転生?
のびのびのんびり~のつもりで書いていくつもり。
家を飛び出した。
親が何か言っていたが無視して飛び出した。
もう嫌だった。
毎日言い争っている親が。
日々広がる妹との圧倒的な差が。
なんの取り柄もない自分が。
嫌だった。
そんな中、夜空は静かに広がっていた。
気がつくと山の頂上にいた。
山と言っても小さな子どこでも登れる山だ。
「寒っ!」
そういえば今は12月か…
部屋に引きこもりすぎて月も忘れてしまったようだ。
そう思いながら夜空を見ていると、碧い光が夜空を走った。
すごく綺麗だった。
ブルーサファイアのような
一生届かないであろう妹との瞳のような
そんな碧だった。
ガサッ
なんだろと思い後ろを向こうとすると
ゴッ
「えっ?」
頭にすごい衝撃が走って、前に倒れた。
頭が生暖かい。
何も考えられない。
そして、何者かによって体が上に向けられた。
その時、その一生届かないような、碧い瞳だけが薄れゆく意識の中ではっきりと見えた。
何か……水晶のようなものが割れる音がした。
「何か冷たい……」
「寒い……」
ゆっくりと目を開けると、そこは、月明かりのみが照らす。一面純白の景色が広がっていた。
「ここは?」と思い。あたりを見渡して見ても見慣れない木の生えた森があるだけで家一軒見当たらない。
どうしてここに来たのか記憶をたどってみても山の上で綺麗な流れ星を見たところまでしか記憶がない。
何か大事なことを忘れているような気がするがとりあえず寒いので森へ移動することにした。
幸い森には雪が木の葉に引っかかっており、地面には雪が積もっていなかった。
この森に入るまでに結構歩いていたので足が重い。
少し休憩しようかと思い、木の下にしゃがみこもうとした時、
トスッ
一瞬何が起きたかわからなかったが下を見てみると鳥の羽のようなものがお腹に刺さっていた。急いで抜こうとすると突然体から力が抜けて動かなくなった。
前を見てみると森の奥で赤い光が2つゆらゆらと動いていた。
「逃げなきゃ」と思っても体が動かない。
森の奥から赤い光がちかずいてくる。
その時、
「んっ!?」
口の中に何かが放り込まれた。
次に、口の中に何かの液体が流し込まれる。
「■■、■■■■■‼」
何と言ったがわからなかったがとりあえず口の中の物をどうにか飲み込む。
そして、声がした方向を見た。
そこにはなぜか制服を着たきれいな銀髪の女の人が立っていた。
その女の人の瞳は、妹と同じ碧い瞳と金木犀のような黄色い瞳を持っていた。