サイコロ。
?月?日(??)??時??分頃
神棲神社にて......
◇
空は厚い雲に覆われていて暗く、月明かりはおろか星の光さえも届かない真っ暗闇。
僕は神社の縁側に寝転がりながら今朝暇で暇でしょうが無かった僕が一生懸命作った手作り団子を口に頬張っている。
「ハァ〜」
僕は溜め息をつき、縁側の端から端までをゴロゴロと転がる。
退屈だ。非常に退屈だ。非常に非常に退屈だ。
退屈だ。物凄く退屈だ。物凄く物凄く退屈だ。
非常に物凄く退屈過ぎる!!
英知万能の力を持つ僕に此処は退屈過ぎる。
この世は暇で暇でしょうが無い!!暇ならゲームや読書、勉強、外へ遊びに行けばいいじゃんって言う奴がいるけど、僕にとってそれらは暇で暇で退屈なものでしか無い。
僕は英知万能だから、ゲームは目を瞑ってもクリア出来るし、読書は本を手に取る前から内容が分かっちゃうし、全てを知っている僕には勉強した所で暇なだけだし、僕が遊びに行けるような所は無いし..........
あ、別に友達がいないわけじゃないよ!!
い、い、いるからね僕にも友達!!!
本当だよ!!
ま、そんなこんなで僕は凄〜く暇なのだ。
それもこれも全ては主人様が悪い!!主人様がこんな所に派遣するのが悪い!!
主人様も僕をこんな所に派遣するなんて、一体どういうお考えなのか.........
あぁ〜、暇で暇で暇で暇で暇で暇でしょうが無い。
何か僕を楽しませるような事件は起きないかな〜〜
僕を楽しませられる様な面白い事件...............
僕の退屈な日常を解消してくれる様な愉しい出来事.............
ん、いや、待てよ?
事件が起きないなら僕が起こせばいいじゃないか!!
面白くて愉しい事件!!!!
そうだそうだ、さっすが僕〜!!
頭いいな〜!!
「うんうん、それなら早速やってみよう!」
「まずは、実験♪実験♪」
僕は早速起き上がり指を拭く。目を大きくかっぴらいて自分の右目にチョンと触れる。
僕は自分の指を目玉の中に深く入れ込みグリグリと手探りである物を探る。ある物が指に触れると、僕は迷わず掴み取り目の中から取り出した。
ある物を取り出す時に色々出てきたけど、それらは後で片付けよう。
僕はある物、青色のサイコロを手に握り締めて軽く投げる。
「さて、鬼が出るか蛇が出るか。結果は僕のみぞ知るってね♪」
そういえば「神はサイコロを振らない」とか何処かで聞いたけど僕がサイコロを振っちゃったから嘘になっちゃったね♪
あれ?でも、「神はサイコロを振らない」って言葉の意味は............
まぁ、いいや。
さてさて、何が出るかな何が出たかな〜〜♪
僕は投げた青いサイコロを追っかけて何の目が出たのか覗き見る。
「アッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!」
サイコロの目は大した目では無かったが、それでも僕は面白いことが起こるだろうと確信した。
これは絶対に面白い事件に............、いや僕を愉しませるような出来事が起こるということを!!
僕は残りの団子を口いっぱいに頬張り呑み込む。
サイコロは拾って手元でコロコロと転がせて遊ぶ。
記憶は消して、能力は封じて、姿は変えて、何もかもを制限する。自分自身の存在が全くの別物になるまでに..............
「さて、暇で暇で暇で暇で退屈で退屈で退屈で超死にそうな僕を愉しませてよね♪」
僕はフカフカ布団を畳に敷き、遠足を心待ちにする子供の様にソワソワとワクワクとして眠るのであった。




