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ずっとあなたを想ってます〜両親を亡くした公爵令嬢は幼馴染の第二王子に溺愛されます〜  作者: りさ
序章

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EP.002

それから程なくして、改めて挨拶を交わして顔見知りとなった私とレオナルド殿下は、お互いの両親の画策もあり、少しずつ距離を縮めていった。


ちなみに、どうして兄とレオナルド殿下が知り合いだったのかと言うと、彼のやんちゃぶりに手を焼いていた国王夫妻が私の両親に頼み、兄を彼のお目付け役としてつけていたそうだ。


そんな経緯もあり、あの茶会での私とレオナルド殿下の話を聞いた国王夫妻は、兄と合わせて私のことも度々王城へ招いてくれるようになっていった。


──ちなみに、レオナルド殿下が第二王子とはっきり理解したときに、あの日のハンカチ事件については改めて謝罪をしている。


レオナルド殿下にとって私は、"友人の妹"でしかなかったのだろう。

ただ、一緒に過ごす年月が長くなるにつれて、私の中ではだんだんと殿下の存在が大きくなっていることを認識していた。


──私達が出会って10年ほどが経ったある日、いよいよレオナルド殿下の婚約者を決めることになったらしい。


らしいというのは、父と兄が話しているところを盗み聞きしたからである。

二人の話では、私も候補に入っているという話だった。家格から考えれば当然のことだが、私にとってはとても一大イベントで嬉しかったことを覚えてる。


ただ、それ以降の幼少期の記憶はあまりない。

なにせ、全てが急で、あまりにも突然全てが無くなってしまったから。


父と兄の会話を盗み聞きしてからしばらくした日、両親が仕事で遠方に出かけることになった。


珍しく父だけではなく母も同伴とのことだった。

出かける場所は遠方とは言いつつ馬車で日帰りできる距離と言っていたが、せっかくだし泊まりでゆっくりと帰ろうと思っていると説明されたことを覚えている。


そして、そこで、わがままを言ってしまったことも。


"泊まらないで、できたら早く帰ってきてほしい"と、そう言ってしまったのだ。


今振り返れば、あの時引き止めなければまだ二人は生きていたのではないか、未来は変わっていたのではないか──そんな考えが今でもふと頭をよぎる。


どれだけ帰宅が遅くなってもいい。

無事に帰って来てくれればそれでよかったのに。


両親は帰ってこなかった。


いつまでも帰ってこない両親を待っていたあの日、

外で馬車の音がして家を飛び出て目に入ってきたのは──憔悴した兄と、泣きそうで、同時に怒りを堪えたような表情をしたレオナルド殿下だった。


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