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愛すると伝える声をなくす代わりに
あの後、いなくなった私を探していたらしい姉さん達にひとしきり怒られて
最後には無事でよかったときつく抱きしめられた私は、その温もりになんだかとてもホッとして
子供のように泣いてしまった後、寄り添うように姉さん達の側で眠りについた。
ああ、なんだか今日は本当に疲れた。
初めてあの遠くて仕方なかったあの人に触れることが出来て
その命を救うことが出来て
そして、初めて誰かの無事をこんなにも祈る気持ちを知って。
初めての感情ばかりが押し寄せてなんだか上手く言葉に出来ないけれど。
それでも愛しいあの人が今もどこかで生きていてくれることが、こんなにも嬉しい。
それだけで、良かった。
翌朝嵐は嘘のように止んで、その代わりとばかりに照りつける太陽が燦々と海辺を照らしていた。