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倒したモンスターをカード化!~二重取りスキルで報酬倍増! デミゴッドが行く異世界旅~  作者: 乃神レンガ
第十四章

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500 Re:シルダートのダンジョン ⑬


 種族:イリュージョンフェアリー(リーフェ)

 種族特性

【幻妖精】【空属性適性】【空属性耐性(中)】

【精神耐性(大)】【フェアリーステップ】

【イリュージョンチェンジ】【貫通幻夢】

【魔法制御】【気配感知】【飛行】

【隠密】【アイテムポケット】【使徒】


 エクストラ

【ランクアップモンスター】


 スキル

【サイコカッター】【バリアー】

【スリップ】【スペースカッター】


 称号

【ジンジフレの加護(使徒)】


 装備

 ・偽装擬態のネックレス


 名称:幻妖精

 効果

 ・一日に一度だけ致命傷を受ける時、自動で幻と入れ替わり回避する。

 ・一日に一度だけ短時間に限り、あらゆる感知系スキルから逃れる。

 ・またこのスキルは、以下の幻属性スキルを内包している。

【幻属性適性】【スリープ】

【フィアー】【幻物】【幻変装】

【ナイトメア】【ペイン】



「あの蟹を倒してきてくれ」

「うん~わかった~!」


 俺がキングマッドクラブを指さして言うと、リーフェは笑みを浮かべて向かっていく。


 ついでにラージマッドクラブが補充されていたので、こちらは新たにマッドウォーリアーを召喚して相手をさせる。


 さて、リーフェはどのように戦ってくれるだろうか。


「いっくよぉ~! えいえ~い!」

「ギシャッ?」


 すると早速、リーフェが動く。半透明な斬撃を飛ばした。サイコカッターだ。



 名称:サイコカッター

 効果

 ・半透明な幻空属性の斬撃を飛ばす。

 ・相手を一定の確率で狂乱状態にする。



 ダメージ自体はほとんど与えられていないが、重要なのは副次効果だ。


 しかしキングマッドクラブには精神耐性(中)があるので、なかなか狂乱状態にならない。


 そうしているうちに、キングマッドクラブも反撃に出る。


「わわっ! あわあわ~!」

「ギシャシャ!」


 バブルボムが、リーフェの周囲に展開された。


 けれどもリーフェはフェアリーステップを発動し、一瞬でキングマッドクラブの背後へと転移する。



 名称:フェアリーステップ

 効果

 ・一時的に自身を幻に変え、短距離間の連続転移を可能とする。

 ・発動中はあらゆる物理干渉から逃れる。

 ・発動中は攻撃行動をとることができない。

 ・発動後は使用した時間に応じて、リキャストタイムが発生する。



「こんどは、ぜったいきくよ~!」

「!!??」


 そして同じようにサイコカッターを放つが、先ほどとは違う。一発で効いた。


 なるほど。貫通幻夢を使ったのか。



 名称:貫通幻夢

 効果

 ・発動することによって、幻属性に対する相手の耐性を貫通する。

 ・耐性貫通力は、込めた魔力量に依存する。

 ・このスキルは、一日に三度使用することができる。



 貫通幻夢を使えば、多少の精神耐性を持っていても意味がない。


 実際キングマッドクラブは、狂ったように暴れ出し、ハサミで自身の頭部を殴り始めた。


「ギシャシャ!!?? ギシャッ! ギシャアアア!!」


 やはり狂乱状態は凶悪だ。暴れて自傷行為まで始めてしまう。


 そして狂乱状態は、大きな隙にも繋がる。リーフェはここで、追撃に出た。


「つぎは、すごいよ~! えいえ~い!」

「ギシャアア!?」


 リーフェが次に放ったのは、空属性魔法のスペースカッターだ。


 透明な斬撃が、無数に飛んでいく。



 名称:スペースカッター

 効果

 ・半透明な空属性の斬撃を飛ばす。

 ・対象の硬度と物理耐性を無視する。



 見た目はサイコカッターとそっくりだが、全くの別物だ。


 あれほど硬かったキングマッドクラブの肉体が、斬り刻まれていく。足も斬り飛ばされた。


 物理耐性の高いキングマッドクラブには、まさに天敵となるスキルだ。


 魔法耐性があっても、リーフェの魔力量なら押し切れてしまう。


 なにより空属性耐性がなければ、完全に受けきるのは難しい。


 スペースカッターは、想像以上に強力なスキルだった。


「ギシャシャ!」

「えへへ~むだむだ~!」 


 ダメージを喰らったことで、狂乱状態からある程度復帰したようだ。


 ウォーターランスや泥弾で反撃するが、リーフェのバリアーで全て遮られてしまう。


「ころんじゃえ~!」

「ギシャッ!?」


 更にここで、リーフェはスリップの魔法を発動する。



 名称:スリップ

 効果

