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ようこそ!迷宮闘技場へ!  作者: へたすん
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帝王不在

予約投稿で失敗したので連続投稿です(:3_ヽ)_

「動くな!」

市街地を通り抜け王宮へと進んだ2人と一匹。彼らを待ち受けていたのは二十人ほどの兵士であった

「えっと、そっそりと抜けた方がよかったのでは…?」

ゆっくりと手を挙げながら優希は傍にいる少女へと問いかける

「3人…4人ですね」

「何が?」

優希の声を無視してリリーは魔法を発動させる

「動くなと言っているだろうが!」

1人の兵士がリリーへと襲いかかるのだが、魔法の発動の方が速かった。

「生者を振る舞う亡者へ神の祝福を。ホーリーワールド!」

リリーが発動させた魔法はとても範囲の広いもので、帝都全域を覆い尽くすほどだったという。

ほんのりと暖かい気持ちになる白い光が降り注ぎ、人や物を分け隔てなく照らしていく

「なんだ、これは…」

取り囲んでいる兵士達も動揺し中には膝を付くものが現れ始め…

「なんたか、苦しんでない?」

何人かは頭を抱えるようにして蹲っている

「生にしがみついている者ほど苦しむ傾向がありますが、永くは続かないはずです」

しばらくして光が消えた時、兵士の中で立ち尽くすものは4人だけであった

「さて、お話をしましょう」

「ひ、ひぃ…」

仲間が死体と変わり果てたのを真近で見ていた兵士達は理解するにつれ恐怖に支配され始めている

「どういうこと?この人達は元々死んでたってことなんだよね?」

「死を忘れさせられていたというべきです。後から来られても面倒なので少し広めにやりましたが」

「片付ける方が大変そうだなぁ…」

「た、助け…」

兵士は腰砕けでズリズリと地面を這う

「助けるも何も、元より死んでいた者達をあるべき姿にしただけですからあなたがたには何もしませんよ」

その後、彼らが立ち上がるまでにしばらくの時間を要した


「やっぱり、ダメでしたか」

謁見の間へと訪れた時、そこは無人だった。

正確には生きた人間はいない、である

「そんな…」

守るべきものがすでに死んでいたことを理解した兵士は力なく崩れ落ちる

玉座に残されていたのは王たるものを示すきらびやかな衣装と冠、それと少しの灰であった

「すでに国の頂点はいなくなってたってことか」

「おそらくは上層部もほぼ残っていないでしょう」

「そう、忘れちゃいけないこと!妖精を使っていた人見つけないと!」

「そうですね…隠し通路等もあるようですし、やることをしてしまいましょう」

そう言ってリリーは踵を返すがすぐに立ち止まる

「それと、惚けている暇があれば宮廷内の生き残ったものを裏の広場に集めてください」

「え?」

「えじゃありません。既にこの国は国としての価値を無くしているのです。早急に立て直すためにはすぐに行動してください。兵士であるならば護りたいものがあるのでしょう?」

「は、はいっ!」

とりあえず同行していた4人の兵士達は慌ただしく駆け出していった

「しかし、街もダメ指導者もいない…かなり危険な状態だよね?」

それは国が無くなる可能性を言っている

「無くさないように出来ることをするだけです」

「随分とやる気に満ち溢れているみたいだけど?」

「国の再建に関わるんですよ?もはやこの国を手に入れたも同然じゃないですか!」

目を輝かせるリリーに若干の不安を優希は感じ取る

「リリーは僕をどうしたいの?」

「もちろん、世界を手に入れて頂きたいです!」

その目には一点の曇もなかったという

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