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ずっとあなたを想ってます〜両親を亡くした公爵令嬢は幼馴染の第二王子に溺愛されます〜  作者: りさ
語られる五年間とこれからの話

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EP.016

改めて座り直し、私とマリアンヌの向かいに、レオナルド殿下とお兄様が腰を下ろした。


「…とりあえず、今後のことだけど」


レオナルド殿下が口を開く。


「まずは、昨日も話した通り、落ち着くまで城で過ごしてほしいんだ」

「義父母には私から話している。…だいぶ、というかものすごく怒ってはたがな」


お兄様が、呆れたようなにため息まじりに続ける。


「それも踏まえて、まずは城にいてほしい」

「ここにいれば、誰かしらロゼリアのことを守れるからな」


「家のことは、一応ある程度うまく引き取れる算段がついている。ただ、少し証拠が足りないんだ」

「言い方は悪いが、ロゼリアが城に居てくれると、その証拠も集めやすぐ動きやすい。…ただ、ロゼリアが嫌だったら、他の方法も考える。だからまずは、ロゼリアの今の気持ちを聞かせてほしい」


告げれられる言葉と集まる視線。


正直に言えば、まだ整理がついたとは言い切れない。


アンと再開し、マリアンヌとも二人で泣いてお互いの気持ちを打ち明け、少し胸の奥が軽くなったことは確かだ。


でも、私がここにいていいのか。迷惑をかけるだけではないのか、そんな気持ちも拭いきれないところもあった。


(…でも、もう、決めるしかないのよね)


小さく、ほんの小さく胸の奥で何かが動いた気がした。


(きっと、大丈夫。大丈夫よ。)


あの頃を考えれば、これ以上辛いことはない。

全てが急展開で、まだ追いついていないところもあるけれど。

まずは、みんなを信じて…

少しずつ前に進みたいと、そう思った。


「…わかりました」


小さく息を吸い、しっかりと音に乗せる。


「ここで…お世話になります」


みんなの息をのむ音がした。


「…ありがと」


レオナルド殿下が、ほっとしたように笑った。

とても久しぶりに、あの優しい笑顔が向けられていた。


「じゃあ、早速部屋に案内する。今日は、俺が、案内する。いいだろ?」

「…はぁ。どうせ聞かないじゃないですか」


お兄様が、また始まった…と言わんばかりに額を抑える。


「昨日も散々小言を言ってきて…。絶対に、なにもしないと約束してくださいよ」

「当たり前だろうが!」


そのやり取りに、自然と笑みがこぼれたのだった。

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