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ずっとあなたを想ってます〜両親を亡くした公爵令嬢と一途に思う第二王子の話〜  作者: りさ
序章

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EP.001

『ここで何してるんだ』


──5歳の時に両親に連れて行かれた初めてのお茶会。

大きなお城で開かれたお茶会は、人見知りの私にはとても難題で、うまく同い年の女の子達の輪に入れず、唯一の頼みだった兄ともはぐれてしまい、逃げるように会場から外れたバラ園に隠れたことを覚えている。


今ではこのバラ園が王妃様お気に入りの場所で、王族以外のものが気軽に立ち入れない場所だとわかる。

ただ、当時の私はそんなことを知るはずもなく、大きなバラのアーチの下に身を隠して泣いていた。


そこで初めて会ったのが彼だ。

金色の髪を輝かせ、品のある優しげな顔からは想像のつかない口調でぶっきらぼうに話しかけてくるレオナルド殿下だった。


『…誰ですか?』

『はぁ?僕のこと知らないの?というか、それは僕のセリフだから。ここ、立入禁止なんだけど』


見た目に合わないぶっきらぼうな物言いの割に、「ほら」とハンカチを突き出してくれる彼。


『…使っていいの?』

『女の子が泣いてるときは助けてあげろって言われてるから!特別に泣き止むまでだからな!ここに居ていいの!』

『…ありがとう!』

『うわっ、意外と威勢いいな』


貸してもらったハンカチを、今思えば中々豪快に使ってしまったと思う。そんな様子を見て、少し飽きれたようにそう言い放つ彼。


何か面白かったのか、単純に興味が湧いたのか。

彼は何故か私の横に腰を下ろし、私が落ち着くまで話し相手になってくれた。


どれくらい話していたのか、少し打ち解けたタイミングで、そもそも何故ここに来たのかを尋ねると、勉強が嫌で逃げてきたと教えてくれた。


当時の私は勉強が好きだったため、その話を聞いた瞬間、まさか相手が王子だとは思わず反論してしまったが。


『えっ勉強嫌いなの?どうして?』

『嫌なのは嫌なんだよ、怒られるし楽しくないし…兄貴と比較されるし、勉強が好きなんて、そっちが変わってるだろ』

『えぇー…そうなのかな』

『じゃあ俺とお前で今から入れ替わろう、そしたらお前は泣かないし俺は勉強しなくて済む!どう?名案だろ?』


そんなことしてもいいの?

そう聞こうとしたその時だった。


『普通に考えて、だめに決まってるだろ』


後ろから不意に聞こえてきた声に二人でびくりと跳ね上がった。


『ゲッ』

『お兄様!?』

『は!?兄?お前アーサーの妹なの!?』

『誰の妹に向かって"お前"なんて言ってるんですか…第一、そんな言葉遣いをしていたらまた怒られますよ。ロゼリアも、いくらお茶会が嫌だからってここは立ち入り禁止の場所だから。入っちゃだめな場所だ』


──それが彼、レオナルド殿下と私の初めての出会いだった。


のんびりと毎日更新していきたいと思っています!

もし読んでいただける方がいたら楽しんで貰えたら幸いです。(◍'◡'◍)

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