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ずっとあなたを想ってます〜両親を亡くした公爵令嬢は幼馴染の第二王子に溺愛されます〜  作者: りさ
3章 知らないままではいられない

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EP.019

──とは言ったものの、何から調べればいいのやら。

別にこれといった情報がある訳でもなく、何か頼れる伝手があるわけでもない。


うちの事情…公爵家のことを詳しく理解する人物なんて、あの二人以外にいるのだろうか。


どうしたものか…と頭を抱えていたその時。

私の視界を見慣れた赤髪が横切って行った。


今この城で、唯一私が頼れそうで、事情を知っていそうな人物。


「アルバート!!」

「うおっ!えっ、マリアンヌ!?な、どうしたんだよ急に」

「ちょ、ちょっとあの、こっちに!」


有無を言わさず彼の腕を掴んで歩き出す。


「は!?え、ちょ、待てって!」


半ば引きずるように、たまたま空いていた近くの空き室に押し込んだ。


「えっちょっと、ロゼリア、流石に俺マリアンヌと婚約してるしそういうのは…ロゼリアは可愛いけどさ…」

「…」

「いや、ごめんって。冗談じゃん。そんな死んだ目で見るなって」


コホン、わざとらしく咳払いをして誤魔化すアルバートを尻目に、部屋に置かれていたソファーへ腰掛ける。


アルバートも、頭を掻きながら、どさりと向かいのソファーに腰を下ろした。


「急にごめんね。…あのね、ちょっと聞きたいことがあって」

「聞きたいこと?レオンに聞いたほうが早いんじゃねーの?」

「レオン様に聞けない話なの!わかるでしょ」


この言葉に、アルバートは一瞬面倒くさそうな顔を見せた。


「うわ〜…俺を面倒事に巻き込むなよ」


そうは言いつつ逃げずに話を聞いてくれる──渋々ではあるが。

アルバートは相変わらず優しい友人である。

初めてあったときからずっと変わらない。


「…家のことを知りたいの。公爵家の…それに、今、お兄様とレオン様は何をしてるの?」


僅かに空気が凍った気がした。


「いや、俺から言えないって!そんなの!」

「お願い!何もしないから!」

「絶対嘘だろ!」

「本当に!本当だから!」


ソファーの間においてあるテーブルに身を乗り出すように話す私と、のけぞるアルバート。


「何もしないって言って、本当に何もしなかったことないじゃん!」

「今回は本当だから!」

「"今回は"ってもうその時点でだめだから!」


どちらも譲らぬ押し問答が続くことおおよそ三十分。


はぁ〜、と大きなため息をつき、根負けしたのはアルバートだった。

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