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倒したモンスターをカード化!~二重取りスキルで報酬倍増! デミゴッドが行く異世界旅~  作者: 乃神レンガ
第十四章

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492 Re:シルダートのダンジョン ⑤


 アンクはジンジフレ大陸の復興と、女王に譲渡したアサシンクロウを鍛えるために、待機組となっていた。


 だがそれもある程度完了し、アンクがいなくても支障がない。


 こうして俺が呼び戻しても、問題ないわけだった。また他のネームドたちについては、そのままの状態だ。


 ゲヘナデモクレスについては少し心配だが、現状では特に問題は起きていない。


 いても過剰戦力なのと、扱いに困る。放置でいいだろう。


 そしてアンクを今回呼び戻したのは、ダンジョンでの罠関連に対処するためだった。


 アンクはヤミカから受け継いだ神授スキル、盗賊の極意がある。



 名称:盗賊の極意

 効果 

 ・高度な罠と鍵の感知、解除が可能になる。

 ・様々な気配を感知し、遮断も可能になる。

 ・毒の無効化及び、毒の製作が可能になる。

 ・偽装を看破し、強力な偽装が可能になる。 

 ・直接攻撃時に持ち物を一定の確率で奪う。

 ・この神授スキルは、以下のスキルを内包している。

【短剣適性】【アイテムボックス】

【幸運】【鑑定】【暗視】【忍び足】

【宝感知】【罠作成】【地図作成】

【身体操作上昇(大)】【技量上昇(特大)】



 これがあれば、道中の罠や鍵開け問題は解決だ。


 あとはカッコウズル侯爵と敵対するにあたって、アンクのスキルは役に立つ。優秀な斥候だ。


 またアンクのステータスについてだが、以下の通りになっている。


 

 種族:レイヴンホロウ(アンク)

