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倒したモンスターをカード化!~二重取りスキルで報酬倍増! デミゴッドが行く異世界旅~  作者: 乃神レンガ
第十二章

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434 セマカのダンジョン ①


 セマカのダンジョンに入る際には、色々と手続きがいる。


 冒険者証を見せたりして、必ず出入りする人物を把握するようだった。


 これは以前ダンジョンコアを破壊されたことで、衰退へと繋がったからである。


 ちなみにダンジョンコアを破壊することは禁止されており、もし破ったら重罪として、最悪の場合は死刑もあり得るらしい。


 まあダンジョンコアを破壊する気は無いので、気にする必要はないだろう。


 そうして手続きを終えて、無事にダンジョンの中へと入ることができた。


 ふむ。ここがセマカのダンジョンか。


 見ればセマカのダンジョンは、鍾乳洞(しょうにゅうどう)と地底湖が融合したような構造になっている。全体的に広々とした空間だ。


 高い天井には辺りを照らすダンジョンではお馴染みの石と、鍾乳石(しょうにゅうせき)があった。水滴が鍾乳石を伝い、石肌の地面へと落ちている。


 また道は複数に分かれているが、地底湖が隣接している部分が多く、落ちたら面倒なことになるだろう。


 他にも第一階層目には多くの冒険者やジンジフレ教の信者がおり、先へと進んでいる。


 加えて中にはあの闘技場にいた者もいるのか、俺を見てギョッとしていた。


 話しかけられると時間を取られるので、俺もさっさと先へと進み始める。


 さて、ダンジョン内で配下のいずれかを召喚しようと思うが、ここだと人目も多いし、俺のことを知っている者もいるよな。


 であれば選択として、闘技場で召喚した配下にするべきだろう。しかしサン以外はまだ復活中だし、サンではオーバーキル過ぎる。


 ならここは一先ずレフと進み、人が少なくなったら改めて召喚について考えよう。


 ちなみに闘技場を去る際には言葉に出さずとも、ちゃんとサンも回収していた。


 闘技場では活躍していたので、あとで褒めておこう。


 そうしてレフと共にダンジョンを進んでいると、早速モンスターが現れる。


「ギョッ!」

「むっ、こいつは……」

「にゃぁん!」


 地底湖から飛び出してきたのは、小柄な青い鱗と人の手足を生やしたサハギンだった。サハギンが成人男性くらいなら、目の前のそれは子供くらいである。


 とりあえず、鑑定しよう。


 俺はそう思い、小柄なサハギンを鑑定してみた。



 種族:リトルサハギン

 種族特性

【水属性適性】【ウォーターショット】



「弱いな……」

「にゃん」


 おそらく、Eランクだろうか? このダンジョンでの、ゴブリン枠かもしれない。


 またサハギンとは違い、槍を持っていなかった。槍適性も無いので、使うこともできないだろう。


 それと地上に出てきたが、何だか苦しそうだ。以前見たサハギンはそこまで苦しそうではなかったので、リトルサハギン独自のものかもしれない。


 なので地上での活動は、苦手のようだ。見れば動きも鈍い。ゴブリンよりも、弱そうだった。


「ギョッ!」


 するとリトルサハギンは、口からウォータショットを放ってくる。


 流石に一般人であれば怪我をするくらいの威力はあったが、俺には単なる水鉄砲だ。軽くはたいて打ち消した。


 まあ、第一階層目だとこんなものか。


 そう思いつつ俺は擬剣パンドラソードを抜き、リトルサハギンを斬り裂いた。当然、一撃で敵は倒れる。


「ギョェッ」


 さて、いつもならカード化するところだが、ここでは不味いな。


 このダンジョン内は開けており、壁は少ない。加えてまだ入り口付近なので、人も多かった。


 中には俺のことを注目している者もいるので、ここではカード化を我慢しておく。


 なのでリトルサハギンの死骸は、ストレージに収納した。収納系スキルは、見せても問題ないだろう。


 優秀な冒険者などであれば、所持している者もそれなりにいる。


 そうして再びダンジョンを進み始めると、普通にゴブリンやスライム、ジャイアントバットも現れた。


 どうやら第一階層目では、F~Eランクのモンスターが出てくるようである。


 また冒険者たちの目的はリトルサハギンのようであり、中には撒き餌などを地底湖に投げている者もいた。


