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番外編「大学のテスト」
「あぁ〜もう!分からん!」
「なんで俺まで手伝わなきゃいけないん?」
凛、最大のピンチを迎える———
それは、大学のテスト。過去に何度か受けたことあり、しかも持ち込み可なのだが、内容が全く理解できない。
凛は朝から夕方まで祐奈と勉強した後、響宅で課題の続きとレポート制作を行った。
経済や会社に詳しい響きはレポートを作り、凛はテストに出るところをマーカーで引いていた。
「この契約って何がダメなんですか?」
「ん?これはね、契約規約に違反してるから?かな。答え確認してみて」
ソファとリビングの机の隙間に2人で座り、向かい合わせで作業を進めた。
「レポートって何枚必須だっけ?」
「20枚です」
「おっけー。いま14枚。あと結論と証明打ち込んで終わり」
「ナイスです」
付き合ってるとは思えないような光景。社内みたいだった。
「細胞の作りはこうなってて.....あ、でもこっちはこうで」
「学生さんは大変だね」
「祐奈とかはすっごい余裕そうなのにさ。私たちは夜まで課題って鬼畜すぎるでしょ」
「いやいや私は被害者なんですけど」
響は頬杖をつきながらぼそっと呟いた。
「課題なんて溜め込んでなんぼっしょ」
凛は軽いノリで言った。響はコーヒーを飲みながらため息をついた。
凛、テスト上手くやれよ。




