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倒したモンスターをカード化!~二重取りスキルで報酬倍増! デミゴッドが行く異世界旅~  作者: 乃神レンガ
第十二章

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435 セマカのダンジョン ②


 サハギンをカード化した後も、順調に進んでいく。


 二階層目には、他にもゴブリンとリトルサハギンがいた。


 周囲の目が無いことを確認しつつ、どちらもカード化していく。ゴブリンは、今後のホブンの進化用に集めている感じだ。


 またサハギンとリトルサハギンは、所持数が10枚ずつになるようにしておく。コレクション用なら、これで十分だろう。


 他にも道中宝箱を見つけたが、中身は大したものではなかったので、割愛しておく。


 そうして道なりに進んでいると、第三層目の階段を発見した。


 できたばかりのダンジョンだからか、構造が単純なのかもしれない。


 ダンジョンはダンジョンポイントを一定数溜め込むと、自動的に構造を変える。そうして少しずつ、最適化していくらしい。


 まあ、それでも女王のような存在がいなければ、一般的なダンジョンは初期の状態を基準にして変化するので、そこまで大きな変化はないようだ。逆に女王が、特殊過ぎる存在ともいえる。


 そんな事を考えながらも、俺とレフは第三層目へと足を踏み入れた。


 ふむ。第三層目も、第二階層目と同じような構造だな。


 鍾乳洞(しょうにゅうどう)と地底湖の組み合わせは変わらず、まるで第二階層目の複製のような感じだった。


 また第三層目までくると、冒険者などの数がかなり減っている。だが多少はいるようで、ある程度の力を持つ者は、ここを主戦場にしているのかもしれない。


 見れば中堅冒険者パーティーが、慣れた感じでサハギンを倒している。


 他にもキングが乗っていたシールドタートルと似た亀のモンスターとも戦っているようだった。


 あれは初めて見るモンスターだな。俺も探してみよう。


 そう思い中堅冒険者パーティーの邪魔をしないように通り過ぎて、モンスターを探す。


 探知系スキルを使うことで、それらしき反応を見つけた。そのまま進むと、陸地にいる大きな青色の亀と無事に遭遇する。


 さっそく、鑑定をしてみた。


 

 種族:アクアタートル

 種族特性

【水属性適性】【水属性耐性(小)】

【ウォータショット】【物理耐性(小)】



 ふむ。シールドタートルの下位種という感じだな。ランクは、Dランクだと思われる。


 あとはそろそろ、配下の一体でも召喚しよう。人も少ないし、見られても騒ぐ者はあまりいないはずだ。


 それにダンジョンを踏破したらこの付近から去るので、多少は見られてもどうにかなるだろう。問題は、どの配下を召喚するかになる。


 ネームドだと、残留組を除けばサンが一番ランクが低い。といっても、Bランクだが。


 であれば、ネームドではない他のモンスターをあえて召喚してみるべきだろうか?


 そんなことを考えていると、一枚のカードから出して出してという思念が伝わってきた。


 はぁ。わかった。出すから待ってくれ。


 俺としては別にどのモンスターでもよかったので、その願いに応じて召喚した。


「出てこい」

「わ~い! やっと出番だ~! ごしゅありがと~!」


 そう言って元気よく現れたのは、リーフェである。銀色をした蝶のような羽を羽ばたかせて、俺の周りを嬉しそうに飛んでいた。


「おちついてくれ」

「うん~!」


 リーフェは頷くと、俺の右肩へと座るようにして着地する。進化してから身長が30cmほどになったので以前より少々大きく、存在感があった。


 また足をバタつかせながら、青色のタレ目はニコリと弧を描き、嬉しそうに体を横に揺らしている。


 それによってリーフェの長い金髪が首にあたり、小さなツインテールが触れてくすぐったい。


 しかしそんな風に揺れてもバランスを崩さないのは、流石はAランクというところだろう。


 あとそんなに足をバタつかせるのは、ある意味危ない。


 おそらく正面からだと白く短い丈のミニワンピースの中身が、丸見えになっていることだろう。以前なら、そう思っていた。


 だが城のダンジョンで過ごす中で、リーフェは幻属性魔法を常に発動させて、パンチラガードをすることを覚えたのである。


 覗こうとしても、見通すことのできない闇が広がっていることだろう。


 なので他者からでは、ワンピースの中身を見られることは無い。

 

 ただ他に人がいない場合そのガードを解除していることが多く、よく俺の周囲を飛んでいるので強制パンチラ、いや強制パンモロ状態である。


 俺は何とも思わないが、リーフェにはもう少し恥じらいを持ってほしい。まあ、無理かもしれないが。


 あとそんなリーフェのステータスだが、以前とは少しだけ変わっている。



 種族:イリュージョンフェアリー(リーフェ)

