九十五話
隣県や他地区からジオフロント内の無数にある地下通路を通り、増援としてやってきている住民の一部は、十七地区のラブホ建設予定地内へと直接続く通路を猛スピードで走りぬけている。
ラブホ建設予定地内の地上は、死臭と硝煙の臭いが漂っていた。
地上出口からは完全重武装した迷彩服を着込んだ住民が飛び出し、周囲に展開をしている
M60E6やM249軽機関銃などが唸り声を発し、無数の銃弾を吐き出している先には、従来型鬼獣「ソルジャー」の夥しい大群と、その大群に混じっている中型鬼獣「イントゥルーダー」と
猟犬型鬼獣「インベイダー」がいた
奇声を発して群がる様に襲い来る鬼獣を、住民は戦闘マシーンの様に情け容赦なく撃ち続ける。
後から続々と姿を現す鬼獣は、甲高い飛翔音を轟かせて落下した砲弾が着弾して爆砕する
爆風や飛散する弾片による殺傷させている 至る所で、燃え盛る鬼獣の死骸で
埋め尽くされていた
「後から後からどんだけ居やがるんだっ!!
今まで何匹ぶち殺したんだ!?」
M60E6の引き金を絞りながら罵る様に男性住民が叫ぶ
「150万匹らしいぜ!? 」
M16自動小銃の弾倉を入れ替えている男性住民が喚き返した
「なんで具体的な数字がわかるんだよ!!」
M60E6の引き金を絞る男性住民が尋ねる
「ここには、人より戦闘用アンドロイドオメガが多いだろうが!!
ソレが全部計算して数えているんだ!!」
M16自動小銃の弾倉を入れ替え終えて、再び引金を絞った男性住民が応えた
「あの幻想種族モデルのか!? 」
M60E6の引き金を絞る男性住民が少し驚いた表情を浮かべつつ告げた
その幻想種族モデルのアンドロイドオメガは、手には火炎ビンや竹槍と言った貧弱な
武装しかしていなかった
地獄の業火の様に荒れ狂う砲弾弾雨の中を、アンドロイドオメガは鬼の様な形相で鬼獣に
肉薄攻撃で処理をしている。
燃え盛る鬼獣の死骸の中には、アンドロイドオメガの残骸も積みあがっていた
しかし、鬼獣はその損害を微塵も感じさせずに次々と姿を現す
「一体アンドロイドオメガも何体スクラップになったんだろうなぁ!!」
M60E6の引き金を絞る男性住民が、発砲音に負けないぐらいの大声で尋ねる
「10万体だっ!! 明日の昼頃にはさらに20万体のアンドロイドオメガが増援として送られてくる
みたいだぞ!!」
M16自動小銃をぶっ放す男性住民が応えた
「アンドロイドオメガが全滅するまでに何とかなればいいんだがなぁ」
M60E6の引き金を絞る男性住民が呻く様に呟く




