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ずっとあなたを想ってます〜両親を亡くした公爵令嬢は幼馴染の第二王子に溺愛されます〜  作者: 千翔りさ
3章 知らないままではいられない

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EP.026

「いらっしゃいませ」


出迎えてくれたのは、皆どこか品のある従業員達だった。入店前の変な緊張感はあまりなく、店内自体は貴族向けの普通の商会と言ったところだ。


少し緊張していた私の横で、慣れたようにレオン様が口を開く。


「本日はどのような御用でしょうか?」

「彼女に似合う洋服を探しに。店内を自由に見ても?」

「はい、どうぞごゆっくりご覧ください。何かございましたらいつでもお声がけください」


レオン様は、髪色を隠す雑な変装用カツラにより、顔は見えていないものの、立ち振舞や雰囲気から貴族のお忍びと判断されたのだろう。

余計な詮索もなく、店員が程よい距離間を保ってくれたおかげで自由に店の中を見て回ることができた。


…とはいえ。


(別に何か怪しい点もないし…とても普通の商会ね)


多少羽振りがいいと思える趣味の良し悪しが別れそうなオブジェや、きらびやかな金の内装にはなっているものの、それ以外に特段不思議な点も至って普通な高級店といったところだ。


並ぶ品々も、ひと目でわかる良質な物しか並んでいなかった。

…あとお値段が高い。


(私のお財布では、買えるものが一つもない…)


貴族向けの商会と考えれば妥当な金額ではあるが、私は今、城に居候をしている身である。

自分で使えるお金はほぼない。


まぁ、家に帰ったところでお金があるわけでもないのだが。


桁の違う品々に思わず目線をそらしたその瞬間。


「ロゼリアの服を、買いに来てるんだから、嘘でもいいからもう少し服に興味を持ってるふりをしろ」


急に後ろから、ボソリと耳元で囁かれる。


「も、もってますよ!?でも、こんな高いもの私が買えるわけないじゃないですか」

「出させるわけ無いだろ。全部俺が買うんだから大丈夫だって」

「大丈夫とかではないです!精一杯興味ありますし、これ以上は無理ですって」

「俺のこと誰だと思ってるんだ」


それはそうだが、そういう話ではない。


服を前にコソコソと二人で話をしていると、不意に後ろから声をかけられた。


「…あら、ロゼリア様ではありませんか?」

「──え?」


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