 ・対象を転倒させる。



 シンプルな効果であり、下級空属性魔法ということもあって抵抗もされやすい。


 しかし未だ狂乱状態から完全には抜け出せず、足を数本失っていては防げなかった。


 なによりスリップは、状態異常ではない。耐性を持っていても無意味だ。


 結果としてキングマッドクラブは、その巨体で転倒してしまう。


 周囲に沼の泥水が飛び散り、波を生み出す。


「わ~い! た~のし~!」


 そしてリーフェは無邪気に虫をいたぶる子供のように、キングマッドクラブで遊び続けた。


 この日俺は、妖精種の純粋な邪悪さを知る。リーフェもまた、その妖精種なのだ。


 サンがあれだけ苦戦していたキングマッドクラブが、全く相手になっていない。


 これまでリーフェにはあまり戦闘をさせていなかったが、普通に強かった。


 Aランクモンスターの中でも、上位に位置する。


 リーフェの前では、生半可な精神耐性と物理耐性は意味をなさない。


 硬くて大きなキングマッドクラブは、リーフェにとっては的でしかなかった。


 サンのときのように、自切再生で逃げる隙も無い。


 なによりキングマッドクラブから見て、リーフェは小さすぎる。反撃するにしても、狙いが定まらなかった。


「ギ……ギシャ……」

「わ~い。かった~!」


 そうしてキングマッドクラブは、リーフェに為す術もなく敗北する。


「色んな意味で、凄かったな」

「にゃぁん」

「ガァ、まじやばたにえん」


 キングマッドクラブが倒れたことで、眷属のラージマッドクラブたちも消えていった。


 俺もハイサハギンと、マッドウォーリアーたちを送還しておく。


「ごしゅ~かったよ~!」

「ああ、よくやった」

「えへへ~!」


 そう言って無邪気に笑いながら、リーフェが俺の周りをクルクルと飛んでいた。


 するとキングマッドクラブの死骸の前に、大きな宝箱が現れる。


 ダンジョンボスを倒した先にある物と、酷似していた。


 なるほど。こちらも代わりが用意されていたのか。


 ダンジョンの最奥が封印されていることで、そこの宝箱も取れなくなっている。


 ダンジョンボス級のシークレットモンスターを倒せば、報酬も同等ということだろう。


 とりあえず宝箱は一旦放置して、先にカード化を済ませることにした。


 キングマッドクラブの死骸に向けて、カード化を発動させる。


 巨大な肉体が光の粒子になって、俺の手元に集まってカードに変化した。


「よし、キングマッドクラブ、ゲットだ!」

「にゃんにゃにゃん!」

「ゲットだしっ!」

「げっとと~!」


 俺の言葉に合わせて、配下たちも続く。三体もいるので、いつもよりも騒がしかった。


 リーフェにボロ負けしたキングマッドクラブだが、強いことには変わりない。良いカードを手に入れた。


 そうして次に宝箱を開けようと思ったとき、俺はあることに気が付く。


「あ、あれはまさか!」

「にゃん?」

「ガァ?」

「どったの~?」


 俺は配下たちの疑問の声を無視して、そこに駆け寄った。


「は、ははっ、まさかこれが残っているとは!」


 思わず歓喜する俺の視線の先には、キングマッドクラブのハサミが落ちている。


 そう。自切再生で(おとり)になったハサミだ。


 なんとカード化しても、変わらず残っていた。つまりは、食べても消えることはない。


「これはすごい。生成系と同じ扱いということか!」


 爆発に巻き込まれて多少ズタズタになっているが、大部分は無事だった。


 ならキングマッドクラブに自切再生を使わせれば、無限にハサミと足が手に入る。


 流石に蟹みそは無理だろうが、それだけでも嬉しい。


 キングマッドクラブには悪いが、今後は蟹の供給源になってもらおう。


 そう思いながら、一旦ハサミをストレージに収納しておく。


 時間があるときに、ジェイクに調理してもらえないか訊いてみよう。


 そのときにはプリミナたちにも、キングマッドクラブを振る舞う予定だ。


 これだけの大物だし、みんなで食べた方が旨い。


 今後はいくらでも補充できそうだし、その方がいいだろう。


 そして次に俺は、宝箱の方に向かう。中からはいったい、何が出るだろうか。

 本編が500話を突破しました。


 ここまで読んでいただき、ありがとうございます。


 500話、本当にここまで来れるとは……。


 半分の250話辺りが、船のダンジョンという事実。


 つい最近に感じるのに、そんな前の話に……。あっという間でしたね。とても感慨深いです。


 そういうわけで引き続き【モンカド】をよろしくお願いいたします。


 あと章終わりに、今回も記念SSアップしますね。


 乃神レンガ

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