 そういえば、セマカの町では魚料理をよく見かけたな。あれは、リトルサハギンだったのだろう。


 リトルサハギンは子供くらいのサイズなので、一尾? 一匹? 一匹でいいか。一匹でもかなりの大きさになる。食べ応えはあるだろう。


 ただ気になるのは、人に酷似した手足だ。流石にその部分は、食べないと思われる。町でも見かけなかった。もし並んでいたら、流石に気がつく。


 ちなみにリトルサハギンの身長の半分は、人に似た足である。だがそれを無しにしても、魚と考えればとても大きい。


 そんなリトルサハギンはダンジョン産なので、乱獲してもいずれは復活する。


 セマカの町が再び景気が良くなった要因の一つは、このリトルサハギンにあるのだろう。


 あと切断した手足は、どうするのだろうか? まあ、何かしらの方法で処分していると思われる。流石に食べてはいない……はず。


 そんなことを考えながらも、俺は無事に第二階層目に続く階段を見つけた。道なりに進んでいたら、普通にあった感じである。


 迷うようなら、こっそりカード化して案内役を用意しようと思っていたのだが、しないで済んだ。


 まあここは人が多いし、さっさと第二階層目に進もう。


「先に進むぞ」

「にゃんにゃ!」


 そうして俺は、ダンジョンの二階層目に足を踏み入れる。二階層目も、同じような光景が広がっていた。


 広々とした鍾乳洞型のダンジョンであり、地底湖がいくつも存在している。


 ただ第一階層目とは違い、道の本数が少なくなっていた。加えて人の数についても、かなり少なくなっている。


 やはり安全に稼ぐなら、第一階層目でリトルサハギンを狩るのが主流なのだろう。


 一般人に毛が生えたような冒険者も一階層目ならば、問題なく活動できるはずだ。


 故に第二階層目にくる者は、それなりに戦える者が多そうである。


 また見れば、地面から巨大な鍾乳石(しょうにゅせき)のようなもの、石筍(せきじゅん)が生えていた。


 なのでここであれば視線を(さえぎ)れる場所もありそうなので、カード化もできるだろう。


 そう思いつつ、俺は第二階層目を進み始める。


 加えて鍾乳洞と地底湖の組み合わせは、とても見ごたえがあった。観光気分で入ったが、それは正解だったかもしれない。


 普段見れないものを見る。これも旅のだいご味だろう。


 するとそんなとき、地底湖からモンスターが飛び出してきた。


「ギョギョ!」

「む。サハギンか」

「にゃにゃ!」


 現れたのは、以前ガマッセの取り巻きであるキギョが召喚していた、サハギンである。

 

 見た目はリトルサハギンと似ており、青い鱗をした魚に、人の手足が生えている感じだ。


 ただその大きさは、成人サイズである。またその手には、槍を持っていた。


 俺は再び、鑑定を飛ばす。


 

 種族:サハギン

 備考

【水属性適性】【ウォーターショット】

【槍適性】【スピア】



 まあ、Dランクモンスターだな。適性には、武器系と属性系を所持している。


 もし仮に育成することを考えれば、バランスが良いかもしれない。適性系は、後から手に入れるのは困難だからな。


 ちなみに地上に出てきても、リトルサハギンとは違ってそこまで苦しそうには見えなかった。


 だが地上は居心地が悪そうであり、動きも少し鈍い。やはり魚だし、水の中の方が得意なのだろう。


 とりあえず周囲からの視線も無いので、ここはレフに戦わせることにした。


「いけ、レフ。弱めのダークサンダー」

「にゃぁあ!!」

「ぎょぇぇ!?」


 そう命じると、レフは口から小さな黒い雷を放つ。かなりレフとしては手加減したみたいだが、やはりスキル無しの手加減は、難しいみたいだ。


 結果としてサハギンは、丸焦げになって倒れた。


 力が大きすぎるとその辺の調整が中々上手くいかないのは、俺もよく理解している。


 なのでいずれレフにも、手加減のスキルを覚えさせようと思う。


 そして周囲から視線がないことを確認すると、俺はサハギンをカード化する。


 丸焦げのサハギンが光りの粒子になり、俺の手元に集まってカードへと変わった。


「サハギン、ゲットだ」

「にゃんにゃにゃん!」


 俺はいつも通りの台詞を(つぶや)き、レフもそれに続く。


 サハギンは正直ザコモンスターだが、いくつかコレクションのために集めることにしよう。


 そうして俺はサハギンのカードをしまうと、ダンジョンの探索を再開するのだった。


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