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「寂しいん?」
あたしが急に声を出したからかすごくびっくりしたって顔でゆう君は振り返った。
「起きてたんや…。」
「うん、全部聞いてた。」
「ごめんな?
寂しかってん。」
ゆう君はゆっくり話し始めた。
かなと付き合って、かなの事をすごく好きになった事。
でも、かなは毎日遊びに行ってて寂しいって事。
一緒にいてもかなは携帯ばっかり見ていてゆう君のことを見ない事…。
そんな話を聞いてあたしは何も思わなかった。
だってかなの事は≪相変わらず≫って感じだから。
「そっか…。
てか、かななんかやめてあたしと付き合う?」
あたしは、ふふっと笑って言った。
つい寂しそうで可愛く落ち込んでいるゆう君をからかってみたくなった。
そしたらゆう君もふふっと笑いながらあたしの頭を撫でた。
「りんちゃんって俺の事からかう時、絶対楽しそうに笑うよね?
ありがとう、そういう冗談言ってくれな笑ってられへんから。」
ゆう君がそういって悲しそうに笑った。
楽しそう?癖なのかな?
笑ってたなんて気づいてなかった。
「ねえ、今だけでもかなの事忘れてみない?」
「え?」
ゆう君が戸惑ってるのが目に見えて分かる。




