表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

57/112

五十五話

 

 その死社会人部隊は、隊列を組みながら何かを歌いながら移動している。

「 あれは、「歩兵の領分」ちう日本軍歌だ 兄ちゃん」

 重岡が関西訛で告げる

「・・・・・」

 彼は、どう答えたら良いのかわからず、その様子を無言で見る。

 外国人が、日本軍歌を歌いながら行軍する光景は、彼にとっては理解しがたい光景だ。

 だが、彼以外全員はこのような光景には慣れているいるためか、一別した

だけだ。

「今行進しとる「死社会人部隊」は、マリアナ諸島の奪還戦に投入され、勇名を馳せた歴戦の部隊だ 兄ちゃん」

 重岡が関西訛で告げる

「そうなんですか」

 彼は、無難にそう応える。

「激戦のサイパン、テニアンを潜り抜けてきた第50死社会人隊と第135死社会人隊や」

 重岡が関西訛で告げながら、行軍している死社会人部隊に視線を向けている。




「・・・」

 彼は、「死社会人部隊」という呼称が、少し気になったが、質問したら、また

 爆笑するかもしれない重岡の貌が浮かんだだめ、無言で次々と通り過ぎていく

「死社会人部隊」を見送る。

 正式な呼称は、「第50在日外国人義勇兵隊」、「第135在日外国人義勇兵隊」だ。

「特に第50死社会人隊は、あの「Rima」連隊だ。さすがにそれは知っとるやろ

 兄ちゃん」

 重岡が関西訛で告げながら、行軍している死社会人部隊に視線を向けている。

「・・・」

 彼は無言で応えない。

「さすがにそれはないやろ? あの「Rima」だぞ、国際的有名ロックスターの

 名が付けられとる「Rima」連隊だぞ」

 重岡が関西訛で、ただ無言で「死社会人部隊」を見送っている彼に告げる。

「あー・・・、有名なロックスターの名前の部隊なんですか」

 しばらくして、彼は応えた。




 重岡は、何だか困った貌を浮かべながら持っていたタブレット端末を操作して、

 手渡す。

「知らんこってはあらへんって思うぞ、兄ちゃん、これの事や」

 重岡は、関西訛で告げる。

 タブレットを受け取った彼は、画面に表示されている「死社会人部隊」ーーーーー

 もとい「在日外国人義勇兵隊」の情報見て愕然とする。

「(なんだ・・・・これは)」

 彼がそう思うのも無理はない。

 彼がいた世界、主に日本ではあまり馴染みがないが、それは日本版の

「外人部隊」 だった。




 端末の情報によれば、「在日外国人義勇兵隊」は日本国防軍所属の在日外国人

 で構成されている正規部隊と表示されている。

 ただ、志願制で構成されている様ではなく、日本国の永住権取得代償として

 移民や難民の外国人は、日本国民と同じく兵役が法的義務を課せられている。

 現在「在日外国人義勇兵隊」の員数は、日本国内にいる100ヶ国を超える国の

 国民約200万人が所属していると書かれている。

 また、重岡が言っていた「Rima」連隊についても書かれている。

「在日外国人義勇兵隊」の実戦投入初期に、国際的有名ロックスター「Rima」

 率いる「Rima連隊」が鬼獣の群れ相手に奮戦した事、その初期の最大激戦地

 テニアン奪還戦にて、大型鬼獣「デバステーター」と変異種鬼獣「ハウンド」の

 大群との戦闘で戦死した事が説明されている。




「(あれ・・・なんか凄い事が書かれているぞ)」

 彼はそこに書かれている説明文を見る。

「在日外国人義勇兵隊」における1個師団の兵員数が通常1万9000名から

 2万9000人で構成されているらしく、一度の最前線投入で戦死者約1万4000名から1万6000名も死傷するという凄まじい事が書かれている。

「兄ちゃん、どうした?」

 重岡が、読みながら怪訝な表情を浮かべている彼に尋ねる。




「え、いやぁ、何か凄いこと書かれているなぁと思って」

 彼は、そう応えながら、その場所を重岡に見せる

「いやいや、兄ちゃんも冗談がきついな! 「死社会人部隊」が投入される

 先はぜええんぶ一つのこらずが最大激戦地な事は知っとるやろ? 

 所属やる外国人が勇敢でぇ、鬼獣相手ぇには、人間同士の争いみたいに白旗上げて降伏やる様な事は通用しやんし、それに、 「死社会人部隊」に所属やる

 外国人には帰れる様なおかん国はへん事ぐらいは、さすがに知っとるやろ」

 重岡は、何が面白かったのか必死に笑いをかみ殺しながら告げる。

「(知るわけないじゃん・・・・)」

 彼は、そう思った。

 口に出して言えば、眼の前の重岡はさらに爆笑するかもしれないからだ。



「Rima」連隊の「Rima」の名前は、なろうで交流させていただいている

Rimaの名前を出させていただきました。


Rima先生、ご許可いただきありがとうございました

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