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「こんばんは、りさです!」
あたしは、誰にも見せた事のない精一杯の笑顔を見せながら言った。
「今日も呼んでくれてありがとう!」
「会いたかったー!!」
「あたしも会いたかったですよー!」
お客様の名前は山田さんだったかな?
名前なんて憶えない主義のあたしが唯一覚えた人。
それ程あたしの中で大きくなってきた存在。
愛される幸せを教えてくれた人。
これが正しい幸せとは思えないが、そこらにいるチャラい男達と比べると幾分ましだ。
SEXだって若い子と違ってまず一番にあたしの事を考えてくれてる。
あたしと山田さんは、まるで他人から見ると普通のカップルの様に愛し合った。
「本番禁止なのにいいの?」
「うん、我慢出来ない…。」
あたしは、あたしの勝手な理由でお店のルールを破る。
それがバレない自信はあった。




