商人ギルドの壁
ダンドロの案内で、スラガ市国の商業の実態を視察しに来たリュカ一行。
「まず、スラガの地で商売をするには、どうすればいいのですか?」
「営業許可を市議会が出す必要があります。ただし、市議会の営業許可発布には、商人ギルドからの申請が必要です。」
「じゃあ、商人ギルドが反対すると…」
「当然、認可はおりませんね。ほかにも、港の使用権や倉庫の借用権も商人ギルドに加入する必要があります。また、商人ギルドに加入する方が、融資で有利なのはいうまでもありませんね。」
「船が来るタイミングや、価格動向なんかも?」「そうです。商人ギルドなら容易に把握できます。情報を共有するシステムがありますからね。未加入の商人は、自分で情報を収集せねばなりませんので、非常に煩瑣です。」
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西国議会をリュカは見学した。
新しく事業を始めたいものが訴える。
「現在は、大商人たちの寡占実態だ。我々にも市場参入の機会を―」
すると、大商人でもある大物議員のモネダが発言する。
「君、何年くらいこの町で商売を続けてるの?」
「5年ほどです。」
「5年ねえ…」モネダはあくびをして言う。
「なら、20年続けてみよっか。」
この状況を見たリュカは、「(20年待たねば、商人として認められない国に、未来はない。)」との確信を強くするに至った。




