外なのだ。
そして女神の双頂を堪能した僕の手は、次にアデリナのお腹のボタンを外し始める。そこにはアデリナの素肌があった。双頂の感触も最高であったが所詮は布越しの感触だ。直に触った訳ではない。だがここにはそんな無粋なものはなかった。僕の手の甲がアデリナの肌を滑る。それに反応しアデリナが小さく声を挙げた。
「あふっ!」
「あっ、冷たかったかい?」
これは言葉のあやだ。僕の手のひらは今や体中の血液が循環し、湯気が出るほど熱くなっている。
「ううん、大丈夫。タケルの手は暖かいわ。」
「そうか、どう?楽になった?」
「ううん、まだ・・。」
なはははっ、また言わせてしまった。罪作りな男だな、僕は。
しかし、まだと言うなら先に進まねばなるまい。
僕はアデリナの豊かな山脈を包み込む最終防御壁の攻略に移る。だが、ここまで来れば難しくはない。なんたってアデリナのブラはフロントホックだったからね。プチっと外してお終いです。
「どう、少し擦った方がいいかな?」
はははっ、どうだ!この完璧な誘導はっ!どこで覚えたんだ、こんなテクっ!
「うんっ・・。」
僕の問い掛けにアデリナが小さく頷く。
はい、本人の了解は取りました。これから行う行為は純然なる医療行為です。医師免許は持っていませんがいつでも医師が近くに居てくれるとは限りません。救命措置は初動が大事です。もたもたしていたら助かる命も助かりません。ここは躊躇わずに鷲掴みと行きましょう。
その時、校庭からカキーンという打球音とともにああっという声が聞こえた。どうやら野球部の連中がとんでもない方向に球を打ち込んだらしい。
そして次の瞬間、開け放っていた窓から一筋の白い影が飛び込んでくる。はい、後はもう言わなくても判るだろう。それは僕の頭に直撃し、僕は卒倒した。間に一回、机にワンバンドしたため死ぬことはなかったが、さすがは硬式球である。くそっ、ヘルメットをかぶっておくんだった。でも、砲丸投げの球じゃなくて良かったよ。みんなも気を付けろよ。事故ってやつはいつ起こるかわからないからな。
以上が各ヒロインごとのイベントの一例だ。あれ?こうして見ると妹ポジションがいなかったな。5人もいるのに全部をカバーできないとは女の子たちの属性もインフレなんだな。いや、敷居が低くなったと考えればデフレか?