 種族特性

【幻妖精】【空属性適性】【空属性耐性(中)】

【精神耐性(大)】【フェアリーステップ】

【イリュージョンチェンジ】【貫通幻夢】

【魔法制御】【気配感知】【飛行】

【隠密】【アイテムポケット】【使徒】


 エクストラ

【ランクアップモンスター】


 スキル

【サイコカッター】【バリアー】new

【スリップ】new【スペースカッター】new


 称号

【ジンジフレの加護(使徒)】new


 装備

 ・偽装擬態のネックレス



 新たに空属性の魔法を、いくつか習得している感じだ。これにより、リーフェの攻撃手段が増えたのである。


 特にスペースカッターは、リーフェにとって貴重な攻撃魔法だ。幻属性のサイコカッターは、精神に異常を及ぼす攻撃なので、少々特殊なのである。


 加えてまだ俺の加護による、適性二つは選んではいなかった。増やすよりも、既存のスキルを優先して鍛えることにしている感じだ。


 とりあえずオーバーキルだとは思うが、リーフェにこのまま戦わせよう。


「リーフェ、あのアクアタートルを倒せ」

「わかった~!」


 俺が命じるとリーフェは肩から飛び立ち、前方でボケっとしているアクアタートルに近づいていった。


 すると少ししてアクアタートルもようやくリーフェの存在に気がつき、臨戦態勢(りんせんたいせい)になる。


 だがそんなことをしても、意味はない。


「えいえ~い!」

「ガメッ!?」


 さっそくスペースカッターを使用したリーフェにより、アクアタートルは縦に真っ二つになって死亡した。


 吹き出した大量の血と断面からして、かなりグロい光景かもしれない。


「ごしゅ~! 倒したよ~! ほめてほめて~!」


 そう言って返り血が飛んできていたのか、アクアタートルの血で全身を汚したリーフェがニコニコ顔で戻ってくる。ある意味、ホラーかもしれない。


「ああ、よくやった。だが、汚れをまずは落としてやるから、引っ付かないでくれ」

「えへへ~!」


 生活魔法の清潔を発動して、アクアタートルの血を落としてやった。


「にゃ゛にゃ゛にゃ゛……!」

「え~? じゃあレフちゃんもぎゅ~!」

「にゃぁあ!?」


 するとレフが俺に引っ付くリーフェに苦言をすると、なぜか勘違いしたリーフェがレフにも抱きついた。


 大きさ的には同じくらいなので、先ほどのホラーが嘘のように、ファンシーな光景が広がっている。


 とりあえず俺はその間に、アクアタートルをカード化しておいた。


「アクアタートル、ゲットだ」

「にゃ゛ん゛にゃ゛!!」

「げっとと~!」


 俺たちはそんなやり取りをしつつ、そのままリーフェの召喚を維持しながら、探索を再開する。


 第三層目には、他にサハギンしかいないようだった。つまりこの第三層目は、アクアタートルとサハギンの二種類だけのようである。


 どちらもDランクモンスターなので、中堅冒険者パーティーにはちょうどいい階層なのかもしれない。


 大きな怪我をせずに安定して狩れるというのは、大事なことだ。


 どちらも食料になることに加えて、サハギンは槍、アクアタートルは盾や防具の材料になりそうな、甲羅が手に入る。


 そういう面でも、稼ぎとしてはちょうど良い相手なのだろう。


 思えば第一階層目では、槍を持った駆け出し冒険者などが多かった。あれはサハギンの槍を、どこかで買ったのだろう。


 ちなみにサハギンの槍は持ち手は木製であり、先端が鉄になっている。


 種族由来の武器なので、サハギンが使っている分には、木が腐ったり先端の鉄が()びたりすることはない。


 なので奪った直後は、ほとんど新品同様だったりする。


 ある意味多少とはいえ鉄が手に入るのは、町にとっては大きいことなのだろう。


 それとアクアタートルの甲羅も、盾や防具として重宝されるはずだ。


 だとすればこのダンジョンは、結構バランスがいいかもしれない。


 食料、武器、防具素材。これらが手に入るのは、かなりのプラスだろう。


 セマカの町が再び栄え始めていたのにも、納得である。


 それをハンスは自身の手柄にしていたというのだから、おかしな話だ。まあ、既に終わった話だから、どうでもいいけどな。


 俺はそんなことを思いつつ、探索を続けるのだった。


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