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お仕立て モンゴメリーカラーのジャケット 8

さっきまでひげ伸び放題、髪で目まで隠れていたルシウスだけど、切ってしまえばさっぱりした容姿は、マリウスさんと並ぶと確かに兄弟とわかる様子になっていた。

もちろん、体の大きさは圧倒的にルシウスさんのほうが大きい。

上腕二頭筋や胸筋がご立派…普段見ている軍服なんかじゃ入らなそうな…


「さっぱりさせてもらって助かったぜ。しばらく修行して、街に戻ったら王都行くからってそのまま引っ張り出されていたからな。

髪やら髭はまとめてきたが、どこに捨てりゃいい?」


「…あ!じゃあこちらに…」


ちょっと固まってたお姉ちゃんだったが、袋に几帳面に詰められたゴミを見て、奥へと案内する。

確かに、カイさんとかひょろっひょろだし、今まで間近で見なかったタイプの男性かも。


「準備も整いましたし、リゼさん、フォクツ公爵家に向かいましょうか」


「そうですね。私も今日はお仕事あとにあるわけではないですし…なんだか気分的にも早く終わらせたいから、行きましょうか」


マリウスさんがさっきお姉ちゃんが書いた手紙を手に取り、立ち上がり促す。私は頷き、玄関に向かい始める。

今日は、気持ちが優れないから、早く仕事を終わらせてしまおう。帰ってきたら休めばいい、だから早く仕事を終わらせてしまおう。

玄関につくぐらいで、足音がしてきた。


「お、出かけるのか?」


「ルシウスも護衛代わりに来なよ。あと、フォクツ公爵家は代々王に使える将軍を輩出する家だから、軍部に入ること考えてるルシウスには絶好の機会だろ?」


「んー、なんかさっきみたいな奴らがいるんじゃ大した事なさそうだな…軍部って。

もうちょい傭兵部隊みたいな、ゴリゴリに戦う方が俺には合いそうなんだが…

それじゃあ邪魔したな!」


ルシウスは背後に向かい声を掛ける。

お姉ちゃんが家の奥から小走りに来た。


「またいらしてくださいね。リゼ、無理しちゃだめよ?」


「うん。すぐ戻るね」

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