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九十四話

 

 広範囲なジオフロント内でも、硝煙の臭いが充満していた。

 隣県まで繋がっている地下通路からは、重装備で迷彩服を着込んだ住民が続々と駆け付けている

 迷彩服ではなく、普段着の彼にとっては何とも場違いだ。

 その一方では、携帯電話で連絡や動画を撮っている住民や携帯用無線を使い連絡を取り合い、

 怒号を響き渡らせている住民などの姿がある



 ジオフロント内のあちらこちらにある掘立小屋らしき建物には、『尚文露天商』なる看板が

 立てられており、その場所に多くの迷彩服を着込んだ住民が詰めかけていた

 露店店員達は客との対応に追われながらも、商品を売りさばいている。

 単なる冷やかし半分の住民には、強引にあまりにもまずさで売れない軍事レーションを叩き

 売っている。



「砲弾は持ってきた分だけ撃ち込めよ」

 隣県から駆けつけてきた男性住民が、地図を見ながら告げた

「そっちこそ、射線に入った鬼獣は始末だぞ。

 無駄に撃ち続けたら、またここまで買いにもどらなきゃならないんだからな」

 カップラーメンをすすっている男性住民が応えた

「・・・なぁ、お前ひょっとして戦艦か何か買ったのか?」

 地図を見ていた男性住民が唐突に尋ねた

「何だよ、急に」

 カップラーメンをすすっている男性住民が、少し驚いた表情を浮かべながら応えた



「いつもとんでもない物を買ったら、カップラーメン食っているイメージがあってだな」

 地図を見ていた男声住民が尋ねた

「偶然だ―――――まぁ、戦艦じゃねえが」

 カップラーメンをすすっている男性住民が何とも言えない表情を浮かべつつ応える

「日頃のストレス発散のためN2兵器でも買ったか」

 地図を見ていた男声住民が真剣な表情を浮かべつつ尋ねた

「買うかっ!! 核兵器や生物兵器と同じぐらい買ってはいけない品だっ!!

 第一地形変わっても鬼獣は全滅させられねぇだろ」

 カップラーメンをすすっている男性住民が応える

「地形が変わっても手野グループが24時間以内に元に戻すけどなー

 沖縄や九州でも核兵器使用前にN2兵器使用して、手野グループが48時間以内に奇麗さっぱり

 元の地形に 戻したじゃん」

 地図を見ていた男声住民が告げた



「今じゃ4時間で戻すがな。 それとその後に核爆弾が使用された事は忘れるなよ。

 ・・・・購入したのは「RX-78-2」だよ」

 カップラーメンをすすっている男性住民は何処か遠い眼をしながら応えた

「1年戦争をはじめるのは勝手だが、その前に鬼獣倒そうな」

 地図を見ていた男声住民が告げた

「言う事はそれだけか」

 カップラーメンをすすっている男性住民は、再び何とも言えない表情を浮かべながら応えた





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