 種族特性

【闇属性適性】【闇属性耐性(中)】

【死魂霊鳥】【死鎌霊鳥】【七毒の爪】

【爪強化(中)】【再生】【瘴気生成】

【魔力感知】【魔力操作上昇(中)】

【魔力上昇(中)】【状態異常耐性(中)】

【シャドーネイル】【シャドーサイス】

【使徒】


 神授スキル

【盗賊の極意】


 エクストラ

【言語理解】【直感】【空属性適性】

【身代わり人形】【テレポートステップ】

【シャドーバインド】【ドッペルシャドー】

【エリアボス】【フュージョンモンスター】


 スキル

【鷹の目】【声真似】【上級鑑定妨害】

【念話】【加速】【上級生活魔法】

【ダークスモッグ】【シャドーステップ】

【シャドーランス】【バリアー】

【アポーツ】【アスポーツ】

【身体能力上昇(中)】【魔法耐性(大)】

【軍団指揮】new【軍団行動】new


 称号

【魂を喰らう者】

【ジンジフレの加護(使徒)】new


 ◆


 名称:死魂霊鳥

 効果

 ・このスキルは、以下のスキルを内包している。

【物理無効】【物理干渉】【魂奪】

【魂庫】【魂喰い】【魂看破】

【精神耐性(中)】【高速飛行】


 ◆


 名称:死鎌霊鳥

 効果

 ・このスキルは、以下のスキルを内包している。

【鎌適性】【鎌強化(大)】

【マジックシックル】【ワイドサイス】

【ファストシックル】【デスシックル】

【暗殺】【暗視】【隠密】【追跡】

【警戒】【生命感知】


 ◆


 名称:七毒の爪

 効果

 ・爪での攻撃時に一定の確率で、対象に以下の状態異常をランダムで与える。

【猛毒】【麻痺】【眠り】

【呪い】【衰弱】【病】【腐食】



 やはりヤミカの力を得ているアンクは、とても強い。


 俺の配下の中では、ゲヘナデモクレスの次に位置する。


 レフが神属性を扱えるとしても、流石にこの差は覆らない。


 アンクはSランクモンスターだが、その枠では収まらない個体になっている。


 以前は配下の中で弱い方だったアンクは、強くなるという目標を見事に実現していた。


 そう考えると、感慨深いものがある。


 ちなみに軍団指揮と軍団行動は、アサシンクロウたちを鍛える上で覚えさせた。


 当然最初は集団指揮と集団行動からスタートだったが、問題なく上位スキルになっている。


 事前に用意していたスキルオーブを、アンクが使ったのは間違いない。


 また俺の加護による適性系は、取得していないようだ。


 アンクはスキルも多いので、現状無理に増やす必要はない。


 そんなことを思いながら、未だに言い争っているレフとアンクを(なだ)めて、目の前の宝箱についてアンクに(たず)ねる。


「この宝箱なんだか、ちょっと見てくれ。罠や鍵とかどうなっている?」

「ガァ、罠と鍵は両方ある。罠は空けたらドカン。鍵は中級。あーしなら解除くらい楽勝だしっ!」


 ふむ。一目で罠と鍵については、判別可能のようだ。またアンクは、それらの解除もできると言っている。


 鳥の手足でどうやって解除するのだろうか。気になるし、ここは任せてみよう。


「わかった。ならやってみてくれ」

「ガァ、まかせてダーリン!」


 するとアンクの両目が一瞬光ったかと思えば、宝箱から『カチッ』と音が鳴る。


「空いたのか?」

「ガァ、罠と鍵、両方解除できたしっ。あーしって、マジレベチ」

「なるほど。よくやった。とりあえず開けてみるから、手から離すぞ」

「ガァ」


 まさか目を光らすだけで解除できるとは……。流石は神授スキルだ。


 俺は未だに腕に抱いていたアンクを離すと、アンクは翼を一瞬羽ばたかせて地面に着地する。


 そして俺は宝箱の前に来ると、何の躊躇(ためら)いもなく空けた。


 アンクを信じているので、問題ない。


「ふむ。片手剣か?」


 宝箱に入っていたのは、一振りの片手剣。茶色の鞘に収められており、持ち手は黒い。また(つば)の部分には赤く短い布が巻かれていた。


 長さは80cmほどであり、一般的なブロードソードという感じだ。


 手に持って抜いてみれば、刀身は鉄色でこちらも普通。特に珍しい意匠なども無い。


 とりあえず鑑定してみた。



 名称:ビーストキラー

 説明

 ・獣系モンスターに攻撃をする際、与えるダメージが中上昇する。

 ・この剣は時間経過と共に修復されていく。



 なるほど。獣系モンスターへの特攻武器というわけか。Dランクモンスターが出るエリアでは、まあまあの品だ。


 先ほど襲ってきたオーク、ブラウンモンキー、ブラウングリズリーには間違いなく効果があるだろう。あれはどう見ても獣系だ。


 だがトレントやグリーンサーペントに対しては、効果を及ぼさないと思われる。


 シンプルな効果だが、獣系モンスターを中心に狩をするのであれば十分有用だ。


 二階層目でオーク狩りを生業(なりわい)にしている冒険者なら、喉から手が出るほど欲しいのではないだろうか。


 まあ俺には必要ないので、こいつはお蔵入りだ。剣については、擬剣パンドラソードで事足りている。


 そう思い、俺はビーストキラーをストレージに収納した。


 五階層目でこの程度の物なら、わざわざ宝箱を探す寄り道をする必要はない。先を急ごう。


 あとアンクの神授スキルである盗賊の極意には、地図作成が内包されている。


 それがどれくらいのものなのか、確かめてみよう。


 俺は地図作成のスキルについて、アンクに訊いた。するとアンクは、地図作成について教えてくれる。


 地図作成のスキルは所有者の魔力と魔力操作力を基に、周囲の地形を大雑把に脳内へと映し出すようだ。


 人型種族であれば、それを紙とペンで書き写すことができる。


 アンクの場合鳥なので、書き写すのはできなくはないが、難しい。


 だがそれについては、問題なかった。心技体同一で、一度アンクに乗り移ればいいだけだ。


 また地図作成は単体だとその程度だが、他のスキルを併用することで真価を発揮する。


 アンクの場合浮かび上がる地図内で、罠と宝の場所がわかった。


 他にも生命力と魔力、気配を感知して、それぞれ地図上にリアルタイムで映せる。


 生命力は赤、魔力は青。両方持っている者は紫だった。


 更に空属性適性によって、大雑把だった地図がより鮮明になる。細かい形状までわかるようだ。


 そして何よりも凄いのが、隠密系や偽装系を完全に看破することだろう。


 試しに俺が絶隠密を発動してみたのだが、普通にアンクの地図に浮かび上がったらしい。


 しかもその対象が隠密しているのがわかるように、他よりも薄く表示されるようだった。


 これは、盗賊の極意が併用された結果だ。流石は神授スキルだった。


 アンクから逃れるには、相手も隠密系や偽装系の効果を持つ神授スキルが必要になる。


 エクストラ程度では、逃れることは困難だ。


 そう考えると盗賊の極意は、本当に優秀な神授スキルだった。


 戦闘能力は低いものの、パーティにいるだけでとんでもない成果を叩き出すことができる。


 ある意味盗賊の極意を併用した地図作製は、ゲームでマップを常に表示させた状態だ。


 地球にいたころ、そういうゲームが存在していたことはデータチップの情報から知っていた。


 荒廃する前の地球では、ゲーム配信者なる存在がたくさんいたらしい。まあ、それについてはどうでもいいことか。


 アンクがいるだけで、ダンジョン探索が楽になるのは間違いなかった。


「ガァ、あーしって、まじレベチってわけ」

「うにゃにゃっ」

「テラワロス」

「うにゃにゃにゃにゃ……」


 アンクの優秀さに対抗して、レフが何か言ったようだ。しかしアンクに一蹴されて、悔しそうに唸っている。


 レフはアンクに対して、強い対抗心を燃やしていた。


 だがレフとアンクは険悪というわけではなく、ライバルという関係に近い。


 よく喧嘩をするが、本当はお互いに認めている。


 まあそれについては、決してお互いに表には出さないけどな。


「とりあえずアンクは、空中から次の階層に続く階段を探してみてくれ。地図作成がどれくらいの効果があるのか、実際に試してみよう」

「ガァ、おけまるー!」


 そうしてアンクは空を飛び、偵察に出て行った。


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