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銀髪の猫はなにを願う キャラクター&設定ガイド  作者: 熊猫


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猫人族について

挿絵(By みてみん)

■猫人族の純血種と混血種

 

猫人族には、純血種と混血種が存在する。

 

純血種は頭上の猫耳のみを持ち、人間の耳を持たない。

聴覚も猫耳側に集約されており、外見上も希少な特徴として扱われる。

 

一方、混血種は猫耳に加えて人間の耳を持つ場合があり、聴覚の中心は人間の耳側に残ることが多い。

 

純血種は数が少なく、獣人の中でも特に「血統が濃い」と見なされる。

そのため、奴隷商や好事家、観賞目的の貴族などから狙われやすい。

 

特に人間の耳を持たないことは純血種を見分ける大きな特徴であるため、純血の猫人族は外出時に人間の耳に似せた擬耳を装着し、混血種や一般的な獣人に見せかけることがある。

 

擬耳は聴覚器官ではなく、あくまで身を守るための偽装具である。

 

ファナも純血の猫人族であり、本来は人間の耳を持たない。

街中やギルドで側頭部に人間の耳のようなものが見える場合、それは純血種であることを隠すための擬耳である。




■ 猫人族における「番の匂い」


猫人族には、心から安心できる相手に対して、特別な匂いのような感覚を覚えることがある。

これは俗に**「番の匂い」**と呼ばれる。


ただし、この感覚を覚えた相手が、即座に運命の番として確定するわけではない。


本質としては、

相手のそばにいても怖くない、近くにいると落ち着く、触れられても逃げたいと思わない、むしろそばにいたいと感じる

――そうした心と身体の反応である。


この感覚は、怖い相手や嫌悪している相手には基本的に生じない。

猫人族にとって「番の匂い」とは、心がその相手を安全な存在として受け入れ始めていることを、身体側が教えてくれる合図のようなものである。


ただし、それは命令ではない。


匂いがしたからといって、その相手を選ばなければならないわけではない。

あくまで**「選ぶための手がかり」**であり、最後に誰の隣に立つかを決めるのは本人自身である。


この感覚には強弱がある。


弱い段階では、

そばにいると落ち着く、近くにいると安心する、声や匂いで呼吸が楽になる、といった程度の反応に留まる。


強くなると、

離れたくない、この人なら怖くない、近くにいたい、触れられても嫌ではない、といった感覚へ変わっていく。


つまり「番の匂い」は、運命を決めるものではなく、

心から安心できる相手に気づくための感覚である。


猫人族にとって本能や感覚は確かに大切なものだが、それ以上に重いのは本人の意思であり、最後の選択は常に本人に委ねられる。

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