《双角牙猪(そうかくがちょ)》※第四部12章にて
魔物設定資料
《双角牙猪》
『銀髪の猫はなにを願う』魔物図鑑 No.001
■ 基本情報
項目設定
名称双角牙猪
読みそうかくがちょ
分類獣型魔物/猪系魔物
系統魔物化派生種
危険度Bランク相当
生息域森林深部・山岳地帯の低地
体長約3〜3.5m
肩高約1.6〜1.8m
体重約1〜1.5t
食性雑食性
主な攻撃突進・双角による薙ぎ払い・牙による突き上げ
特殊魔法なし
主な素材肉・角・牙・毛皮
※身体の数値や危険度などは、今回制作した魔物図鑑イラストに基づく暫定設定。
■ 外見的特徴
普通のイノシシを数倍に巨大化させたような姿を持つ大型魔物。
暗褐色の厚い毛皮に覆われ、首から背中にかけて硬い剛毛が密集している。
特に頭部と肩周辺の筋肉が異常に発達しており、巨大な頭部を支えながら強烈な突進を繰り出すことができる。
最大の特徴は、額から上向きに伸びる二本の巨大な角と、下顎から突き出した鋭い牙である。
● 双角
額から左右一対の角が生えている。
根元は太く、先端へ向かって細くなる。
二本とも上方へ伸び、緩やかに湾曲している。
非常に硬く、強烈な衝撃にも耐えられる。
角そのものが動いたり、形状を変えたりすることはない。
角は頭蓋骨と強固に結びついており、頭部の動きによって攻撃方向を変える。
突進時には頭を下げ、角を相手に向ける。
接近戦では頭を左右に振ることで、角による薙ぎ払いを行う。
● 牙
下顎から左右一対の大きな牙が突き出している。
通常のイノシシと同様の構造を持つが、非常に大型で鋭い。
相手を下から突き上げたり、角による攻撃を避けた相手を迎撃したりする際に使用する。
● 四肢・筋肉
太く頑丈な四肢を持ち、巨体を一気に加速させることができる。
特に首と肩の筋肉が発達しており、小さな木であれば突進によってへし折るほどの力を持つ。
■ 生態
● 起源
双角牙猪は、普通のイノシシが魔物化したことで成立した系統である。
現在では一つの魔物種として定着しており、通常のイノシシとは異なる大型の身体や双角を持っている。
ただし、魔物化がいつ、どのような原因によって起きたのかは明らかになっていない。
現在も普通の動物が魔物へ変化する現象が起きているのかについても不明である。
少なくとも現代において、動物が魔物へ変化する瞬間を目撃・確認した者はいない。
● 食性
基本的には雑食性。
木の根、果実、キノコ、小動物などを食べる。
普通のイノシシと共通する食性を持ち、食料を求めて森林内を移動する。
● 縄張り
縄張り意識が非常に強い。
普段から無差別に生物を襲うわけではないが、縄張りに侵入した相手には強い警戒心を示す。
特に興奮状態になると、相手を威嚇するだけでなく、突然突進する場合がある。
そのため、森林で活動する冒険者や木こり、薬草採取者などにとって危険な存在となっている。
■ 戦闘能力
双角牙猪は特殊な魔法を使用しない。
純粋な身体能力と巨体を武器に戦う魔物である。
① 重角突進
最も危険な攻撃。
強靭な四肢で地面を蹴り、巨体を一気に加速させる。
頭を下げた状態で突進し、角と牙によって進路上の障害物を破壊する。
小さな木であれば容易にへし折るほどの威力を持つ。
正面から受け止めることは非常に危険であり、盾を構えた冒険者でも吹き飛ばされる可能性がある。
一方、巨体ゆえに急激な方向転換は苦手。
② 双角薙ぎ
頭部を大きく左右へ振り、二本の角と牙によって周囲を攻撃する。
突進を回避して側面へ回り込んだ相手に対して使用する。
角が可動するわけではなく、首と肩の筋力によって頭部全体を振る攻撃である。
③ 牙による突き上げ
下顎の牙を使用した近距離攻撃。
頭を下から突き上げることで、接近した相手を攻撃する。
特に正面から不用意に近づいた冒険者にとって危険。
■ 防御能力
頭部と肩周辺は非常に頑丈。
厚い筋肉と硬い頭骨、密集した剛毛によって、正面からの攻撃には高い耐久力を発揮する。
特に額の角周辺は強固であり、通常の剣による攻撃では致命傷を与えにくい。
一方、以下の部位は比較的防御が薄い。
腹部
四肢の付け根
側面から後方にかけての一部
そのため、正面から力任せに攻撃するよりも、突進を回避して側面へ回り込む戦術が有効とされる。
■ 冒険者ギルドによる危険度評価
危険度:Bランク相当
特殊な魔法能力を持たないものの、巨大な体格と高い突進力から、十分な経験のない冒険者にとって非常に危険な魔物。
正面からの攻撃は通りにくく、一撃の威力も極めて大きい。
ただし、攻撃方法は比較的単純であり、習性と動きを理解した冒険者であれば対処可能。
討伐には、突進の回避、地形の利用、側面への回り込みなど、冷静な判断が要求される。
単純な攻撃力だけではなく、冒険者の実戦経験と状況判断能力が試される相手といえる。
■ 討伐素材
● 双角
非常に硬く、衝撃に強い。
槍の穂先や盾の補強材など、武具の素材として利用できる可能性がある。
● 牙
角より小型で加工しやすい素材。
装飾品や武器の一部として利用される。
● 毛皮
厚く丈夫な毛皮。
防寒具や革製品などへの利用が考えられる。
● 肉
元々イノシシに由来する魔物であるため、食用として利用できる。
通常の猪肉との味や肉質の違いについては未設定。
■ 類似種との関係
《地棘猪》との違い
双角牙猪と地棘猪は外見上の共通点を持つが、異なる系統の魔物である。
比較双角牙猪地棘猪
起源イノシシの魔物化独立した魔物種
外見巨大な猪猪に似た魔物
特徴額の双角と下顎の牙岩のような棘
主な攻撃突進・角・牙突進・身体の棘
防御頭部・肩が頑丈硬い外皮と棘
戦闘傾向突進力重視防御力重視
双角牙猪は普通のイノシシから派生した魔物。
地棘猪は、猪に似た姿を持つものの、元から独立した魔物種として存在する。
両者に直接的な進化上の関係はない。
■ 魔物化に関する世界設定
この世界には、普通の動物が魔物化したと考えられる種族が存在する。
しかし、魔物化そのものについては未解明の部分が多い。
現代において、普通の動物が魔物へと変化する瞬間を確認した者はいない。
そのため、現在も魔物化が起きているのか、過去のある時期にのみ起きた現象なのかは不明。
魔物化の原因や条件、過程についても確かな記録は存在しない。
魔物化した系統が存在することと、魔物化という現象が現在も発生していることは、別の問題として扱われている。




