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ラフネの造花  作者: 面映唯
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 翌日、バイト先に出勤した拓朗は、店の駐車場にパトカーを見つける。普段だったらきっと万引き犯でも店長が捕まえたのだろうと思ったはずだ。だが、台数と人の数がおかしい。あろうことか、店の入り口があのドラマでよく見る黄色いテープで塞がれていた。


 店に電話しようとポケットに手を滑り込ませる。そのときスマホを家に忘れたことに気が付く。


 なんで寄りにもよって今日忘れるんだ。仕方がなく、裏口なら入れるだろうと向かい、扉を開けた。喧噪が聞こえた。見るからに忙しない。拓朗のことなど目もくれず、行き交う人たち。ちょうど駆けてきた店長が通りかかり、扉に手を掛けたまま立ち尽くしている拓朗に気づく。


「ごめんね、家出る前に連絡してあげようと思ったんだけど、電話しても出ないからきっともう家出ちゃったのかなと思って。今日ちょっと営業どころじゃないから帰っていいよ。あとで有休扱いにしとくから」

「あの、何があったんですか?」

「あんまり詳しく言えなくて……」


 そこまで言いかけたところで、店長は警察の人に呼ばれて駆けていく。


 拓朗は、空きかけの扉をそのまま閉めた。


 店長が説明せずとも理由は夕方のニュースで知ることになる。そのニュース画面で見た窪田の顔が、彼との最後だった


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